シナジー勉強法

実は、同じ科目ばかり勉強するよりも、関係性の深い別の科目も合わせて勉強するほうが、より理解は深まるといわれている。人間の脳はシナプスによるネットワークであるため、どれだけネットワークを構築できるかが鍵なのかもしれない。単発の知識よりも、複数知識のネットワークをつくるほうが、片方忘れても、密接に関連したもう片方の記憶から思い出せる場合がある。類似性や関連性があり、交互に勉強するとより理解が深まる科目を紹介したい。

数学、物理

これは有名だろう。物理は数学を多用する。昔は、数学者と物理学者を兼ねる人も多かった。ニュートンなどがそうだ。

数学、経済学

経済学は大学受験の科目には無いが、株式投資やビジネスでは多用する。そして、数学の知識がないと理解できない。早慶など大学附属の生徒は先取り学習しても良いだろう。日本においては理系研究者の年収は低い。物理よりも経済学(または経営学)を学んで金融やコンサルへ行ったほうが年収は高くなるだろう。

物理、化学

両方とも、分子や原子などミクロの世界の知識が必要だ。普段は目に見えない抽象的な世界の学問なので、知識そのものだけではなく、抽象的思考というもう少し汎用的な能力も身につくだろう。

生物、化学、医学

生物は常に化学反応を起こして生きている。そのため、生物学や医学にも化学の知識は生きる。化学は理系科目では一番万能かもしれない。

現代文、哲学(倫理)

実は、大学受験の現代文では、哲学(倫理)の文章が多い。ニーチェ、サルトルなどが文章に出てくる場合がある。

英語、現代文

両方とも言語能力(読解、文章作成)が試される。文章の背景知識については両方に応用可能だ。ただし、英語はグローバルな話題が多く、現代文は内省的な話題が多いような気もする。

日本史、古文

古文は日本史の知識が無いと苦戦する。特に平安時代が重要だろう。

英語、世界史、地理

英検1級の英文は、グローバルなテーマが多いので、世界史や地理の知識が無いと苦戦は必死だ。初見の英文よりも、知っている知識の英文のほうが遥かに早く読める。

地理、世界史

この2つは関連性があり、両方勉強すると効果的だ。地理では現代史の知識も問われるからだ。東大文科志望の場合はこの2つを選ぶのが一番良いと思う。

世界史、日本史

この2つも関連性が深い。両方勉強すると効果的だ。東大文科志望の場合、地理・世界史の次に選ぶ人が多い組み合わせだと思われる。

化学、地理

これは意外かもしれない。地理は、資源の知識が必須だが、化学は元素の知識が必須。そして、資源は元素の組み合わせである。

地理、地学

プレートテクトニクスの考え方など、共通する分野が多少ある。

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