名目GDPの経済成長が約30年間止まっていた日本、ポリティカルコレクトネスで束縛された日本・・・これからどうするべきか? ※再掲

わが国、日本は、アメリカ合衆国など先進国に追いつくために、戦後、がむしゃらに努力してきた。そうして、1990年頃、やっと欧米先進国に追いつくことができた。ところが、その後の日本の経済パフォーマンスは、散々たるものだ。そして、今までは機能してきた地縁や血縁の共同体は崩壊し、核家族が増えた。それどころか、結婚しない人も増えた。社会を支えるインフラである、土木などの仕事は忌避され、多くの人が大学へ進学してホワイトカラーになろうとした。その結果、今、日本は未曾有の少子高齢化やインフラ崩壊の危機に瀕している。

だが、これは、日本だけの問題ではない。アメリカもヨーロッパ諸国も、移民が多いために少子化が緩やかであるように見えるだけだ。ドイツも、フランスも、アメリカも、おそらくは出生率が高いのは低~中所得国からの移民であろう。そして、ポリティカルコレクトネス信者にとって不都合な真実は、伝統や宗教的慣行に厳格で、「自由」に制限のある国家や民族、例えばイスラーム諸国やアーミッシュなどのほうが、圧倒的に出生率は高いということだ。

名目GDPが増えなかった日本

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