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『もの忘れ顛末記 #20』敬語? いちばん身近な人からと決まっています

まわりの空気がながれはじめました


【20話  はじまる 】


 おじい77歳になりました
定年後 10数年つづいた畑しごとを卒業し  それからさらに2~3年が過ぎました。

畑用にと乗り換えた軽トラック  そして車も卒業しています。畑しごとにかわる新しいルーティーンは1日3度のウォーキング。

今日もいつもどおりに朝食後のウォーキングの時間です。相方さんは裏で洗濯をしています。


「すみません・・・・ちょっとすみません」 おじい 家の中で叫んでます。

何回かくりかえすので様子を見にいく
「どうしたの?」 すると こちらをみつめて

おじい「すみません  お母さん(相方)どこ行きました?」
えっ⁉ ええ んー  なぜ敬語なんだろう  まあいいか
「お洗濯じゃないの」

数分後
おじい「すみません・・・すみません  誰かいませんか」
   「なに  どうしたの?」
おじい「外に行きたいんです。」
   「どうぞ」
じっとこちらをみつめている。
おじい「・・・・・・」
   「・・・・・・」
おじい「・・・・・・」
   「・・・・・・」
え なになにどうなってるの? なにが起きている?扉を開けてみた。
すると朝のウォーキングに出かけて行った     たぶん。


そのあとは いつも通りに帰ってきて  昼食をたべて 昼のウォーキング  相方さんといつも通りにしゃべっています。

いつも通りに夕食たべて  いつも通りにお風呂に入って 就寝。

んんん まあ まあ んん  なるほど  なるほど        なにが?

                    21話 へ


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