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『もの忘れ顛末記 #21』あなただれ?妻です
新しい今日と予想のつかないほんの少しの未来をみつめて
【21話 妻の顔わすれる 】
おじいは77歳
今日も朝からいつものルーティーン ウォーキングに出かけています。
週に2,3度相方さんと自転車で食材のお買い物。
この10数年つづけた畑しごとの時のような 気力 体力 エネルギーはありません。それはこの年ですから あしからず 無理はせず。 まだまだ 自転車 ウォーキングはかかしません。
このおじい これでも体に幾度もメスを入れ3っつも4っつも大病してます。それでもなんとかこの年齢をむかえました。ちなみに相方(妻)さんは
同い年 こちらも元気に走り回ってます。
ある日 相方さんが食事の支度をしていました。そのうしろ姿をみつめながらひとこと
おじい「この女の人 だれ?」
「ん・・・・?」
おじい「このひと だれ?」
「どういうこと?」
おじい「知らない人が家の中にいる。」
なるほどそうきたか
「あなたの相方(妻)さんですが」 ちょっとふざけた調子で。
おじい こちらをにらみつける
「あなたの妻です」 もう一度ちょっとまじめに
おじい「そんなはずはない」
「いえいえ正真正銘あなたの相方さんですが」
おじい「ほんとうに?」
「はいそうです。」
ぜんぜん顔は納得していない。
ちょっとググってみた
【 いちばん身近な いちばん近い人から忘れる 】
なるほどそういうことか
おじい その後や次の日も いつも通り相方さんとすごしていました。
ん・・・なるほど