就活中に妊娠の心配・妊娠したら保活をする?女の不思議。
10年以上も前のことだが、就職活動中、とても不思議だったことがある。
企業の選考や説明会の際、質疑応答の時間になると、必ずこんな質問をする女子大生がいた。
産休育休の取得率はどれくらいですか?
子育て中の女性はどれくらいいますか?
これが不思議で仕方なかった!
え、あなた妊娠中なの?結婚の予定でもあるの?
働きたくて就活してるんじゃないの?
結婚決まってるの?
お腹に赤ちゃんいるの?
すごく不思議だった。
就職氷河期といわれていた時代、働きたくて、社会人になりたくて、就職したくて就活していた。
その時の私に、結婚・出産という未来は全く見えていなかった。
なぜこれから働こう!っていうときにそんな心配ができるのか謎すぎた。
私は目の前のことしか見えていなかったのだろう。
みんな就活中でしょ?
何しに来てんの?
働きたいんじゃないの?
働く気ないの?と思った。
(中には学生結婚などの人もいたのかもしれないが…そんなにたくさんいるとは思い難い)
かと思えばいざ妊娠出産したら今度は保活!
女性は忙しい。
就活で仕事を探している最中になぜだか妊娠出産の心配をしていたかと思えば、
いざ子育てに直面すると保活をし始める…
(その前に妊活もあるがそれはまたの機会に…)
なんだか落ち着く間もなく活動している。
女は何をするときも目の前のこと以外のことを気にするしかないんだろうか
女性が働くのが当たり前になった今、
就活をしようっていうときにも子どもができたときのことを考える必要があるし、
いざ子どもができたらできたで、預け先を考える必要がある。
何をするにも「自分一本」では勝負できないんだろうか。
若い頃思い描いた女としての人生
学生の頃、就活を始める前までは、
23歳で結婚して寿退社して、24歳で子どもを産むんだ!と思っていた。
だから就活って言ってもどうせすぐ結婚して辞めるし♪くらいに思っていた。
でも相手がいないことに気がつき、このままじゃそんなに早く結婚して寿退社なんて無理があるからと焦って就活に励んだ。
どうせ働くならとキャリアウーマンな独身貴族を目指そうと思った。
だけど途中でふと気がついた。
夢を叶えた先に孤独な未来しかない
夢を叶えて目標を達成してバリバリ働いて稼いで、その先にあるのはなんだろう?
そう考えたときに急にさみしくなった。
今の私は仕事もして結婚もして子育てもして、そこに孤独はない。
だけどやっぱり子育てと両立させる働き方を考えたり、保活を考えたり、場合によっては転職活動もするだろう…
目の前にある家事育児だけしていれば良い時代じゃない。
今なら10年前の彼女たちの心配ごとを少しは理解できる気がする。