認知症介護の裏側 「おじとの確執」ver.4
もういい加減にしてほしい。何故ここまでおじは無理難題を課すのだろう?
8月20日に父宛におじからラインが来た。
僕は最近とにかく燃えている。
怒りという気持ちを忘れないよう、以下のメモを残した。
ばあちゃんのお金の件。
おじちゃんが文句をそんだけ言うなら
今後はどこにも連れて行かんし、
何も食べさせない
→結果、ばあちゃんブチギレ
この日の前日、僕たち3人は山口県北部のある市を訪れた。
土曜だったが、父が早く帰ってきたため、Wi-Fiを譲ってくれる人が住むその市にいくことになった。
別に祖母は居なくてもいいのだが、徘徊されても困るし、祖母はお出かけが大好きなので一緒について来る気満々だった。Wi-Fiを無事譲り受けた後、時間も時間だったため、その土地で有名な焼き鳥を食べて帰った。
そして20日、おじから問題のラインが来る。
どうやらおじは、僕たちが祖母にお金を使うように仕向けている、と思っているらしい。美味しいご飯を食べさせ、いろんな場所に連れて行き、無駄遣いをしていると言っているようだった。
ここまでガミついてくるとは思ってなかった。
現在の祖母の楽しみはデイサービスに行くこと、美味しいご飯を食べること、ドライブに行くことの3つである。そんな3つの幸せのうち2つを無駄遣いと言われると、祖母は何のために生きているのだろう?となった。
おじが散々言ってきた「ばあちゃんのお金はばあちゃんのために使う」という言葉の定義が、明らかに僕と父が思っているものと違うことがわかった。
怒り心頭な僕は父に対し、その時浮かんだアイデアを伝えた。
今後祖母から〇〇が食べたい、〇〇に行きたい、と言われても、おじからダメって言われてると伝えて断る、というアイデアだ。
日頃からよくおじが通帳を管理していることに不服の意を示している祖母が、今後わがままを前述の理由で拒否されたら、きっとブチギレておじに電話をかけるだろうと思った。認知症とはいえ、祖母はまだ植物状態ではない。基本的に会話は支離滅裂だが、まだ本人には意思がある。
おじの考えを変えるには、実の母である祖母からガツンと言ってもらうのが最も効果的だと思った。
23日、上記の出来事全てをケアマネに口頭で伝えた。
ケアマネも僕たち同様、おじが何を考えているのかわからないとのことだった。
そしておじから何を言われても、今後も引き続き、美味しいご飯を食べさせてあげてほしいと言われた。
祖母が血管性認知症とわかって以来、認知症が進行しないよう、祖母に対して食事に関するさまざまな規制を課してきた。しかし僕の期待と裏腹に、いくら健康面(食事)を規制しても、着実に認知症はどんどん進行している。
ケアマネと話をしてて以降、僕と父は祖母が「〇〇を食べたい!」と言ったら、極力買い与えるようにした。