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最悪の事態を想定していますか? コツはゴールを意識すること

こんばんは、アドバイザーのこうたです。

仕事をしていれば、最低でも月に1回はイレギュラーや炎上案件、取引の停滞などで頭を悩ませることがあると思います。

これらをスムーズに解決できる人と、自分では導き出せない人の違いを、『最悪の事態の想定』という観点から解説していきます。




1.問題が発生した時、第一に何を考えるか?

立場や状況によって変わることもあるので、一つとは限りません。

なので私の経験を交えてお話をしたいと思います。


問題が発生した時、基本的には2つのことを考えるでしょう。

・早期の問題解決
・マイナスを抑える

必ずしもすぐに問題を解決できるとは限りませんし、解決できたにしても被害が大きければ解決できたとは言い難い。

理想で言えば、早く解決して被害もできる限り抑えること。

しかし私の経験上、皆さん早期解決に目がいきすぎて、最悪の事態まで考えない人が多いです


現在の問題を解決するために、ゴールを何に定めるかが重要です。




2.目の前の課題とゴールの違い

課題や問題がある時は、目の前のことを一つずつ解決していくのが一般的です。

横着をすればするほどこんがらがってしまいますので、まずはできることから手をつけることが多いでしょう。

しかし目の前の問題が複数あった時は、何から手をつけるのがベストなのか。


その判断基準は、ゴールの想定です。


基本的にいくつかは並行して手をつけていくはずですから、ゴールの想定をすることで同時進行しなければならないことも思いつきやすくなります。



目の前の課題をこなしていった結果、ゴールへ行き着くのではありません。

想定したゴールへ到達するため、もしくは、最悪のゴールを避けるために、目の前の課題をこなしていくのです。




3.最悪の事態とは

最悪の事態を想定しろと言った時、多くの人は比較的悪い結果だけを想定して、本当の最悪の事態までは考えない傾向にあります。

たとえばクライアントに多大なる迷惑をかけることが起きた。

この時の最悪の状況は、クライアントとの契約が解消されることではありません。

賠償金や慰謝料を請求されることです(もちろんケースバイケース)。

自分たちにも不手際があったにしても、相手にも問題があれば過失割合で金額が決まることもあります(あくまで一例)。

であれば、いかにして自分たちの正当性を主張するか、もしくは相手の過失を追求するかが求められます。

先回りしてその材料集めもしなければ、全てが終わった時に莫大な費用を請求されることも珍しくありません。



今回はやや可能性の高い例を挙げましたが、基本的に最悪の事態とは起こらないようにするのが前提です。

考えた結果、杞憂だったなんてことが普通なのです。

しかし最悪の事態が起これば元に戻せません。

それが最悪の事態です。

逆に言えば、考え得る最悪の事態が起きたとしても、対処できる問題であれば大きな問題ではないと言えます。


1%でも起こり得る最悪の事態を想定し、その事態をゴールに置くことで、今やるべき行動が明確化されます。

今までなんだかんだうまくいったからと言って、考えたくもない最悪の事態なんてそうそう起きるものじゃないと過信してはいけません。

それは運がよかっただけで、その幸運が何十年も続くと考えるほうが確率の低い話。


これは問題が発生した時だけではなく、何か行動を起こす際も、最悪な結末を常に意識して考えてみてください。

それだけで思考力は鍛えられますし、自然と対処する能力も上がっていきますよ。



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