過度なスキンシップを放置する教員は要らない

子どもはスキンシップが多い。

友達同士で肩を組んで歩いたり、
手を繋いで歩いたり。
後ろから抱きついたり、腕を組んだり。
一つのイスに2人で座って同じ本を読んだり。

このようなことは小学校であれば日常的な光景であろう。

中には、ふざけて叩き合ったり、蹴りあったり、床に寝転がって取っ組みあったりしながら、キャッキャしている子どももいる。

そして、このような過度なスキンシップが日常化している子どもが、学級内でトラブルを起こしていることが多い。

これには理由がある。

それは、自分と他人との境界線が曖昧であるからである。
簡単に言うと、自分のものと他人のものの区別がつかないということだ。

当たり前だが、体は本人のものであり、そして、唯一無二の極めて大切なものである。

自分の大切なものに他人が粗略かつ無断で触ることは、通常不快に感じる行為である。

それがわからないから、そういう子どもは何も気にせず他人の体にベタベタと触れるのだ。

そして、触られる側もそれが分かってない。
だから触られても同じくヘラヘラしている。

自他の体の境界線が曖昧な子どもは、自他の感情の境界線も緩い。
自分の感情と他人の感情の区別がつかないのだ。

だから、自分が楽しければ、相手も楽しいはずと考え、ここに相手とのギャップが生まれるとトラブルに発展するというわけだ。

起こるべくしてトラブルは起きているのだ。

子どもは無邪気であり、
子どもの行動には悪気がないことが多い。

だからこそ、その行動の良し悪しを大人がしっかりと考えさせなければならない。

当然、過度なスキンシップはダメである。

友達同士で肩を組んで歩いている大人はいないし、よほど仲の良い友達でなければ後ろから抱きつかれたりしたら不快に感じる。
握手することすらも躊躇する人だっているだろう。

大人がそれをしないのは、相手が嫌かもしれないと考えるからだ。

それを考えない子どもの無邪気さを『かわいい』などと言ってニコニコしながら眺めている教員は、今すぐにその感覚を捨てるべきである。

そして、自分と子どもとの境界線が緩んでいないかも確認すべきであろう。
子どもだからといって粗略に触れてはいないだろうか。

スキンシップは子ども同士のトラブルの原因でもあり、教員と子どものトラブルの原因でもある。


だから、過度なスキンシップは抑制すべきなのだ。
これを許しても何一つ良いことはない。


全ての教員が肝に銘じて欲しいものである。

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