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髪を切った
、のです。
気づいたらしばらくずっと伸ばしていた髪を。
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肩甲骨くらいまでは伸びていたと思う。
一度、長いなりにイメチェン(というか気分転換?)したくてロングウルフにしたら、仕事のせいで美容室に行く余裕もなくって五か月くらい放置する羽目になった結果、なんかもうひどい髪形になってしまった。
長いところが傷んでボロボロで見るも無残。
アラフォーが傷んだ髪をばさばささせているのは、みっともないを通り越して痛々しい。
だから切ってしまった。
もういいや、そう思って。
なんか昔書いたことがあった気がするけれど、自分は自傷を兼ねて髪を切ってしまうところがあった。
だからエクステでも着けない限り、ロングヘアにしたことが無かった。
それが一応ロングの端くれまで髪を伸ばせていたのは、メンタルがある程度落ち着いていた証拠かもしれない。
あとは、この歳になってやっと、自己肯定感みたいなものを上げられる様になってきたからかもしれない―そう思う。
女として魅力がないですキモいです、という扱いをずっとされてきた学生時代。
実際は狭い世界を離れればどうということはない、他人の価値観とか同調圧力みたいなもののとばっちりを受けていただけだったのに。
―と思えるだけの人生を送ってこられた、大人になってからは。
只、後遺症というか、やはり長らく自分に対してなんとなく「女として魅力がないですキモいです」という評価を与えてきたところがある、私自身。
だから髪を衝動的に切ってしまっていたし、そこから少しずつ回復してきたからこそ、いかにも「女の人」って感じのするロングヘアに憧れて髪を伸ばせてきた、んだと思う。
そこに更なる自己肯定感の上昇があった。
だからこそ私は思い切って、自分の為に、髪を短くすることができたのだ―たぶん。
今の私はだいぶ、他者からの評価で自分の価値が決まるワケではないのだということを理解できてきている。
それが仮に商売を絡めたのならまた違う意見も出るかもしれない。
それでも、自分の個性を貫き通すことで他人から評価され、お金を発生させられる人もいるのだから、結局のところ評価ってなんなんだろうねって感じもする。
ともかく、今の私は「どんな私であれ私」であり、髪の長さで私を測る奴がいたところで「だからなんなんだ、お前ごときが」って感じで放っておける。
今の私は自分を「女として魅力がないですキモいです」だなんて思ったりしない。
それどころか、短い髪の私かわいいな!と、素直に思ってあげられる。
短い髪の私は、首筋が隠れることがなく、スヌードとか巻きものがよく似合う。
耳朶がちょこっと出るのでピアスがとても映える。
スウェットとかカジュアルなお洋服がよく似合う髪型で、寝ぐせもつきづらいしドライヤーの時間も短くて済む。
いいことだらけでとても快適だ。
自分に快適さを与えてあげられて、気分がいい。
腕の良すぎる美容師さんにもマジありがとう、そして美容室にいる間中読んでいた「20世紀少年」がほんと面白かった。
今の私はお水をしっかり与えられてしゃんとした花の様だと思う。
そうして春を待つ。
春はきっと、もっともっと私に心地よい季節となるだろう。
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