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“9年半モノ”の愛用カバンを土屋鞄さんに引き取ってもらった話
今から約10年前。
2012年の4月に土屋鞄 自由ヶ丘店で、「ガジェットスタジオキャリートート」という黒いカバンを購入した。
もう何年も前に廃盤となっている型だが、仕事で使うノートパソコンや手帳、書類などがしっかり入る“デカすぎない”スマートなカバンだった。
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この日から約9年半。
世の中ではバックパック型のビジネスバッグが主流となった。
自分もいつの間にかスーツではなくカジュアルな服装をして、2013年に購入したアークテリクスのバックパック(アロー22)で仕事に向かうスタイルが定着していた。
2015年ごろから自分の持ち物やライフスタイルがミニマリスト化。
これに伴い、愛着のある土屋鞄のトート箪笥の肥やしになってしまっていた。それがいつも気になっていた。
↓カバン自体もかなり痛んでいたため2017年に一度 土屋鞄さんに修理に出した(結局、見積金額が想定より高かったので修理はしなかった)
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そんなこんなで時は過ぎ、外出しにくいコロナ禍となり、いよいよカバンが外に出たくて限界だと叫んでる気がした2021年10月中旬。なんとなく土屋鞄のサイトを(数年ぶりに)訪れてみた。
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まさかと目を疑った。
まさに今、今月限定で「引き取りキャンペーン」という土屋鞄さんとして初の試みが絶賛開催中ではないか。
自分のガジェットスタジオキャリートートのために企画されたキャンペーンだと感じて興奮した。
革のエイジングが極まった9年半の付き合いになるこのカバンを手放してしまうのは少しさみしいが、カバンは使われてナンボの道具である。
このカバンが土屋鞄の職人さんによって再生産され、新しい持ち主と出会ってほしい。
そう思いながら、カバンの写真をいくつか撮った。
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翌日、渋谷の土屋鞄さんに向かいカバンを引き取ってもらった。
商品を土屋鞄の工房まで宅配便で送るという選択肢も用意されていたが、やはり直接店員さんに手渡ししたかった。
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やっぱちょっとさみしいぞ!
後日、この一連の話をInstagramのストーリーズに投稿した。
すると、土屋鞄さんがこんなDMを送ってくださった。
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こちらこそありがとうございました。である。
どんな風に修理され、生まれ変わって店舗に並んだのかを想像した。
もう既に、新しい“主人”のところで毎日大切に使われているのだろうか。
この10年掛かりの行動ができたことが、ひとりの消費者として、道具の使い手として、「良い循環」をつくれた気がして少し誇らしかった。
土屋鞄の皆さま、本当にありがとうございました。