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英語の動画を要約して紹介(3): フランス式 究極のデート術

「フランス人にとってね、デートは教養なの」そう語るのはMara Lafontan氏である。

たった3つの単語で構成された短い文 (dating is education) なのに、情熱的でありながらも、そこはかとなく漂う洗練された雰囲気は、さすが愛の国 フランスとしか言いようがない。

筆者の人生の中で「デート」と「教養」が同列で語られたことなど一度でもあっただろうか?

しびれる。

さて、今回は本動画をもとに、フランス人が共有する教養について「デート」という切り口から考察してみようと思う。


本日の動画: Parisian Vive "How to Date the French Way: Ultimate Dating Advice | Mara Lafontan | Parisian Vibe"

※元動画は下記からどうぞ


いついかなる時でも自分らしくあるべし

結論から言うと、フランス人が共有する教養、それは「いつ、いかなる時でも、たとえデート中であっても、無闇に他者に迎合することなく自分らしくあるべき」というもののようだ。

本動画によると、フランス人というのは自立し、強い意志を持つことに強烈な美を感じるそうだ。

それは、たとえどうしようもなく惹かれて止まない片思いの相手との初デートであったしても、だ。

日本でこのようなことを言うと自己中のレッテルをはられてしまいそうである。

しかし、これは本当に自己中と言われてしまうようなことなのだろうか?

筆者はそうは思わない。

なぜなら、これは、何もデート相手に自分の意思や力を誇示することで対抗したり、威嚇することを本質としていないからだ。

ただひたすらに、他の誰でもない自分自身の視線から物事を見て判断を下す、これを遂行しているだけである。

さて、デート中の我々の目線はどこに向いているだろうか?

デート相手の目線を通して物事を、自分自身を見て判断を下していないだろうか?

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自分がしたくないことは絶対にしない

「初めてのデートでキスやそれ以上をするべきでしょうか?」

という疑問に対し、本動画は

「初めてのデートだろうとなんだろうと、あなたがしたいことなら何をしたっていいのよ」

と回答している。
そしてMara Lafonta氏はこう続ける。

「でもね、フランス人女性の多くは先に進むことをできるだけ先延ばしする傾向にあるの。これがまさに"デートは教養"といえるところなの」

なぜ先延ばしにするかというと、初めてのデートでは緊張していたり、浮かれていたりしているので自分自身の本当の気持ちがわからなくなってしまいがちだからだそうだ。

先延ばしにしてデートを重ねることで、段々自分の本当の気持ちがわかるようになってくる

その上で、先に進むのか、退くのかの決定を下す。

腹の底から湧いてくる自分の気持ちをしっかりと聞き取るためには、自分は何が嫌なのか、そのリミットはどこまでなのかを事前によく考えておくことが大事である、と彼女は言う。

もし、この行程を正しく踏んでいくことができれば、デートに関する全ての疑問に答えが出る。たとえば、「先に進むべき?」「この人は私にとって正しい人なの?」などである。

そしてここで注目すべきことは、Mara Lafonta氏はこういったことを両親から教わったと言うことである。

彼女の父親は「自分がしたくないことを自分に強いてはいけない。もし自分が嫌と感じるならばそのデートはキャンセルするべきだ」とアドバイスしたという。

さすが恋愛先進国、デートは間違いなく教養であった。

恐るべし。


1st デートには「自分が一番好きな服」を着ていく

初めてのデートの時に何を着ていったらいいのか?

永遠の命題のように感じる。

「自分が一番素敵に見える服はどれだろう」
「スカートの方が女性らしくていいはずだよね」

そんなことを考えながらクローゼットをひっくり返した経験の1つや2つ、いやそれじゃきかないくらいあるのではないだろうか?


しかし、Mara Lafonta氏は「1stデートには自分が良いと思うものを着ていくべき」と、これまたバッサリと回答した。

着心地が良くて、一番のお気に入り、着ていて幸せを感じられる服、その中でもシンプルでプレーンなものであればより良いそうだ。

その理由は、やはりこれも自分が自分らしくあるためだそうだ。

ブレない。

シンプルでプレーンなものを推すのは相手に自分の意図と異なる印象を与えないためだという。

自分らしく、そして幸せな気分にさせてくれるだけではなく、自分の身の安全をも担保できる服を1stデートに選べることに、フランス人の教養の深さを思い知らされた。


ちなみに、そんな彼女がお手本として着てきた服は白いブラウスに、ラインの綺麗な黒パンツ、そして至ってシンプル、だけど彼女のスタイルにフィットしたラップコートだった。

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(彼女が歩くたびにひらひらと揺れるフレアパンツがあまりにも可愛くて、血眼になって探しているのはここだけの話である)


最後に

たった10分ほどの動画だったが、「自分らしくあること」があまり良しとされていない日本で教育を受けた筆者にはあまりにもセンセーショナルで、終始唸りっぱなしであった。

たとえデート中であっても、他の誰かではなく、自分自身を最優先して、伸び伸びとリラックスして幸せに過ごすことをの大切さを教授され、自らも学び、実践している彼らだからこそ、世界中が魅了され、夢中になってしまうのではないだろうか。

Mara Lafonta氏も例外ではなく、悔しくなるくらいに実にチャーミングである。

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尚、動画では「フランス流デート術」についてQ&A形式で解説されてる。

「1st デートの下着の作法」や、「会計はどちらがするか」などについて語られており、どれも日本人とっては目から鱗のアイデアばかり。

ぜひ一度ご覧ください。


※この他にも、日本語字幕のついていない動画を要約しています



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