「人」を軽んじているということ。
労働時間だけじゃない、全ての面においてIT技術者の方は激務だと思う。素人に毛の生えた程度の人間がPCやネットワーク設定を行うだけでもかなり大変なのに(いやそもそも素人にやらせる方がどうかしているか)専門家であるIT技術者の方はかなり大変だろう。技術的なことをわからない人がわかるように説明するだけでも相当な負担だと思う。そこに本来業務の負担、技術者同士のやりとり…が加わるわけなんだから。
激務な上にスペック不足のPCで作業を強いられていれば、作業効率が悪くなりさらに仕事への負担が増えることになる。「では、どの程度のスペックのPCを購入すればいいのか」問題がここで発生する。そう、予算の問題があるだけじゃない「スペックは突き詰めていけばきりがない」ものだから。それは1つの考え方としては間違っていないだけじゃない、組織として考えるべき課題でもあるだろう。だから、そのことを責めることはすべきではないけれど、「それを理由にして作業効率の改善から目を反らす」のなら話は変わってくる。
「それは違うんじゃないかと」
要望全てに答えることができないのが現実。その現実を認めずに自分の要望が叶わないからといって駄々をこねてしまったら、それはその人の方が間違っていると思う。けれど、要望全てに答えることができないことを理由にしてしまっている現実がそこにあったとすれば、駄々をこねられてもしかたがないだろう。そして、その駄々が腐ったミカンのように周囲に広がってしまって…となってしまってもしょうがないと思う。建前として「周囲に合わせること」はするだろう。けれど、本音の部分ではそんなことが起きてしまっているものだと思う。
腐ったミカンが周囲に広がってしまわないようにすることは難しいことではある。「では、どの程度のスペックのPCを購入すればいいのか」問題と本質は同じ。「どこまで、配慮するのか、理解するのか、受け入れるのか」だろう。これもまた突き詰めていけばきりがないこと。「どんなことをしても駄々をこねる奴は駄々をこねる」ものだから。ここでも「それを理由にして腐ったミカンが周囲に広がってしまわないようにすることから目を反らす」のなら、作業PCのスペック問題とは違い「人が離れる」ことに繋がり最悪の結果を招きかねない。自分達の就労環境に対する自信の無さは取引先とのやり取りの中でどうしたって出てきてしまうものだと思う。それが業績にも影響してくるだろう。人手不足倒産にならずとも、個人にかかる負担が増えて…
「それでいいのか?」
根本にあるのは「使えればいいじゃん」「使えるものがあるからいいじゃん」というものなんだろう。使える限りは、使えているものを使えている限りは「人は目の前に起きている問題から目を逸らしがち」ということなんだろう。そう、人間のやること・考えることなんてそんなもんだけれど、この考え方は「人」を軽視している証拠だと思う。
そんなものの為に悩み、苦しみ、辛い思いをしている人間がいるって現実も世の中にはあるわけで。そんな現実に目を向け少しでも「改善していこう」とする人とともにこれからの人生を歩んでいければいいなって思う。環境を変えない限りは無理なことはもうわかっているけれど、何とかして軌道修正をしていきたい。
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