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今紫
2023年10月31日 20:28
前回に続き近現代の吉原遊廓を書いた本を紹介します。『大正・吉原私記』です。著者は吉原で生まれ育った波木井皓三(はきい こうぞう)です。波木井皓三は1907年、吉原遊廓に生まれ、実家は吉原で大規模を誇る妓楼・大文字楼で角海老楼に次ぐ格式のある大店でした。その長男として育った波木井は家業に嫌悪を抱き吉原を飛び出し様々な経験を得て、戦後は舞台制作に取り組み大学の講師を務め、1992年に亡くなります。