【感想文#5】集合的無意識『家庭教師ヒットマンREBORN!』

世代なんですよ、リボーン。


①ストーリー

まずストーリー構成が王道で良いですよね。

◆日常編←ギャグ漫画
◆黒曜編←バトル漫画の片鱗を見る
◆ヴァリアー編←守護者とかボンゴレリングとかが出てくる
◆未来編
◆継承式編
◆アルコバレーノ編←終章

日常編で登場人物や設定を展開し、黒曜編で主人公の能力の目覚めを描き、ヴァリアー編〜未来編〜継承式編という違う敵・環境のバトルを通じて主人公たちが成長し、アルコバレーノ編で綺麗に物語を畳むっていう、無駄のない少年漫画の構成でスッキリ何度でも読めちゃいます。
各編で登場する敵キャラがそれぞれすごい魅力的なので、敵を倒す→次の編では味方になってピンチの時とかに駆けつけてくれるっていう展開も胸熱案件です。。


②守護者とボンゴレリング

リボーンといえば守護者ボンゴレリングですよね。
世代なんで死ぬ気で◯◯ゼロ地点突破!とかも心の中で叫んでたんですけど、天野先生の絵柄でボンゴレリングとか言われてしまうと説得力がやばすぎてマフィア×守護者×ボンゴレリングのケミストリーに勝てる設定の漫画今後10000億年生まれませんよ。


③伏線

ギャグ漫画からバトル漫画に方向転換した経緯は図りかねますが(もともとそういう予定だった/編集の意向/作者の意向等々)、日常編で既に伏線張っているところがまた乙ですよね。

初回登場時にはモブキャラかと思いきや未来編で大活躍する入江くん筆頭に、主人公綱吉くんの能力・超直感も初期から仄めかされてます。

超直感とは「見透かす力」のことで、超直感を持つ綱吉くんは他人に憑依ができるキャラの憑依先を当てることができたりします。
綱吉くんの家庭教師であるリボーンは日常編でよく変装してたんですけど、変装したリボーンの見分けがついてたのは綱吉くんだけなんですよ。日常編でリボーンの変装を見破る綱吉くんの描写、まさに超直感の能力ですよね。
一方でアルコバレーノ編では、綱吉くんは大人リボーン(←リボーンはある呪いをかけられていて、呪いが解かれた姿のこと)とリボーンが同一人物であることに気づいていませんでした。
日常編では区別できてたのに、アルコバレーノ編ではできなかった理由としては、超直感はリボーンの世界におけるオーラである「炎」を見透かす力で、リボーンの炎が宿されているおしゃぶりが大人リボーンにはなかったっていうことだと思います。知らんけど。

内藤ロンシャンとかも初期の構成継承式あたりで使おうとしてたんですかね。知らんけど。


まとめ

個人的にリボーン、読み返す時期によって気になるCPが変化するので、ザンスク良いな、獄寺くんは受けだな、白蘭受けが好きだ、を経て、今はランボ受けにめちゃくちゃ滾ってます。

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