神保町のオタ様のブログの以下の記事でも紹介されている加賀紫水編『百人一趣』(土俗趣味社、1946年)には、青山一歩人という人物が「阿波の大凧」という文章を投稿している。この人物については、森田俊雄『和のおもちゃ絵・川崎巨泉』(社会評論社、2010年)によれば、高橋好劇が主宰していた浪華趣味道楽宗に「第九番 逸凡山乙楽寺」として参加しており、本名は青山冬樹であるという。
青山は、私が以下の記事で紹介した蒐集家名簿『和漢楽(わからん)』(和漢楽、1930年)には、青山は以下のように紹介されている。
青山は様々なものを蒐集していたが、特に土俗関連を蒐集していたことが分かる。青山は『百人一趣』以外の雑誌にも投稿していたようで、ざっさくプラスで確認すると、以下の文章を投稿している。多くの雑誌に現在でいうところの民俗学関連の文章を投稿していたようである。青山は大阪の趣味人と思っていたが、『郷土趣味』に投稿している文章は愛知県に関する文章である。愛知に住んでいたことがあるのだろうか。