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性の民俗蒐集家・九十九豊勝が主宰していた日本土俗学会と会報『日本土俗学会誌』
九十九豊勝が日本土俗学会という研究団体を主宰していたらしいことは、以下の記事で紹介した民俗学研究者・出口米吉が「頬焼地蔵の由来に絡まるヒルマモチ伝説」を投稿した加賀紫水の『土の香』第7巻第5号(昭和7年)(=趣味叢書第2編)で言及されており、以前から知っていた。このことは私が発行した調査趣味誌『深夜の調べ』第1号の「『土の香』総目次」の中でも紹介した。
日本土俗学会についての情報はなかったが、先日以下の記事で紹介した松川弘太郎の『郷土文化時報』第2号の「研究団体一覧」にこの研究会のことが載っているのを発見したので紹介してみたい。
日本土俗学会
奈良市外あやめ池畔東洋民俗博物館九十九豊勝氏主宰
昭和六年六月創立、隔月集会、会誌『日本土俗学会誌』発行、地方会員は会誌一ヶ年分金壱圓。姉妹研究機関として「日本児童芸術研究会」、「富士山研究会」、「耽巣会」等あり、何れも事務所は同所。尚「あやめ叢書」全六冊、スタール博士著「絵馬」及「朝鮮の仏教」各五十銭、「南大和の民間伝承」「割礼の研究」近刊の予定。
(分かりやすくなるように必要に応じて筆者が句読点を補った。)
九十九の主宰していた日本土俗学会は雑誌『日本土俗学会誌』を発行していたことがわかった。少し調べてみたが、この雑誌を所蔵している図書館や研究機関はなかった。東洋民俗博物館の九十九のコレクションの中に含まれているのだろうか。
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