カンボジア・タイ旅行#3「アンジェリーナ・ジョリーの泊まったリゾートホテルへ」
「アンコールワットに行ってみたい!もう行けなくなっちゃうかもしれないんだって!」
こんな息子の発言から始まった今回のカンボジアの旅。
日本から来た弟夫婦はひと足先に帰国の途についた。自分たちのペースでほっこり暮らしているこの夫婦がわたしは大変好きだったりする。
笑顔でバイバイしたあと、次のステイ先へ移動すことに。Viroth’s Hotelから10分ほどで新しいホテルに到着。
Zannier Hotels Phum Baitang(ザニエ-ル ホテルズ プーム ベイタング)
田園風景広がるラグジュアリーなホテル。
映画「トゥームレイダー」の撮影中アンジェリーナ・ジョリーが3ヶ月滞在したホテルです。
超アットホームなViroth's Hotelとはまた違った洗練されたホスピタリティーを感じるホテル。こちらが近づくまではプライバシーを尊重してくれ、一歩フランクにでると一気に親しみのある返しをしてくれる距離感が心地良い。
細部までこだわったラスティックな世界観に一瞬で恋に落ちた。今回、カンボジアに恋した理由の一つがこのホテル。
ホテルの哲学はダ・ヴィンチの’Simplicity is the ultimate sophistication’ 洗練を突きつめるとシンプルになる、と。
カンボジアの高床式住居を模した造り、カンボジアの工芸品、自然素材を使用した建材など、地域の文化や歴史をリスペクトしたデザインを随所に感じる。リゾート内ではカンボジアの風景に欠かせない水牛を飼っていて、田んぼビューと水牛のコンビがフォトジェニック。むしろ、全てがフォトジェニックすぎるくらいだ。
断片的だがカンボジアの貧しさを目の当たりにしている中、この完璧に作り込まれたリゾートに居ることに違和感を感じていた。
このリゾートでも私たちが行ったレストランでも、従業員以外カンボジア人は見かけなかった。客層の80%が西洋人。唯一レストランで見かけたカンボジア人はミス・カンボジアの美女であった。特権階級のカンボジア人だ。
日本の高級ホテルであったならば、たとえばパレスホテル東京、日本人の宿泊客は必ずいる。高級レストランに行っても日本人はいる。タイでも格差社会の闇を感じたが、カンボジアその比ではなかった。地元民が決して踏み入れることない場所、でもカンボジアの文化や歴史をリスペクトしてつくられた場所...
滞在中、その違和感が喉の奥にずっとつかえたままだった。
第三世界の現実を目の当たりにしたアンジェリーナ・ジョリー。それを機に慈善活動に目覚め、カンボジア人を養子に迎えてしまうほど人生において大きな選択をしたのにも、この高級リゾートでの違和感が一枚かんでいるのではと。完全に見当違いな説に思いを馳せてみたり…。
が、子供たちもこのリゾートがとっても気に入ったようだった。
「ここいいね!ずっと居たい!」
子どもらしい反応。
実際とても素敵なリゾートで、アフリカにあるザニエールホテルにもいつか行ってみたい。ベトナムのザニエールも素晴らしいらしい。
観光のベストシーズンは、降雨が少なく気温もわずかに下がる12~2月。
4、5月はとにかく暑い。日中は40度!肌が焦げます。日本から来た弟夫婦は気温差でやられておりました。
ではでは、アンコールワット’その3’に続きます。
最後までお付き合いくださり、ありがとうございます。