自己紹介 フラメンコ舞踊家 石川亜哉子と申します
フラメンコダンサーのアントニオ・ガデスの作品を観て、感銘うけ、同じ世界で生きたい!と思い立ち渡西し、25年以上の月日が経ちました
現在グラナダに在住しております石川亜哉子と申します
ずっとスペインでタブラオというフラメンコ専用の劇場で、踊ったり、現地の舞踊団の一員として世界を旅してきました
フラメンコは、スペインに流れ着いたロマ族がかつて辛い仕事や生活の中にある、悲しみやちょっとした嬉しいこと、恋バナなどを唄にし、それにギターがついて、踊りもついたという民の生活から生まれた芸です
生まれてすぐにその音やリズムに囲まれて育った人たちと私ではどんなに頑張っても埋められないものはたくさんあります でも人間の喜怒哀楽を表現するという視点に立つと、互いに刺激あいながらとっても面白いものが出来上がります
大好きな昔ながらの民衆の芸であるフラメンコを日本で生まれ育った私のスパイスを加えながら、芸を通して一人でも多くの人たちと言葉を超えた会話ができたらうれしいと思い、日々作品作りをしています
現在、2024年5月に舞台を行うための作品作り真っ最中
その過程で、頭の中にあるものを視覚化する作業を行っています
作品のテーマはORATIO 祈り です
ちょっと前まで、未曽有のパンデミックで愛しい人、親しい人を亡くした人がたくさんいました
それが、ちょっと落ち着いたと思ったら… 今度は、世界のあちこちで目を覆いたくなるような悲しい戦いを繰り広げています
なんとなく世界を見回してみると、不安で胸が押しつぶされることがたくさん見えてきます
他人事だと片付けたいと思っているわけではなくても、怖いから自分の周りだけみておこう… そんな見て見ぬふりをしたくなってしまう気持ちも出てくるでしょう…
そんなことを考えながら、頭の中を視覚化してみると…
仲間に見せたら「ゲルニカっぽい」って言われてびっくり どことなく面影が…
全く意識していませんでしたが、悲しみや絶望って、何か形がなくなっていく感じ 天に向かって助けを求める感じ どうしようもなく地にすがる・・・ 国や文化関係なく共通のことなのかもしれません
生きとし生けるものが互いに思いやり平穏に過ごせる世界が訪れますように