ラーメン屋と私と3つのファン心理
こんにちは。Fanicon運営の石浦です。
先日、とある記事で以下のような見出しを目にしました。
「70%の飲食店は3年で閉店する」
「え?そんなに?!」
と私は驚きました。
この記事を読んだ際に私の頭に思い浮かんだのは、とあるラーメン屋でした。
そこは、私が週2回の出社のうち1回は必ず通っている、いわば行きつけのお店です。
記事を読んだあの日、
「もしこのお店が潰れたらどうしよう…」
と不安げに背脂醤油ラーメンを食べたのを思い出します。
それほど私はそのラーメン屋のファンになっているわけですが、ふと次のような事を考えました。
「なぜ私はこの店に来てしまうのだろう?」
皆さんも
・「お昼休みに気づいたら同じ店ばっかり行っている」
・「コンビニでいつも同じ物ばかり選んでしまう」
というような経験があるかと思います。
そんなファンの心理をより言語化できないか?と考え調べてみると、以下の文献を見つけました。
この文献ではファンは主に3つの因子を持っていることが述べられていました。
ということで、今回はそのファンが持つ3つの因子に着目して、ファン心理を深掘っていければと思います。
よろしくお願いします!
ファン心理は3つの因子に分けられる
ということで、まずはファンがどのような心理を抱えているのかを見ていくことにします。
参考文献によると、ファンは以下の3つの因子を持っているとされています。
1. 熱狂
この熱狂因子の定義は以下のようなものです。
・1日に1回はこのアーティストの曲を絶対聴く!
・自分はハルキストだ!
・◯◯が尊すぎてしんどい…
等々、いわゆる私たちが想像する典型的なファン像が当てはまりそうですね。
自分がその対象のファンであることが、アイデンティティと化しているとも言える気がします。
自分が強烈に感情移入をしてしまう存在を見つけた時に、人はファンになると言えそうです。
2. 目標
次に紹介するのは目標因子です。
皆さんは小さい頃に憧れたものはありますか?
野球選手になりたい。
サッカー選手になりたい。
パティシエになりたい。
このような憧れが時を経て趣味嗜好となり、自分の理想を体現している存在としてファンになる。
この過程は多くの人が経験したことがあるのではないでしょうか。
このように、自分が生きるうえでの指標となる存在を見つけた時、人はファンになると言えるのではないかと思います。
3. 共感
・自分に身近なキャラクターやお店
・どこか自分に似ていると思える
・対象の経歴や趣味が共通している
これらがあると、一気に親近感が湧きますよね。
自分の気持ちを代弁してくれていると思える存在が見つかった時ほど、嬉しいものはない気がします。
自分と同じ目線に立ってくれる存在を見つけた時。
それがファンになるきっかけの一つなのかもしれません。
ファン因子についての考察
ここまで3つのファン因子を紹介してきました。
この中から、私がラーメン屋に対してどの因子を抱いているのかを分析してみます。
まずは私がラーメン屋に通う理由を以下に書き出してみました。
これらを踏まえると、私がラーメン屋に通い続ける理由を選ぶとしたら、熱狂因子が一番当てはまっているのかなと思います。
なぜなら、私はその味だけでなく、店の雰囲気などそのラーメン屋の存在自体に惚れ込んでいる自覚があるからです。
このように、私がラーメン屋のファンであることには熱狂という一つの因子が大きく影響していると言えそうです。
ただ、これはあくまで私個人の話です。
同じラーメン屋に通うファンであっても、例えばその人が将来ラーメン屋を開業したいという人であれば、私とはまた違う目標因子を強く持っている場合があります。
そのラーメンの味に、どこか懐かしさを感じるファンは、そこに共感因子が強く影響していると言えるでしょう。
このように、同じものに対するファンであっても、それぞれが持つ因子は異なる場合があります。
ファンが持ちうる3つの因子の中で、どれを強く自分のファンに持ってもらいたいか。
それはファン心理の理解から、ブランディングへとつながる話にもなりそうな気がしますね。
こちらについても整理がつき次第、お話させていただければと思います。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回のまとめとしては、ファンになることには主に3つの因子が影響しているということでした。
ファンになる対象は人物や会社、商品など様々です。
「ヒト・モノが飽和している」とよく言われる現代。
そんな状況において、ファン心理を理解することは今後のビジネス戦略においても重要な要素になってくるのではないかと思います。
今回の記事が、ファン心理について考える一つのきっかけになれれば幸いです。
それでは今回はこの辺で失礼いたします。
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