本日申込スタート!「特別講演 なぜいま熊楠(クマグス)と大拙(ダイセツ)なのか」
オンライン コース
ArtSticker限定で、オンライン コースとして、ワタリウム美術館で開催する特別講演「なぜいま熊楠と大拙なのか」収録配信チケットを販売します。配信期間中は、 ①~③ 全3回 の収録映像を何度でも視聴できます。 【全3回セット】¥3,000 です。
基本情報
講師
安藤礼二(文芸評論家/多摩美術大学美術学部芸術学科教授)
配信期間
①2021年3月1日~5月31日
南方熊楠(ミナカタクマグズ)の「曼陀羅(マンダラ)」
②2021年4月1日~5月31日
鈴木大拙(スズキダイセツ)の「霊性(レイセイ)」
③2021年5月1日~5月31日
生命と霊性のエコロジー
オンライン コース料金
収録配信チケット【全3回セット】:¥3,000
※ 配信期間中は、 ①~③ 全3回 の収録映像を何度でも視聴できます。
備考
会場参加コース(人数制限有り)ご希望の方は、ワタリウム美術館official@watarium.co.jp までお問合せください
お問合わせ
ワタリウム美術館
150-0001 東京都渋谷区神宮前3-7-6
Tel:03-3402-3001 Fax:03-3405-7714
official@watarium.co.jp
講演内容
なぜいま熊楠(クマグス)と大拙(ダイセツ)なのか
近代日本が生み出した2人の知の巨人、南方熊楠と鈴木大拙は、ともに伝統的な仏教思想と革新的な科学思想を一つに融合することで前人未踏の学の体系を創り上げた。熊楠は「曼陀羅」によって、大拙は「霊性」によって、それぞれの学がもつ可能性を表現した。「曼陀羅」も「霊性」も、精神と物質、有限と無限の差異を無化していく学にして表現だった。それは現代芸術家たちの探究、抽象を見出したマレーヴィチやカンディンスキー、超現実(シュルレアル)を見出したブルトンに先行するとともに共振し交響するものであった。「曼陀羅」も「霊性」も、人間のみならず森羅万象あらゆるものがもつ「心」に孕まれている。それゆえ、人間と自然の関係、そのコミュニケーションの在り方に根底から反省を迫る。 コロナ禍のいまこそ2人の偉大な先達が残してくれた遺産を継承し、活用していかなければならない
① 南方熊楠の「曼陀羅」
熊楠の「曼陀羅」の起源を、生物学(進化論)と心理学(潜在意識論)に探り、ブルトンのシュルレアリスムと比較対照する。
② 鈴木大拙の「霊性」
大拙の「霊性」の起源を、やはり生物学(進化論)と心理学(潜在意識論)に探り、マレーヴィチおよびカンディンスキーの抽象論と比較対照する。
③ 生命と霊性のエコロジー
熊楠は「エコロジー」を掲げ自然保護運動を展開し、大拙は「霊性」を掲げ共同体の宗教的な復興を目指した。
2人の営為を総合することで新たな社会倫理にして表現倫理を模索する。
プロフィール
南方熊楠
みなかた くまぐす 1867-1941
博物学者。和歌山城下に生まれる。1886年、大学予備門を退学し、渡米。以来14年間、南米、ヨーロッパなど各地を放浪。1900年帰国後、紀伊半島で隠花植物を中心とする生物の調査を開始。さらに、そうした生命の世界を、曼荼羅として書き記そうと試みる。1929年、南紀行幸の昭和天皇に進講し、変形菌標本110点を進献。「歩くエンサイクロペディア(百科事典)」といわれ、民俗学の先達である柳田国男からは「日本人の可能性の極限」と讃えられた。
鈴木大拙
すずき だいせつ 1870 -1966
仏教学者。本名、貞太郎。石川県金沢市に生まれる。東京帝国大学在学中、鎌倉円覚寺に参禅し、居士号「大拙」を受ける。1897年渡米、出版社に勤務。1909年帰国後、学習院、東京帝国大学講師、翌年、学習院教授となる。1911年にビアトリス・アールスキン・レーンと結婚。1921年大谷大学教授に就任。1936年ロンドンでの世界信仰会議に出席。49年-58年、アメリカの大学やヨーロッパに赴き、大乗仏教思想とくに禅思想を講じる。英名D.T.Suzukiとして知られる。
安藤礼二
あんどう れいじ
1967年東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業(史学科考古学専修)。2002年「神々の闘争―折口信夫論」で群像新人文学賞優秀作受賞。2006年『神々の闘争 折口信夫論』で芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。2009年『光の曼陀羅 日本文学論』で大江健三郎賞と伊藤整文学賞受賞、2015 年『折口信夫』でサントリー学芸賞と角川財団学芸賞受賞。近著『大拙』『列島祝祭論』『熊楠 生命と霊性』など。著書多数。
ArtStickerのダウンロードはこちらから
▶︎iOS版:App Store
▶︎Android版:Google Play
ArtStickerは、アーティストへ「好き」の気持ちを直接おくれるプラットフォームです。
コーヒー1杯分のお金からはじまる、アーティストとのつながり。
小さな「好き」の気持ちが連鎖して、アートの世界が広がっていきます。
ArtStickerで、今までにないアート体験を!
TCMは「世の中の体温をあげる」という想いをかかげ、「Soup Stock Tokyo」等を手がけてきた遠山が構想する「新たなアート体験」に、PARTYが得意とする「デジタルでの体験設計」を融合させ、アートと個人の関係をテクノロジーで変革させ、新たな価値の提示を目指しています。