ここまでのこと
第五回仙台短編文学賞に入賞した。プレスアート賞。いつものように電話が来て(薬局にいた)、今回は新聞に記事が載り、4月5日発売のKappo仙台闊歩で作品とインタヴューが発表されるそうである。授賞式に仙台へいくことになった。
2019年に小説らしきものを書き始め、3年目。高校生ならもう卒業だ。地元大会二位でインターハイまでは行った、くらいだろうか。いわば湘北である。
一区切りなので自分の活動を振り返ってみる。テーマは仙台時代にうまれて時間の経過とともに小説と言う形でしか表現できない多様さ、サイズになっていったのかもしれない。
1997-2000年 仙台でポストロックバンド。創作全般。
【キーワード】
東洋日本美術史、信仰の発生過程、アニミズム
実存主義、ユング心理学、中沢新一、星野道夫
音楽と言語の関係、言語化できる情報と非言語情報
主要旋律と装飾音
2001年-2007年頃?
池袋中心に写真を撮り、美術館を巡る日々。バンドも多少。
【キーワード】
このころは特にない。労働とワーキングプア?
2008年
広島旅行 小説を書こうと試みるが、挫折。
【キーワード】
災いと創作、当事者性。停止した時間。二重の街。
2011年
東日本大震災 3月 東京で遭遇
8月 荒浜へ
【キーワード】
日常が歴史に追いつかれる瞬間、震災、偶然性、時間の不可逆
性、断絶、地学、核、エネルギー政策、記憶の連続性、東京と
東北、世界のレイヤー構造、認識の盲点、戊辰戦争と原発
2012年-2016年 登山(巡礼)
【キーワード】
地形と文化、放射能汚染、関東の地理的な理解、喪の作業
2017年 ギターインスト曲「荒浜音光」を作曲、20曲ほど作曲。
またなにか作りたくなる。
2019年 小説「荒浜音光」を書き始める
2020年 すばる文学賞「荒浜音光」二次通過
【課題】
プロット、三幕構成、キャラクタアーク・・・
ありとあらゆる小説の基本
2020年 阿波しらさぎ文学賞「空白からそれぞれの永遠が開かれるまで」
予選通過
【課題】
自分の小説観の見極め。
2020年 BFC2「プロジェクトジルチ」落選
【課題】
自分の小説観の見極め。
2021年 太宰治賞「三月の子供たち」最終候補
【課題】
物語構造に対する学びの不足、無意識のミソジニー
2022年 仙台短編文学賞「帰還する光たち」入賞