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姿勢改善のための「Step2」
こんにちは!機能改善専門スタジオザリフォーマー代表の上村です。
本日は姿勢改善のための「Step2」について解説していきますが、このStep2を読む前に、カウンセリングで抑えておきたい2つのコツ(Step0)と姿勢改善のための「Step1」を先に読むことで理解が深まりやすいかと思います。
それでは、解説していきます!
結論
姿勢改善のための「Step2」
屈曲の活性
矢状面-前額面-水平面を整える
Step2では、屈曲の活性化をしてきますが、これだけですと解像度があらく抽象的すぎるので、まずは筋骨格の観点からお話ししていきましょう。
こちらの記事に詳しく記載していますが、姿勢を改善していく上で骨盤や脊柱、肋骨のポジションを適正化することが大切です。
骨盤と脊柱、肋骨のポジションを適正化し、身体本来のアーチを取り戻すために、エクササイズを通して、以下の筋肉を促通していく必要があります。
ハムストリングス、内転筋、内閉鎖筋、中殿筋前部、腹横筋、腹斜筋、前鋸筋、僧帽筋下部、椎前筋
矢状面を整える
・ハムストリングス
・腹筋群(腹横筋、内腹斜筋)など
前額面を整える
・内転筋群
・内閉鎖筋など
水平面を整える
・腹横筋/腹斜筋
・中臀筋前部繊維など
後縦隔と交感神経
肺と肺の間の空間を縦隔(じゅうかく)といい、気道よりも前を前縦隔、後ろを後縦隔と言います。
脊柱伸展&肋骨外旋:前縦隔の拡張、後縦隔の圧迫
脊柱屈曲&肋骨内旋:前縦隔の圧迫、後縦隔の拡張
後縦隔には交感神経や交感神経節が通っているため、脊柱が伸展し、肋骨が外旋したままだと、常に交感神経が圧迫された状態になってしまいます。
そのため、Step2のエクササイズを通して、後縦隔を拡張し、交感神経を開放させていきます。
矢状面安定化の重要性
矢状面状の動きを制御することが重要であり、優先順位が高いわけでですがその理由としては以下2つになります。
・発達運動学において矢状面の安定化の重要性
生後4ヶ月くらいに頚部の深層屈筋や腹部の深層筋が働き、胸郭が下制し、呼気位で固定できるようになる事で、横隔膜と骨盤底が平行となり、矢状面が安定化し、ニュートラルポジションへ
・Sagittal Blockade
・運動エラーの原因は矢状面であることが多い
・矢状面の動作を改善することで、前額面や水平面の代償動作を改善することができる
(例)第一中足指関節の背屈制限があると、足部の外転&回内による代償が生まれる。→矢状面の動きが制限されることにより、前額面や水平面の代償動作が起きる。
Step0から、Step1、2と解説してきましたが、ここで簡単まとめますと
Step0:お客様のゴール(目的)を共有し、過去〜現在〜未来の確認
↓
Step1:過度な伸展&過緊張の抑制
↓
Step2:屈曲の活性化
次の記事では姿勢改善のための「Step3」について解説していきたいと思います。