今度は作家さんに会ってきたよ!!
今年の2月、私は絵の原画を衝動買いしました。
ネットで見て、素敵!と感じたまま、ポチったのです。
その後、このnoteが紹介されて、ちょっとだけ思いもよらないことが起きたりしました。
そして、今回はまた次の段階に踏み出しました。
この絵の作家さんに会いに行ってきました!!
それが、ヘラルボニーアートコレクション!!!ででん!
6月12日、開幕の開幕。
オープンの10時から、小休止を挟んで16時まで、みっちり滞在しました。
前のめりというのは、非常に楽しいものです。
初めて百貨店のオープンを待つ列に並びました。
ワクワクが止まりません。
♫大阪LOVERをリピート再生してたせいもあるかもしれません。
朝6時半に家を出てきた甲斐がありました。
1.オープン当日のスタッフさんとお話ししたよ!
百貨店の扉が開き、ブランド店の店員さんの「いらっしゃいませ」を浴びながら、ヘラルボニーに直行。
まっしぐらです。
少し迷いながらたどり着いた祝祭広場。
そこには…
あー、私は来たんだ。
2年前に指をくわえてSNSで眺めていたヘラルボニーの展示会場に。
絶景を見るような、海外に来ているような、完全に浮足立った表情で、私はぐるぐると店内をまわり始めました。
しばらくは、口を半開きで、顔は半笑い状態でした。
怪しいと嬉しいは紙一重です。
平日のオープン時なので、スタッフの方にもたくさん声をかけていただけました。
新幹線に乗ってオープンに合わせてきたこと、作品を購入したこと、その作者の衣笠さんに会いにきたこと。
スタッフの方に「ちなみに、どの作品をご購入されたんですか?」と聞かれました。
私はそこで初めて、自分が作品名を覚えてないことに気が付きました。
…なんてこった。
焦りながら、「こんな感じの絵で、2月に買って…」と、スマホで写真を探しながら、しどろもどろに説明しました。
しばらく私の拙いヒントを聞いていたスタッフさんから「『Winter Wonderland』ですか?」と正解をいただきました。
作品を、覚えているんだ。
やっぱりヘラルボニーのスタッフさんは、作品や作家さんに対する愛とリスペクトはめちゃくちゃ大きいんだと実感した出来事でした。
スタッフ皆さん、「お客様が来てくれるかどうか心配していた」と話されていたので、前のめりにオープンに乗り込んでよかったなとも思いました。
2.CEOのアートクルージングに参加したよ!
開幕日に来たのは、これも目的のひとつでした。
松田文登CEOが作品や作家さんについて話をしてくれる、アートクルージング!
あまりにもSNSで見かけすぎてて、本も読んでいるから話を聞いた気にもなっていて、初めてお会いした感じもしませんでした。
社員の方が「文登さん」と呼んでいたのも印象的でした。
(以下、敬意を表して「文登さん」とお呼びします。)
もちろん、文登さんも作品、作家さんへの愛が溢れていて、30分の予定を10分以上オーバーして話をされていました。
実はその日の朝、ヘラルボニーは日経新聞に取り上げられていました。
なんと、パリに拠点を置くという!!!!!
スュペール!!!(素晴らしい!!!)
思わずフランス語が出てしまいました。
(嘘です。検索しました。)
そんなアッツアツのニュースを、アートクルージング冒頭に、文登さんの口から直接聞けるという光栄にも預かりました。
3.そして、作家・衣笠泰介さんに会えたよ!!
午後からはライブペインティングにかじりついていました。
泰介さんのお母様がお話しされている中、泰介さんは絵を描き始め、話がうるさいと感じると「うるさい」と書く。
プライベートで来ていた作家・輪島寛太さんとのコラボも実現してにぎやかな始まりでした。
創作風景を見るなんて、初めてのことです。
色鉛筆で描くのも、絵の具で描くのも、早い早い。
どんどん色を足して、重ねて、筆を洗ったり、絵の具を出したりとサポートで入っているお母様との息の合ったコンビネーションも、ライブならではでした。
あー、こんなにも自由に描くんだ!!
次の絵の具を選ぶのもめちゃくちゃ早いけど、その中でも色を選んでいるのが分かるし、迷いは1㎜も感じない。
あっと言う間に出来上がった作品の、塗ったばかりの絵の具の厚み、かすれ、混ざり。
その後も、泰介さんは休む間もなく次々と描いていきます。
結果、散歩(小休止は散歩だそうです)を挟んで、3時間で6枚を描きあげました。
なおも描こうとする泰介さんを止めるために、ご両親が画材を隠す、でも目を離した隙に泰介さんが取り出す、見つかって「もうあかん」と言われ、泰介さんが絶望する。
そんなパワフルなやりとりまで、ライブ感満載でした。
4.泰介さんのご両親とも話したよ!
ライブ中に、改めて泰介さんの展示作品を見ていました。
すると、スタッフさんがまた声をかけてくださいました。
そして、すぐ近くにいらっしゃった紳士をご紹介してくださりました。
泰介さんのお父様です。
少しお話をさせていただきました。
創作中の泰介さんを見て「泰介はあぁやって作品を愛でるんですよ」と教えていただいたり、毎日の生活の様子を聞いたり。
ギャラリーも行ってみたいんですと話をしたら、今度はお母様をご紹介していただき…全く予想だにしない展開にひたすら緊張しました。
近いうちに必ずギャラリーにも行くと決めました。
5.私が追いかけているものはこれだった!
展示会初日に、しかもオープンから16時過ぎまで滞在していました。
一緒にまわった関西在住の友人には、「ヘラルボニーに完全にハマっているね」と言われましたが、毎度のことながら全くその自覚が私にはありません。
私はただ、自分が「いい!!!」と思ったものを、深く考えずにたどってきているだけのことなのです。
感覚的には、すごろくみたいなもので、前に進んだら「こんなことに出くわした」くらいです。
むしろ、これだけの行動をさらりと起こさせてしまう、直感的な「いい!!!」は、本当に大事だなと。
今回、現地に行って感じたのは、ヘラルボニーの皆さんの「思い」でした。
文登さんはじめ、私が購入した作品を覚えていてくれたスタッフさん、プロダクトの説明をしてくれたスタッフさん、話を聞いてくださったスタッフさん、アートクルージングやライブペイントを支えるスタッフさん、衣笠泰介さん、そしてご両親。
結局のところ、たくさんの方の「思い」を追いかけて、私はここにいるだけのことなんだなと思いました。
私のやっていることは、本質的にはいつもこれで、ずっと変わらないのだなと再確認もしました。
ヘラルボニーのプロダクトは、地方に住む私から見ると、なかなか実物を見られないものです。
めっちゃかっこよくて欲しいけど、どんなものかなと迷うこともあります。
でも結局、実物を前にしてなお、自分の目が向いたのは、形として見えるものよりも、目では見えないものでした。
目に見えない「思い」がそこにあるからこそ、実物を見ずに買ったプロダクトには、箱を開けた瞬間、こんなに感動してしまうんだなと。
シンプルだけど、難しいこと。
そんなことを感じました。
「あー、行ってよかった」
帰りの新幹線で、購入したものを手に取り、眺めながら、ホクホクと満たされた気持ちをやっと言語化できました。
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ヘラルボニーのアートコレクションは、たくさんの作品が展示してあります。どれも、めっちゃかっこいい!
会期は6月24日まで。
作品は入れ替わったりもするそうです。
気になる方は是非。
他人の異彩を目の当たりにすると、きっと、自分の異彩も引っ張り出されますよ。