続けられる要因と理由
「調子が良かったから来れませんでした」
「もう限界だったので来ました」
昨日、たまたま両極端の言葉が聞けて。
カフェの存在意義はここにあると思いました。
昨日、友人とラーメンを食べに行き、そこは人気店で常に行列が出来てるんですが、店員さんのオペレーションが素晴らしくて。
気配り、振る舞い、表情。
一日中忙しいはずなのに、ぶれない。
それを見てると気持ちよくて。
「ここはいつ来ても良い気分にさせてくれる」
そんな事を友人に話したら、
「働いたら?似合うよ」
こんな言葉をかけてもらって。
確かに求人はしてる。
チームが作り出す緊張感と温かい空間。
真面目な僕には向いてると思ったんですが、やっぱり違うかとなって。
「ここで働いてみたいけど、ここで働くと話を聞いてあげる事が出来ない」
自然とそんな言葉が出てきました。
僕がお店を続ける理由はこれしかないと思っていて。
話を聞いてあげるって書くと何だか偉そうだけど、でも、話を聞いてもらってると感じてる人は少なくないはず。
これも自分で言う事じゃないか。
まあでも、きっと求められてる部分はそこで。
それがきっと冒頭の言葉なんじゃないかと。
別に相談所ではないし、ほとんどのお客さんとの距離はそこまで近くない。
通ってくれてる人でも世間話をする人は1割ぐらいでしょう。
みんながみんなそれを求めてる訳ではない。
それは自覚してる。
勘違いして距離感を間違えてるコーヒー屋にはなりたくない。
でも、通ってくれてるって事は嫌いなはずはなくて。
さすがの僕も顔を覚えるし。
そんな微妙な距離感でいると、何かあった時に話してみるかとなって。
しんどい時や、他愛もない会話をしたい時にちょうどいい存在なのかと思います。
それが積み重なって1割のお客さんになるのかなと。
その積み重ねがもうすぐ7年を迎える要因であって、続けられる理由なのかと思いました。
来る理由は様々で、求めてる理由も様々。
でも、共通してるのは必要としているという事。
必要としている人がいるとお店は続けられる。
これは綺麗事ではなく、紛れもない事実なのでした。