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リスクとリターンを考えると
先を考えて、僕が何をしてるか。
これを書こうと思っていましたが、過去に何度も書いていて、考え方は変わってないから、一旦置いておきます。
飲食店が先を考えると言うと、それは多店舗展開だと思います。
プロデュースやフランチャイズでお店を増やしていく分にはリスクが少なく効率が良いんですが、簡単ではなくて。
他人のお金に頼る事になるので、引く手数多の人気店ならいざ知らず、普通のカフェで声がかかる事は滅多にありません。
あと、経営者の図太さも大事で。
(多分)
上手くいってる時は称賛され、転げ落ちると罵詈雑言。
乃が美やフルーツ大福、その他諸々を是非検索。
という事で、ほとんどの場合、自費で増やしていく事になります。
僕が多店舗展開を好きではない事は何度も書いているのですが、それは気持ちの部分だけではなく、お金の部分でもあまりメリットが無いからでありまして。
飲食店の最終利益は売上の10%前後と言われています。
実際そんなもんです。
薄利や。
多店舗展開をするという事は、この10%を積み上げるという事になるんですが、どう考えてもリスクとリターンの割合がおかしくてですね。
たかだか売上の10%の利益だぜ。
その為にかかる初期費用や固定費を考えると、多店舗展開はどうなんだろうと思ってしまう。
ただ、これは僕がやっているお店が多店舗展開に向いてないからというのもありまして。
うちの場合、スケールメリットがないんです。
自家焙煎をしているならともかく、うちが店を増やそうが運営コストが下がる事は無い。
例えば、牛乳の仕入先に聞いてみた事があります。
「もし発注数が倍になったら仕入れ値は下がりますか?」と。
「難しいですね。牛乳はそもそも利益が薄いですし、倍ぐらいではちょっと、、」と、難色を示されました。
牛乳以外の仕入れは、主に楽天やヤフーから買っているので、うちの店舗が増えようが販売価格に変わりはない。
だから、店を増やそうが最終利益は10%のまま。
うーん、どうなんや。
さらに、店を増やすという事は雇用をしなければいけないので、人件費が発生する。
そこには給与の部分だけではなく、管理費やその他もろもろがかかる。
給与だっていつまでも最低賃金で働かせる訳にはいかない。
相手にだって生活があり、歳を重ねる毎に雇う側の責任は重くなる。
人を駒扱い出来るような性格だったらどれだけ楽だっただろうか。
とあるコーヒー屋は店長ですらバイトって言ってたけど、そんな事は僕には出来ない。
こんな話ではなかった。
もちろん、多店舗展開にはスケールメリット以外のメリットも沢山あり、リスク分散の意味合いも大きい。
ただ、僕の性格上、やはりデメリットが大きく上回ると感じてしまう。
「じゃあ一店舗分の売上の10%の利益だけで満足なのかー!」と、野心のある経営者に怒られそうですが、そこを考えましょうと言っているのです。
思考停止して、無理に店舗を増やしていく時代は遠に終わってると思うんだけど、違うかな。
いつまでも、若くて安い人材が来てくれると思ってるのかな。
いつまでも、今の環境のまま続けられると思ってるのかな。
だとしたら、もっとニュースを見たほうがいいし、考えたほうがいい。
飲食店のオーナーが飲食でしか稼がないって決めてるのは、どれだけ店舗を増やそうがリスクは高いままだと思うのです。
長くなったので、続きはまた明日。
どう続けるかは決めてないけど、まだ書き足りない気がする。