休みたい時はないんですか?
質問:「休みたい時はないんですか?」
はい、ありがとうございます。
こんな質問でいいんです。
過去に書いてるわ!
なんて言いません。
では、答えます。
逆に聞きますが、休みたくない人なんているのでしょうか。
つい先日、フリーになって忙しくしてるカメラマンの子と話したんですが、ちょうど休みの話になって。
僕「半休じゃなくて、全休がいいよな」
カメラマン「はい、半休なんて休んでる気がしません」
僕「でも、フリーになるとそうも言ってられないよな」
カメラマン「そうなんです。不安ですし」
そう、この子と同じように、僕を突き動かしてるのは不安です。
あまりかっこよくないでしょ。
使命でも、生き甲斐でも、ましてや楽しいからでもない。
不安。
お店を始める時に抱いてたものは、何年やっても消え去る事はありませんでした。
お店を始める時に考えたんです。
3年で半分が潰れ、5年続くお店はほとんどない。
そんな業界に飛び込むのに、何を悠長に休みをとってるんだと。
僕が休んだ分、売上は減ります。
週に1日休んだとして、月に4日、年間で約50日。
一日の売上が3万円だとして、年間で150万円。
体を休め、気力を補充するのに150万を捨てるのか。
いや、無理無理。
誰かにやってもらうならともかく、自分の身一つでやるならそれぐらい我慢しないと。
ほとんどの店が潰れるんだし。
そんな感じで始まった、無休のカフェラテ屋。
もちろん、お客さんの事を考えてでもあって。
コーヒーって飲みたい時に飲みたいじゃないですか。
前の日の夜から、明日はあのコーヒー屋に行くんだ!
と、意気込んでる人もたまに見かけるけど、大抵はそうじゃなくて。
仕事の途中とか、散歩してる時とか、眠気覚ましにとか。
なんとなく気分を変えたい時に飲むと思うんです。
それで店の前まで行って、「本日定休日」とか「臨時休業」の張り紙を見た時のショックさ。
あれを僕も知ってるんです。
何度振られた事か。
個人のコーヒー屋の営業の不安定さが昔から嫌いなんです。
だから、「いつもやっていていつでも飲める」という事に価値があると思っいまして。
無休のカフェラテ屋にはこんな理由もあるのです。
他にも後付で色々な理由があるんですが、それはまたいつか。
ちょっと質問からずれたな。
休みたい時はあります。
毎日「行きたくねー」と嘆いて家を出ます。
でも、休めない理由があるんです。
不安と価値。
自分の為と、お客さんの為。
という事で、8年目も休まずに働くと思います。
よい質問をありがとうございました。