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『乗換案内』アプリでゆっくり座っていく便を検索する件
マガジンでは『キャリアの部屋』に入れていますが、キャリアの話しじゃないな。『ノンジャンル』でよかったかな?
キャリアといえばサラリーマン、サラリーマンといえば通勤、通勤といえば満員電車…
いや、そうとも限らない。
当の私自身が、昨春まで名古屋在勤でしたが、職場はJR名古屋の駅ビル(高島屋の上の高層階)。単身アパートは駅から徒歩15分ほどのところに借りていたので、通勤で苦労したことはありませんでした。
それが昨春の異動辞令、転勤で待望の大阪勤務となり、たいへんな通勤地獄に放り込まれたわけです。
『待望の』と書きましたとおり、大阪での勤務は何年も前から希望していたことであり、ようやく願いが叶ったわけですが、その代償は大きかった。
私の自宅は京都のハズレの郊外にありますので、関西に帰任して通勤するには『京都支店』の方が近くてラクだったのですが、還暦近くにして40年近く勤めた会社に最後のご奉公となれば『大阪本社』を希望していたので、まぁ、それはそれで仕方ないかと…
※『京都のハズレ』と書きましたのは、ここで『京都』と書きますと多くの方が神社仏閣や祇園小路を想像される中で、九条通りの羅生門跡より南は『碁盤の目の中に住んでいる昔からの京都人』から見れば『洛外』と蔑まれてきたエリアですので、一応、遜っておきます(苦笑)
で、京都のハズレから大阪中心部への通勤ですが、京阪電車に揺られて、さらに大阪メトロ(地下鉄)に乗り換えて、ということになります。
その京阪電車の通勤ラッシュが、非常に辛い。
いや、東京都内で毎朝200%を優に超える満員電車に耐えていらっしゃる方にとっては『大したことないんでしょ?』と言われるかもしれないし、私も約10年前には東急電鉄田園都市線で川崎の鷺沼駅から渋谷オフィスに通勤した経験がありますので、それよりも少しはマシかとは思いますが、それでも58歳の身で満員の特急電車で吊革を持ちながら約45分も揺られ続けて、毎日朝から体力を消耗するのは耐えられないわけです…。
この地獄の45分間を、なんとか確実に座席に座って悠々と過ごせないものか?
そういうワガママを書くと、京阪電車をご存知の方はきっとこう仰います。
『たしか特急に有料指定席あったんじゃない?』
『全席指定のライナーに乗ればいいんやん?』
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そう、京阪電車では私が地方を転々としている間の2017年に、特急8車両編成のうち6号車を『プレミアムカー』として有料指定席にしたり、『ライナー』と称して8両編成の全車両を有料指定席にしたりして、『多少は高くても確実に座りたい』というニーズに応えているわけです。
有料指定席って、首都圏では珍しくもなんともないでしょうし、関西圏でも近鉄特急ではもう77年も前から有料特急を走らせているわけですが、営業キロ数が比較的短い京阪電車では、数年前にようやく実現したサービスです。
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ただ、いい歳してお恥ずかしい話し、有料特急には乗りたくない。
有料といっても、数百円です。
具体的には、プレミアムカーで500円、ライナーでたかだか380円なんですけどね。
帰りは1本見送って並べば次の特急に座って帰れますので、利用するとしても朝だけですが、それでも、ひと月で20回乗ったら 10,000円(ライナーで7,600円)になります。
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55歳の時に役職勇退で給料3割カットされた上に、この4月からはさらに月10万円も下げられるシニアサラリーマンの身で、月1万円の電車賃増は許容し難いものがあります。
それで、如何に有料席を回避しながら確実に座っていくか?を真剣に考えてみました。
今は電車の乗り継ぎを調べるのに、ジョルダン社や Yahoo!の『乗換案内』というアプリがあって便利なのですが、選択肢としては『最も早い』・『最も安い』・『最もラク』の3つのパターンからとなっています。
このうち『最もラク』というのは、私が希望する『座っていける』という意味ではなく『乗換え回数が少ない』という意味になります。
では、『多少は遅くなっても構わないのでゆっくり座っていけそうな行き方はないか?』を調べるにはどうすればよいのか?
何人かの京阪電車利用者に尋ねてみたら、『普通電車や準急は、比較的ガラガラの区間が多い』という、盲点にも見える情報を入手。では、何分の準急に乗れば何分くらいの差で到着できるのか???
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20年ほど前、前世紀なら、アナログの『時刻表』で調べれば分かるのでしょう。
あとは、『ダイヤグラム』といって乗務員や駅員さんがポケットに携行している運行グラフですね。もしこれを入手できれば、どの準急がどの駅で特急に追い抜かれるのか等がビジュアルで判読できます!
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とはいえ、実際には『時刻表』は販売されていないし、『ダイヤグラム』が一般乗客の手に入るわけもない。
半ば諦めていた時に、ふと思いつきました。
『ジョルダンとかの乗換案内で、普通や準急で特急に追い抜かれながらも座っていくパターンを調べられないものか?』
今回、晴れてその『秘策』を発見しましたので、ここにご披露させていただきます!
(おそらく、そんなに大仰なものではないんだろうなとは自覚しています…)
サンプルとして、京阪本線の『中書島』駅から乗って朝8時50分までに終点の『淀屋橋』駅に到着したいという条件で検索してみます。
一般の通勤ラッシュよりも30分ほど遅い気はしますが、私の勤務先の始業が9時半なのでこれでも間に合うのです。
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1.まず通常どおり特急に乗り、乗換えなしで吊革を握って行く場合、
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中書島駅 08:04発の特急で、淀屋橋駅 08:47着。たかが43分ですが、立ちっぱなしです。
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因みに有料指定席で行こうとすると、中書島駅 07:58発の『ライナー(380円)』に乗って淀屋橋駅 08:43着。乗車時間は45分ですが、これだと確実に座れます。
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2.次に、中書島の次の駅で準急停車駅である淀駅を、『経由』の欄に入力します。
途中下車するわけではなく、あくまで電車を停車させる為です。
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すると、中書島駅は 07:55発と早まりますが樟葉駅まで17分間は準急で座って行けます。
ただし、乗換案内としては早く着くことを優先しますので、樟葉駅から後の特急に乗換えることを強いられ、結局後半の32分間は立ちっぱなしで淀屋橋駅 08:47着です。
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3.次に、樟葉駅の次の駅で準急停車駅である牧野駅を『経由2』の欄に入力します。
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すると、中書島駅は 07:44発とさらに早くなりますが、枚方市までの24分間は準急で座って行けるようです。
ただし、先と同じく乗換案内のミッションとして、枚方市で特急に乗換えを薦められて、後半の25分は立ちっぱなしの宿命です。
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4.となれば、ここまできたら乗りかけた船です。枚方市駅の次の準急停車駅である萱島駅を『経由3』に打ち込みます。
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すると、さっきと同じ中書島駅 07:44発の準急に乗って、そのまま乗り換えることなく終点の淀屋橋駅まで座って行けば、08:45に到着することが判明しました!
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乗車時間は実に61分と、特急に較べて15分余計に掛かりますが、確実に座っていけるという意味ではこちらの方が良さげです。
この+15分をどう考えるか?
実は自宅から中書島駅までの交通が10分毎の為、実際には20分早く自宅を出ることになるわけですが、その20分の損得と、ライナー料金の380円をどう考えるか?ですね。
これが単発勝負なら、1回限りの判断ならば、たぶん380円支払って有料指定席を取りそうな気がします。
逆に20分だけ早起きすれば、追加コスト無しでゆっくり寝てもよいし、読書もできそうです。
私としては当面、頑張って早起きしながらゆっくり座らせてもらって、買い貯めてあるビジネス書でも読もうかなと考えております。
いずれにせよ、なんとも『小さい男』です。
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