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選ぶと捨てる。/ 映画『燃ゆる女の肖像』
燃ゆる女の肖像を観たので感想を残しておく。
書き殴りなので読みづらいかと思います。
あらすじ
画家のマリアンヌはブルターニュの貴婦人から、娘のエロイーズの見合いのための肖像画を頼まれる。だが、エロイーズ自身は結婚を拒んでいた。身分を隠して近づき、孤島の屋敷で密かに肖像画を完成させたマリアンヌは、真実を知ったエロイーズから絵の出来栄えを否定される。描き直すと決めたマリアンヌに、意外にもモデルになると申し出るエロイーズ。キャンバスをはさんで見つめ合い、美しい島を共に散策し、音楽や文学について語り合ううちに、恋におちる二人。約束の5日後、肖像画はあと一筆で完成となるが、それは別れを意味していた──。
最後のエロイーズがマリアンヌを思い出して泣いている姿、振り返らない、後悔はしないという彼女の強さを感じた。(マリアンヌ見たら、余計会いたくなってしまうしね)
LGBTが関わる映画って、どうも切ないんですよね。結ばれないことが多い。絵が完成してしまったとき、泣いたもん。(簡単に言うと、この映画では別れを意味している)
この映画もそうだけど、「キャロル」や「君の名前で僕を読んで」とか、「好きです!!」って言葉で伝えないのだ。
いつの間にか相手に惹かれて、目で追っちゃっている感じ。あまり言葉にして語らないけど気持ちが伝わってくる。俳優さんすごいなぁと感心しながら見ている。
映画の中で本の物語を考察しているシーンがあるんだけど、それぞれの視点や答えがその後の彼女たち自身の選択に表れていた。伏線が回収されていく感じ好きだな。
時代背景や監督のこだわりを知ったら、また違った視点で見れそうなのでもう一度みたい。
何かを得るには、何かを捨てないといけない。残酷な話だ。選ばなければならなかった、環境的に選びづらい選択肢もある。
選んでいるのと同時に他のものを捨てている。(捨てているって言い方が嫌だから違う言い方ないかな)
悲しい思いをする未来が待っているのに、未来で捨てざるおえないものを、今選んで楽しむ勇気もてるかな。必ず終わりがくるのに、別れは必ずくるのに、今それを選ぶって勇気がいる。
2人は好きだという心に従ったってことなんでしょうね。「好きにならなければ良かった」と思ってもいいはずなのに、そうは思っていない(たぶん)。
永遠なんてないことを突きつけられる。泣いた。
でもみんな選んで生きているんだよね。わたしもそろそろ選ばなければいけないのかもしれない。限りある時間を何に使いたいか、最近考え直していた。
心に従って生きるのって難しい。そんなことを映画を観て思いました。