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書字は人の人格を表すのか?

私たちが書く字はその人の人格のようなものを映し出すものなのでしょうか。例えば几帳面な方が整った字を書き、大雑把な方が雑な字を書くのかどうか。おそらくそんなことではないような気がします。

例えば、決断力や行動力があり前向きな人がいたとします。そういう人が書く字がエネルギッシュな力強い字になって現れるかというと、そうとは限りません。実際には、柔和な優しい字であったりします。このギャップは一体どこから来るのでしょうか。

字というのはその人の性格、明るいとか、暗いとか、すぐにわかる印象を表しているのではないと考たほうがよさそうです。

意識すれば字はある程度きれいに書くことはできます。意識がなくなれば元に戻ってしまいます。意識してきれいに書こうとすることは自然なことではないと考えると、不自然ということになります。つまり自然の反対で人工的となります。人工的とは人為的なことを意味します。

つまり、きれいに書くことに執着してしまうと人為が勝ってしまう。これではその人の人格など現れようがありません。このように考えると無意識な時にその人の内面が現れるというふうに解釈できます。

気軽に書いた場合や逆に集中して書いた時などのように意識から遠ざかった時、そこに意識しない内面が現れてくる。ですからそんな字や絵を見るときそこに人格のようなものが現れてくるように感じます。

決断力や行動力があり前向きな人の書く字が印象から全く違うとき、そこにあるものは、例えば自然に対する感性のようなものであったり、そういった類のものではないかと思います。


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