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カウンセリングからの学び

最近、人から話を聞く機会が多くなってきたのでちょっと真剣にやろうかと思いカウンセリングの勉強をしています。本を読んでいるといろんな気づきがあります。それを今回考えてみたいと思います。

悩みはどこから出てくるのか
人間は神様ではないからどうしても不完全です。人間であるゆえのミスは人間関係から起こります。そこから悩みや問題が生じてきます。人はできる限りそれを償おうとするのだけれどもなかなかうまくいきません。人間は不完全であるから互いに赦し合う道もまた必要なのかもしれません。

カウンセラーの立場
カウンセラーは無知の立場で、クライエントがつくり上げてきた各自の生き方(物語)が、ふさわしいか問い直したり、書き換えたり、新たに創造したりするときの仲介役であって、物語の監修者や編集者ではありません。物語はあくまで本人がつくるものです。

クライエントと共に歩む
カウンセラーはクライエントが自分にふさわしい生き方を発見し、創造することに関り、それを実践するための在り方を考える存在です。
カウンセラーの基本は共に歩むことです。専門家ですがそれを押し付けることなく、相手の潜在する力を引き出し、支え、一緒に歩んでいく存在なのです。ですからカウンセリングは、クライエントが自立し、自分の足で一歩を踏み出すことができるようになった時終わりをむかえます。

自分にできること
この歳になってはじめて、大変な生きづらさを感じ苦悩して人生を歩んでこられた方が意外に多いことに気づきました。その中のお一人からお話を伺いました。そして感じたことはお互いの住む世界がかなり違っていることです。住んでいる世界は同じですから、考え方の違いと言った方がいいのかもしれません。あるいは狭い世界といった方がいいのでしょうか。それに気づいたとき、もとの普通の世界に戻してあげたいと思いました。本当の世界はこうなんだよって。

これから学ばなければならないことはたくさんありますが、新しい世界が開けることを信じて一緒に頑張ろうと思います。何年かかるかわからないけれど生きているあいだに。
そしてこれが私に課せられた人生最後の仕事になるような気がしています。

参考にした本
平木典子 著 「新・カウンセリングの話」 (朝日選書)


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