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来た!? 学年複数担任制の波【ネットニュースから】

先日わたしのスマホに
流れてきたネットニュースです。 ⇓
こちらは「中学校」

この4月からこの学校だけでなく
複数の自治体「学年複数担任制」
スタートしているようです。

このような記事も見かけました。⇓
こちらは「小学校」です。

これらのニュースで取り上げられていた
学年複数担任制

まずはざっくりと
現行ではどんな仕組みなのか
というと
たとえば中学校なら
3クラスを5~6人程度で
小学校なら
2クラスを3~5人程度で
受けもつといったところのようです。

各クラス、各週ごとに
MT(メインティーチャー)
ST(サポートティーチャー)
配置され、1週間ごとに
MT(メインティーチャー)
交代になるといった
取り組み方のようです。

MT(メインティーチャー)
授業を進め
ST(サポートティーチャー)
個別支援に当たる
そんなイメージのようです。

中学校ではホームルームや給食
総合的な学習の時間、道徳
連絡ノートへの記入など
主に担任が行業務を
MT(メインティーチャー)が行います。

では、これらの
複数で子どもを教えていく仕組

「1.メリット」
「2.デメリット」

記事をもとに考えてみたいと思います。

1.メリット

①子どもが担任に「合わない問題」に有効に働く
*本当に大きい。不登校予防につながります。
②経験の浅い教員を無理なくチームで育てられる
*離職をかなり防げます。
③教員の休暇に柔軟に対応可能
*育休明けや心身への難にも対応できます。
④教員同士に対話や協働が生まれる
*ここには一工夫必要かと思います。

2.デメリット

①打合せや情報共有に時間が取られる
②情報共有の時間や場作りの難しさ
③責任の所在が曖昧になる
④仕事の量にアンバランスが生じる場合も

【問題点と問題点改善の糸口】

1.デメリットからの問題点

①打合せや情報共有に時間が取られる
②情報共有の時間や場所作りの難しさ

教員が一日に
こなさなければいけない業務

本当に膨大です。

その中で更に放課後
情報共有の時間が取られる
ことになります。
学年の先生が午後から出張で不在
などといったことも
往々にしてあります。
小グループであっても担当が揃って
打ち合わせをすることの難しさ

現役時代わたしも常に感じていました。

個人的には企業などで使われている
チャット機能などがある
アプリ
などが使えると
良いのではないかとは思います。

ただ、学校の難しいところは
良くも悪くも
個人情報がかなり厳しく
守られている
ところです。

セキュリティを重視して
デジタル化は控えるのか
利便性やスピードを重視して
デジタル化を進めるのか

こうしたところも結局
学校にはICT専門の
常駐スタッフもおらず

現在のシステムでは外注も難しいので
進むようで進まない。

実はこうしたところにも
課題が転がっていますね…。
また、教員同士の人間関係が良くないと
少なからず集まることに
ストレスを感じる場合も
あるかもしれません。

ちなみに場所に関しては
上記のニュース記事で取り上げた
小学校の事例では職員室で
「自由アドレス(職員室の座席フリー)」
試みているそうです。

確かにこれなら
わざわざ会議室などに集まらなくても
「あ、全員揃ってるから
 今から話そう!
気軽に切り替えられるかもしれません。

こうした試みは大変良いと感じます。
学校は新しいものを取り入れるのに
抵抗をもつ者が多い中
大変画期的だと感じます。

続いて
③責任の所在が曖昧になる
④仕事の量にアンバランスが生じる場合も

これらについては、例えば

・子どもがけがをしたとき
・子どもが具合が悪くなったとき
・子どもに問題行動が見られたとき
・保護者から苦情などが寄せられたとき

他にも様々あるとは思うのですが
誰が対応するのか
誰が保護者に連絡を取ったり
面談をしたりするのか

ケースバイケースだとも言えますが
この辺りも恐らく
これまでと比較すると
初動に影響が出る部分
なのではないかと感じます。

先ほどの各記事のコメント欄で
こんな指摘も見つけました👀!!

◆通知表の所見は誰が書く?◆

【わたしの考え】

待ってました!!!

通知表の話題!
後ほど別記事でお伝えしますが
わたしはもともと

通知表廃止推奨派です!

これを機にぜひ
通知表の撤廃を検討していただきたい。
これは、後の記事で詳しく述べますが
教員にも子どもたちにも
優しくない制度だと
わたしは強く感じています。

◆管理職の管理、一貫した
     指導が必要だ◆

管理職の管理、一貫した指導
これを行ったらどうなるか…。

更に離職者が増えるでしょう。

どうして子どもたちに
不登校が増えているのか
実はこれは教員の離職と
大元のところは一緒
だと
わたしは考えています。

安心安全な場でなければ
人は神経をすり減らし
エネルギーを奪われる

一つ前の「現代の家庭教育」の
記事でも述べましたが
「管理」や「支配」は
「安心」「安全」とは真逆

「安心」「安全」な
場であるからこそ
人は自分のもてる力を
発揮できるのだと
わたしは考えます。

これは大人にとっても
子どもにとっても
なんら変わらない
ことなのです。


管理教育や支配・強制は
多くの不登校を生んでいます。

先生方も自由な場
自分を否定されない場で
あるからこそ
その良さ持ち味を
発揮できるのだと
わたしは思うのです。


話が少し横道に逸れましたが
今日拝聴したこの動画 ⇓

本物のインクルーシブ教育を
イタリアで学ばれた大内先生が
ご出演されています。

イタリアでは障がいをもつお子さんも
健常(あえてそう言わせていただきます)
なお子さんも

同じ教室で一緒に学んでいるそうです。

17~20名の生徒に
先生が2人、その他に
支援スタッフや医療関係者も
追加される場合もあるとのこと

これを考えると
実は学年複数担任制だけでは
まだ足りません。

正規の教員を必要数
しっかりとした予算立ての元に
配置してもらわなければいけません。

先日、ある方から
わたしの記事に
コメントをいただきました。

その方は非常勤でありながら
ありえないくらい
大変な、また責任の生じる
業務をこなされていました。

本来はこれでは
いけないのです。
この方々の働きに
甘えていては
いけないのです。

正規の教員が適正な人数
配置
されることで
教室「安心」「安全」な場が生まれます。

それが真の
インクルーシブ教育が
行える空間なのです。

イタリアや先日紹介したフランス
はじめとする欧米各国
一クラスの子どもの人数
15~20人

日本では
倍の人数の子どもたちを
一人の教員が教えている


授業だけでなく生活指導
保護者対応まで
たった一人で行ってきました。

家庭では親の心理状態
子どもに深くかかわるのと同様に
学校では教師の心理状態
子どもたちに影響する。

崖っぷちにいる
先生のそばでは
「安心」「安全」
は感じられない。

子どもの
問題行動が増えれば
教員も更に疲弊していく。
まさに悪循環です。

約30万人いや、潜在的には
少なく見積もって50~60万人の
学校に行きたいけど学校に足が向かない
どうしてか説明できないけど
学校が遠い、怖い、難しいと
感じる子どもを我々大人が
生じさせてしまっているのです。

学年複数担任制は
希望をもたらす取組です。

大人はここでしっかりと
子どもたちのニーズ
向き合うべきなのではないかと
わたしは考えます。

今日も拙い文章を
最後までお読みいただき
ありがとうございました🍀

一人でも多くの方に教育改革
学校改革についてご理解いただき

一日も早く子どもたちの
公教育での学習環境が
整うことを願っています。

執筆や発信に時間を割いているところなので
現在まだプレ相談ではありますが
個人相談も若干受け付けております。
相談のプラットホームも
本当に少しずつではありますが
準備が整ってきております。

よろしければ
自己紹介欄にある
LINE公式アカウントから
お声掛けください🥰🍀

現在開設、ご紹介しているのは
保護者の方向けの窓口なのですが
近々、教師の皆さまや支援者の皆さまの
相談窓口もお知らせするつもりで
準備を進めております。

引き続きよろしくお願いいたします💗💗


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