「自分の強みがわからない」という方、ぼくならこうやって掘り下げます。
タイトルの件、こんなお便りを頂きました。
「タイガさんから見た強みを教えてほしい」という内容。
強みを知りたいけれど言語化に苦手意識がある、とのことで見てほしいとのことでした。(ぼくの名前はセンズイタイガと申します)
ESFJ(領事官)のぼくからすると、頼られるのはうれしくてニヤニヤしてしまいました。今回はそんなお便りにお返事した一連のやり取りを、noteにまとめてみました。
春というキャリアについて考えがちな今の季節、もし悩んでいる方がいたら「こんな風に分解してくんだ。」と、なんとなくでも面白がってくれたら幸いです🌸
全部で7,598字あるので時間ある時に見てみてください🏄♂️
(個人の情報になるので具体的なお名前は出してないですが、相談いただいたご本人にはnoteを公開前に事前に確認いただいております!)
自己紹介🐯
「強みを深掘る相談をもらった」ということで、そもそもぼくは何者なのか。
仕事の話
ぼくは社会人8年目、フリーランス歴1年目のギリギリ20代。 キャリアとしては、セールスとして企業の新卒採用支援を行なったり、人事担当として採用全般の業務や「組織をどう活性化していくか?」*といった仕事を担ってきました。
心理学に興味関心がある🧑🔬
学問で好きな分野は心理学。大学では経営学を専攻し、「モチベーションが上がる要素って何?」「人の欲求って何があるの?」などを学んでいました。
卒論で選んだテーマは「色彩心理学」で、色が人の心に与える影響は?について2万字書きました。色彩検定3級も取りました。(検定は合格率7割以上だから大体受かるやつ)
心理学に興味を持ったバックグラウンドとして、高校生の時に未経験の状態で水泳部に入部した背景があります🏊
周りととんでもない差がある中、とにかく練習量が必要だ!と思って「どうやってやる気を上げて行動を起こすか」を意識した"感情のハック"の方法をよく考えていました🧠
赤裸々に綴ると「モテたい!」という欲もあったので、恋愛心理学にも興味を持って、そうした本も読んでいました。(恋愛系は著者によって主張の方向が異なり、やや宗教色があるケースもぼちぼちなので、鵜呑みにしないよう注意が必要)
また、これを公の場に綴るのは初めてですが、学生の時にお付き合いしていた方が解離性同一性障害(=多重人格)を患っており、その経験から脳科学系の心理学だけでなく、臨床系の心理学も少しばかし学んだりしました。
そんなぼくにとってめちゃくちゃ思い入れの深いドラマが、2015年にやっていた『Dr.倫太郎』というドラマ。「臨床心理士である堺雅人が、ひょんなことから出会った芸者の蒼井優に気を惹かれるものの、実は解離性同一性障害で心の病を持つ人だった。女性としても患者としても向き合っていって…?」的なストーリー。
ドラマはフィクションですが、自分の経験も相まって演技がかなりリアルに感じられ、ふだんは作品を達観しながら見てしまう自分が、妙に感情輸入して鳥肌がたったのを覚えています。
余談ですが、2023年に世間でもかなりの盛り上がりを見せていた、商社の誤送金事件を取り上げたドラマ『VIVANT』で、堺雅人が多重人格だったのを見て、「今度はあなたが人格2つになったのね〜」という感じで見てました。
noteの主題からちょっと脱線しましたが、心理学への興味関心の背景はこんな感じです。
得意なこと🏋️
ストレングスファインダーを2回受けたことがあるのですが、2回とも1位が「個別化」というスキルでした。
「個別化」とは、一人ひとりの個性や違いに目を向け、それを見抜くことに長けている資質らしいです。
感情を察知することや、人のユニークさを汲み取ること、相手に憑依したつもりで気持ちを考えることなどが得意です。なので、人のパーソナルな部分と向き合い、言語化していくことができる方だと思います。
一方で、複雑な事実/数値を元に正しい答えを探っていく業務は苦手です。結果に辿り着くまでのプロセスを楽しむことができない。。
獲得型のマーケターや、データアナリスト、PL(損益計算書)をかっこよく処理できるようになりたくて、憧れはあるけど、そうした業務と向き合う度に自分やっぱり向いてないなーってなる・・・。😂
油断すると話が逸れてしまうのですが、、、僕の得意/不得意についてはこんな感じ。
最近のマイブーム🚶💨
自分の気付きや好きなことについてを「今日の一言ストーリーズ」として、Instagramに毎日アップするのがルーティンになっています。
ストーリーズの尺の上限が1分なので、思ったことを1分で伝えられるようにバーっと喋っています。
視聴者目線、脳死でストーリーズを見ているところに、唐突に流れてくるであろうこの一人語り動画を聞いてくれている方も複数いて、とてもうれしいなと、キューンとしています。
今回の頂いたお便り📬
さて、前置きが長くなりましたが、改めましてそんなこんなで強みを深掘りしてほしいと、相談をいただきました。
今回ご相談いただいた内容がこちら💁
いや〜・・・まずめちゃくちゃうれしかったですね😂ぼくのアウトプットをイイネ!思ってもらって、こうやって頼ってもらえることがとっても光栄に感じました。
このあとのやりとりで、なぜ相談してくれたのかを聞いたところ、「言語化が苦手だからヒントをもらいたかった」とコメントももらったのですが、全然今の状態でも充分自分を客観視できてるな〜とも感じました🥹b
が、せっかく頼ってもらったので、より強みをここから分解してみようとしてみました👀
強みを見ていくにあたって、前提の話🫶
相談してくれた方との関係性
かねてよりSNSは相互フォローなものの、拠点がそれぞれ関東と関西だったので、なかなか会う機会がなく、昨年やっと「森、道、市場」でお会いすることができました✌️
これから仲を深めたいなとひっそりリスペクトしてた一人でした😘
決めつけない。あくまで可能性を伝える。
文章にて自分目線の強みを送ってもらったものの、ぼくが彼への理解が及んでいない部分がたくさんあると思ったので、あくまで可能性の言及に留めるようにしました。
とはいえ、これは小中学校の友達など、どんなに仲が長い人だとしても、断定表現はせずに、最終的にどう受け止めて、解釈するかは本人に委ねるのが良いかな〜と思っています。(納得できる意見でも、押し付けられると辛いよね。)
曇っていた景色も、見る視点やレンズを変えれば一気にクリアになることもある。「もしかしてこれって…」というぼく目線の気づきが、本人にとって何かヒントになったらうれしいなと思います。
弱みだって裏を返せば強みになる🦍
「自分のこういう性格が嫌い」「〇〇が苦手でなんとかしたい」と、自身のマイナスな部分ってどうしてこうも際立って見えちゃうんでしょうか。ただ、誰しも苦手なことってあるし、苦手なことがあるからこそ、強みが生きることもあると思います。
RPGでは、剣士って接近戦が得意だけど、遠距離は苦手。逆に魔法使いは遠距離が得意だけど、接近戦が苦手。
スマブラでは、クッパやドンキーのような重量級は一撃が強くて吹っ飛ばされにくいけど、身体がデカくて攻撃が当たりやすい。ピカチュウやカービィのような軽量級は、動きも早くコンボが得意だけど、吹っ飛ばされやすいし一発の威力が小さい。
などなど、この類の例えはたくさん出てくるような気がしますが、強みと弱みは常に表裏一体です。
人も同じ。強みがあるから弱みがあるし、強みの活かし方と、弱みのカバーの仕方を把握していると、仕事のパフォーマンスやQOL(生活の質)も高まってくると思っています。
「強みだけでなく、強みの裏に隠れた留意すべき点は何か?」も、見ていけるといいと思っています。
今回の強みの掘り下げ方🗿
結論から伝えると、今回は①自分目線での強みを因数分解②ストレングスファインダーとの照合、というやり方で進めました。
本当はヒアリングとかもしていきながら探っていくのがベストですが、ひとまず頂いた文章を元に見ていくことにしました。
ぼくがコメントを入れたのがこちら▼
ストレングスファインダーと照らし合わせると、「人間関係構築力」が秀でてそうで、中でも「共感性」がどうやら高そうだなと感じました。
「共感性」とはなにか。もう少し解像度を上げていきます。
相手の状態によって傾聴する姿勢を変えることができたり、感情輸入して自分もワクワクしたりできる。まさに"共感性"であり、これが本人目線でもらっていた強みである、傾聴力や好奇心、行動力に繋がっているのかなと思いました。
強みを掘り下げるにあたり、MBTIだけ聞きましたが、1点ぼくが驚いたのが、MBTIにENFP(広報運動家)だけでなく、ISFJ(擁護者)もあるというところでした。
ISFJ(擁護者)とは、控えめな性格と言われており、好奇心や行動力とは、やや異なるタイプかと思ったからです。
おそらく、彼は良い意味でカメレオン的なところがあって、「一緒にいる相手との楽しい時間もリラックスできる時間も両方を大切にしたい」という想いがあって、"時には行動的に、時には献身的に落ち着いた行動を"、と柔軟に変化できるタイプなのかなと感じました。(共感し、さらに行動に移せるのはすごいですね!)
逆にいうと、ネガティブな話を聞きすぎたりしてしまうと、自分もそっちに引っ張られてナイーブになってしまう可能性もある…?とも感じました。
こうして強みの裏返しから弱みも見ていけると、自身のモチベーションも保ちやすいと思うので、掘ってみるのもオススメです🥹✊
仕事に当てはめてみる👩💻
「ビジネスパートナーとしての魅力ってあるのかな」という、彼の言葉気になっていたので、ぼくなりに向いてそうなお仕事を考えました▼
・人事
・ウェディングプランナー
・キャリアカウンセラー
・カスタマーサクセス
・プランナー、商品企画
などなど?本人と擦り合わせることで、キャリアについてはより深掘れると思います。👩💻
強みを掛け算していくと、唯一無二の自分が見える🔔
「共感性」という、1つの強みについてを掘っていきましたが、他にももちろんさまざまな魅力があると感じています。
ぼくが尊敬している彼は、クリエイターとしても活躍しています。「相手に合わせられるカメレオン的な柔軟性・共感性を持ち合わせつつ、自分の中でも表現したい方向性がある表現者としての要素も持っているハイブリットさんは、なかなかいないと思っています。
世のクリエイターの中には、"こういうのを表現したい!"と、自分の感覚を貫くのみで、多方面の文化や感覚を迎合するのが得意でない人もいると思います。自分の中で軸がありつつ、寄り添うこともできちゃうのは唯一無二な魅力ですね💪
自分だけで強みを掘り下げていくにはどうすれば?💭
今回は相談してくれた方は、すでに自分目線でなんとなくでも強みを言語化できていましたが、そもそも自分目線でも強みの言語化が難しい、という方も多いと思います。
そんな方に3つの質問を送ります。
①これまでの経験や成果を羅列。その時に意識していたことの共通点は?
いちばんわかりやすいのは、やはり実際に自分が成果出していることに基づいて強みを考えること。成果は数字でもいいし、何か周り感謝されたことのような定性的なこともOK。きっと高い成果を出していたり、圧倒的感謝をもらえたりする部分には自分の行動に共通点があるはず。
②周りは苦労して成果を出しているのに、自分は卒なくこなせることは?
こちらは①に比べると考えるのが難しいです。なぜなら自分では無意識的にやっていたり、当たり前だと思ってやっているケースが多いから。なので「これって強みなの…?」となりがち。「これくらい大したことないよ〜」と自分では感じつつ、周りから感謝されたことや、特に努力はしてないけれど、周りに教える機会が多いことなどを思い出してみよう。
③苦手なこと、不得意なことはなんですか?
「強みは弱みの裏返し。逆もまた然り」という話をしましたが、自分が苦手なところと向き合っていくと、逆にできることや得意なことが見えてくることもあると思います。
「私なんか…⤵︎」が口癖なあなたは③からやってみるのがスムーズかもしれません。この質問を通じて、「私だって!⤴︎」と言えるようになってもらえたらうれしいです。
他には、ストレングスファインダーのようなツールを使って探ってみたり、周りの仕事仲間や友人に「私って〇〇さんから見てどんな人?」というのを聞いてみたりしてもいいと思います。
おわりに🏝️
今回は頂いた文章を元に、より強みを深掘るとどうなるか?というのを試みてみました。ぼくとしても誰かのパーソナルな部分に向き合い、魅力を引き出すのは非常にワクワクしました。
えらそうにここまで語ってしまいましたが、ぼく自身ずっと「"自分らしさ"って何?」という何者病に悩まされてきました。
上記のnoteに書いている一節を引用します↓
自分が悩んでいたからこそ、人の個性やユニークな部分が見えてきたり、魅力として映って強みを掬う(すくう)こともできるようになってきていると思っています。
今も悩んでるけど…。
こうした魅力を発掘したり、キャリアをデザインしていくことに興味があるという方へ、何か力になれないかなと絶賛模索中です。
コーチングっぽいものでもいいかもしれないし、システマチックに自己理解ができる何かを作るのも良いかもしれない。
自分の「これやりたい!」と想いも大事だし、こういうやり方いがいいかも?というのは、みなさんの「これ困ってる」という声ありきだとも思うので、ぜひ悩みなど寄せてもらえたらなと思っています。
自分から連絡する一歩を踏み出すって、「相手からどう思われるだろう」っていう不安もあるし勇気もいるだろうし、思っていることをどう言葉にしようとかで悩みますよね、わかる。
けどやっぱ小さな相談や声援も、大きな励みになると実感しているので、ぜひ気軽に想いを聞かせてください🌷
おしまい