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地方創生とエコシステム

エコシステムというワードをよく見かけます。ビジネス界隈の方々にとっては聞きなれたワードですが、そうでない方にとってみれば、環境問題を解決するシステム?とか、環境にやさしい新商品?とか…。いわゆる生態系の姿をビジネスの側面から捉えた用語です。地方創生の観点からエコシステムを捉えると、SDGsに代表される経済・環境・社会の調和を図ることが重要な要素となってきます。つまり、これまでのビジネスの中の関係性や当たり前を踏まえつつ、新しいリソースを取込み、より複雑でかつバランスの取れた関係性をデザインしなくてはなりません。

これを、地方創生の文脈から紐解くと、経済合理性のトレードオフの関係にあってしまった、地方都市の豊かな自然環境や脈々と受け継いでこられた文化や暮しを価値と捉え、経済的価値を踏まえた調和を図っていく仕組みを構築することが必要になってきます。

図1

経済合理性を追求する事=ビジネスと捉えられていた時代から、これまでビジネス的視点において価値と捉えていなかった、地域社会の文化や、豊かな自然環境も取り込み「再編集」することで、お互いに補完しあう関係性を導き出しビジネスを創出する取組が求められてきています。

これらの再編集は、地方都市と経済発展都市の関係性や、経済・環境・社会の調和の関係、さらには世代間の関係、国家や文化の関係…等を考慮しなければなりません。既存の利害関係に引きずられたり、繋がりを見出すために様々な文脈を創造したり、いやー…メッチャ複雑…。でも複雑だから取り組む価値が出てくるんですよね。簡単にお金だけ設ければ良いということではなく。

次回は、その複雑な中でエコシステムをみんなで創出する最初のステップである、オープンイノベーション「サトヤマカイギ」についてご紹介します!


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