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ラミー サファリ ジェットストリーム インサイドは、ボールペンの正解
ボールペンの正解
2025年2月になって、ようやくボールペンの正解が出ました。
ジェットストリームインクを搭載したLAMY社のボールペン。
これが、ボールペンの正解。
「ジェットストリームインクを搭載したLAMY社のボールペン」と「LAMY社製品に適用した企画のジェットストリームインク」の発売は、ただの新製品の発売ではありません。
使用した実感としては、他のボールペンを全部捨ててもいいくらいのインパクトがあり、全く新しい筆記体験でした。
三菱鉛筆とLAMY
2024年2月28日、三菱鉛筆はドイツ ハイデルベルクに本社を置くC. Josef Lamy(ラミー)社の株式の全持分を取得し、連結子会社化することでLamy社と合意しました。
その後、同年9月1日、三菱鉛筆は2025年1月以降にLAMYの人気商品「LAMY safari」に、三菱鉛筆の油性ボールペン「JETSTREAM(ジェットストリーム)」のインクを搭載した商品の発売を予定していると発表しました。
そして、2025年1月29日に『LAMY safari JETSTREAM INSIDE(ラミー サファリ ジェットストリーム インサイド)』と名付けられ発売されました。
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左から: ビスタ、ブルー、レッド、アンブラ、イエロー(継続)
ダークダスク、サンセット(期間限定)
画期的なのは、同時に、ジェットストリームインクを充填した「JETSTREAM替芯 M17」も発売されたこと。
プレスリリースから引用します。
LAMYのボールペンにおいて既存で展開しているリフィル「M16」と互換性があり、既にお持ちのLAMYのボールペンに搭載することができます。
立て続けに書いてしまったので、順を追って説明していきます。
LAMYとは?
ドイツに本社をおく筆記具メーカー、LAMY。
LAMY社製品の魅力は、フォルムがシンプルなデザインであること。ただ、単純化しているわけではなく、使い心地も両立させています。
いくつも目を引くデザインはありますが、「LAMY noto」のデザイナーが深澤直人であることが最もわかりやすい例ではないでしょうか?
LAMY safariとは?
LAMY(ラミー)を代表する定番シリーズ「ラミー サファリ」は、世界中で愛されているロングセラーモデルです。 正しい筆記姿勢を保てるくぼみの入った握りやすいグリップと、軽量かつ丈夫なボディが特長。 大型のワイヤー製クリップはデニムなど厚手なカジュアルウェアのポケットにもしっかりとフィットします。
三菱鉛筆の「ジェットストリーム」は、ジェットストリームインクを搭載した油性ボールペンのことですが、LAMY safariは、シャープペンシル、ノック式ボールペン、ローラーボール(キャップ式ボールペン)、万年筆という4種類の筆記具を総称したシリーズです(ややこしいですね、、、)。
4種類あるLAMY safariのうち、今回ジェットストリームインク搭載モデルが発表されたのは、「ノック式ボールペン」。
今までのLAMY safariの書き心地
フォルムの良さからLAMY製品を買うも、ジェットストリームのように何本も持たなかったのは、書き心地が悪かったから。
そもそもボールペンは、ペンの先端についているボール(球)が回転することでボールに付着したインクが紙に乗り筆記できています。
ジェットストリームが書き出してすぐにインクが紙に乗るのに対し、LAMY製品のインクは、すぐには乗らず、かすれが生じます。また、筆圧を強めにしなければいけないという印象もありました。
それまでもジェットストリームの金属製の替え芯が発売されていましたが、規格が異なるためLAMY製品には装填することができませんでした。
(探求心のある方は、工夫しながら装填させていたようですが、、、)
JETSTREAM替芯 M17
LAMYのボールペンは家に何本あったかと考えながら、とりあえず思い出せた「LAMY studio」と「LAMY noto」用に2本(0.5mm、0.7mm)を買いました。
「LAMY safari JETSTREAM INSIDE」については、黄色軸を持っていたので芯を入れ替えればいいかと思って買い控えました。
しかし、現物を確認すると軸にヒビが入っていたので後日、限定色の「ダークダスク」を買いました。
黄色やアンブラ(黒)などの5色は継続というので、ダークダスク(紺?)を選択。
「ダークダスク」のペン軸にはツヤがあり、「サンセット」のペン軸はマットな質感のようです。なので、「サンセット」の購入もなくはないが、パッと見は、ピンクのボールペンだから、結局は買い控えるだろう。
ボールペンの正解
冒頭の繰り返しになりますが、ジェットストリームインクを搭載したLAMY社のボールペン。
これが、ボールペンの正解。
日本の文具メーカーの製品は、安価なのはプラスチックで、高級ラインは金属を使用と、同一製品の材質違いを売り出す傾向にあります。
LAMY社の製品は、材質で差別化を図っていないようにみえます。
「プラスチックでも良いものはいいし、金属にはしない」
この割り切りを私は支持します。
今後の希望
LAMY safariの「ローラーボール(キャップ式ボールペン)」にもジェットストリームインクあるいは「ユニボールゼント」のインクを搭載してもらえれば、これ以上願うことはない。
LAMY safari「ローラーボール(キャップ式ボールペン)」に「ユニボールゼント」のインクが搭載されれば、「ローラーボール(キャップ式ボールペン)」は水性インク、「ノック式ボールペン」は油性インクと区別することができるので、ゆくゆくは実現してもらえたら最高です。