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鍋で決まるカレーの味わい!カレー作りの鍋を考察してみた

事の発端は、妙に飴色玉ねぎを焦がしがちだった事だ。個人的に調べていくうちに、そもそも鍋の特性を理解していなかったために、無理に高温調理したのが原因だと知った。

同じように、特定の失敗を踏みがちな方も、一度調理器具と、その原理を見直しても良いのではないだろうか。

同時に、カレーの味わいも鍋で方向性を決定づけることが可能だと思う。

手持ちの調理機の特性を見直す時など、この記事が参考になれば幸いだ。

なお、今回の記事は水野仁輔氏の実験内容も大いに参考にさせて頂いた。
実験結論としては、「今持っている鍋の特性を理解したうえで、うまく活用しよう。どちらかと言えば、底が厚い鍋のほうが適している。」というものだ。

まさにその特性を知るためにまとめてみた。

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■メイラード反応と焦げを知る

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スパイスカレーを作る人ならご存知の通り、玉ねぎを飴色(場合によってはそれ以上)に炒める時に起こるメイラード反応だが、炒めすぎると焦げ(炭化)てしまい、食材の香りなどが損なわれる。

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メイラードが効果的に起こりやすい温度は155℃らしい。
しかし、そこからたったの5℃しか離れていない160℃以上から炭化が起こってしまう。
そのため、気が付いたら鍋底の温度が上がり過ぎて、焦がしてしまうのだ。体感だと本当に一瞬の出来事!(突如煙が上がり、苦い匂いがしてくる)


この対策は以下だろう。
❶温度管理を徹底する
❷混ぜたり、鍋を揺らしながら炒める
❸温度が上がり過ぎたら、水を入れて温度を下げる
❹同じく火からおろし、濡れふきんの上にのせ、空気を入れるよう混ぜる
❺鍋の向きを変えてみる(材質や火元によるが鍋底で温度差が生じやすいため、それをずらす)
底の厚い鍋を使用することで、昇温を緩やかに(ただし降温も緩やかに冷めにくくなる)、かつ鍋底の熱が広がりやすいため、食材をまんべんなく加熱できる

今回は主に❻について考察する。

ガス炎やIHは熱が不均一。特に底が薄い鍋を火にかけると、ムラのある熱が垂直方向に伝わることで、焼きムラが生じてしまう。
ステーキを焼くとき、厚みのあるフライパンが推奨されるのは、熱が鍋底に蓄えられ、水平に広がることで、肉が満遍なく焼けるからだ。

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自分はちょっと多めにカレーを調理する時、以下の環境で飴色玉ねぎを調理するのだが、その時に焦げが生じやすかった
IH(ハロゲンヒーター)やカセットコンロを使用。
鍋底の厚さは2mm以下、素材はステンレス(クロム16%)。

こんな底が薄い鍋の場合、以下が起きがちだ。
●ガス炎やヒーターが当たっている部分が特に高温になる
●焦げやすい部分と焦げにくい部分がまばらに存在するため、火加減が分からなくなる
●一度焦げついたた場所には、さらに玉ねぎの糖がこびりつき、焦げが広がっていく

この鍋におけるもっとも簡単な対策としては、中火進行が効果的だろう。
ステンレス素材は熱伝導率が悪く、一度高温になれば中々冷めない。そして底が薄いために、局地的な高温帯が存在した。どうも、ステンレスは高温で綺麗に焼くには不得手なようだ。

であれば、無理に強火にせず、じっくり炒めていけばいいわけだ。
仕上がるカレーは、味わいはふんわり、香りは悪く言えばメリハリがきかない、良く言えば優しいものになるだろう。
……だが、メリハリがきいた、パンチのあるカレーも作ってみたいじゃない。人間だもの。

ということで、他の素材ならどんなカレーが目指せるのだろう?素材ごとの特性を調べていく。

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■素材別「熱容量」と「熱伝導率」を知る

まず、「熱容量」という熱を溜め込む値がある。これは素材の質量(比重)や鍋の厚みで変動する。「熱容量」が高いほど、温度が持続しやすく、冷めにくくなる。
食材を何度か加え、加熱していくことを考えれば、「熱容量」が高い程良いように思える。銅(ただし厚みが必要)、鉄、ステンレスはこの点に優位性があるだろう。

熱が伝わりやすい性質である「熱伝導率」も重要だ。一般的な鍋用素材の伝導率の高さは、銅>アルミ>鉄>ステンレスの順だ。

より詳細な比較図は以下。

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(写真元:「加熱調理 鍋の材質・板厚による熱伝導性と熱容量での大きな違い」より)

ちなみに、熱容量=比熱×比重である

伝導率の高さは火力を活かせる点火力の変動に対応できる点に優位性があるのだろう。

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■鍋底の昇温比較

素材別に、加熱時の鍋底温度を比較した論文等があったので、そちらを紹介する。

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(写真元:「材質の異なる12種類の鍋底の昇降温特性の分類」より)

●アルミ系鍋
アルミ系は熱伝導率が高いために昇温と降温が早い、熱しやすく冷めやすいわけだ。(まるで知り合いのAさんのよう)

・Al(アルミ、厚さ2mm)
50秒で熱が全体に広がっている。が、70秒経過の高温帯になるとムラが生じる。

アルミフライパンは高温調理に適さない。最悪変形することもある。しかし、火加減がすぐに反映される利点から、イタリアンシェフがパスタに使いがちだ。高温が不要な調理、例えばムニエルなどにも適しているだろう。

・Al-F(アルミ-フッ素樹脂加工、厚さ2.9mm)
アルミの弱点を克服し、不均一なガス火を当ててもムラが生じにくいようだ。しかし、詳しくは後述するがメイラード反応が不得手な可能性がある。

●鉄系鍋
一度温まれば冷めにくい鉄、加熱所要時間もアルミと同等だ。

・Fe(鉄、1.6mm)
不均一で温度差が激しいようだ。尤も、薄手鍋での結果なので、ある程度の厚みがあれば緩和できるかもしれない。

・Fe-E(鉄-ホーロー加工、2.2mm)
こちらもムラが緩和されている。

●セラミック系鍋
石やガラスのセラミック系鍋。熱伝導率が低いせいだろうが、鍋底に熱が広がらない。ほとんど熱がない箇所も。煮込むならまだしも、炒め作業には向いていない?メーカーにもよるのだろうか。

●多層・複合鍋
アルミとステンレスなどの複合鍋だ。物に寄るだろうが、まばらなムラが生じているのが気になった。

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■温度分布図と対流の比較

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(写真元:「材質の異なる12種類の鍋底の昇降温特性の分類」より)

こちらは加熱時の温度分布図。

図の左から
●アルミ・銅系「アルミ(Al)、銅(Cu)、アルミ-フッソ(Al-F)」
●鉄・チタン系鉄「(Fe)、ステンレス(Su)、チタン(Ti)、鉄-ホウロウ(Fe-E)」
●セラミック系「耐熱ガラス(Gl)、耐熱 陶器(Ce)、石(St)」
●多層系「Su-Al、Su-Fe」
図内の数字は底厚(mm)。

基本的にアルミ・銅素材や、底が厚いと温度差が緩やかだ。

逆の場合は温度差が激しい。ということは、対流(高温部分が上がり、逆に低温部分が下がる)がより大きく生じるはずだ。

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対流が大きいほど、グラグラ揺れながら茹でることになるため、具材同士がぶつかる。豚骨スープや、鶏白湯スープを炊く場合は強火でガンガン対流を起こす。そうすることで乳化が促進されるのだ。

しかし、ことカレーの煮込み作業においては、揺れが起こりやすいと水と油が分離するようだ。
調理過程では水分と油が、乳化剤(例えば肉類のゼラチン)によって結びつくことで乳化が進むものの、揺れが多いと分離してしまう。
よって乳化を維持したい場合は、コトコトフツフツと弱火で煮込むのが肝要となる。

乳化は、もっぱらフレンチでも目指しがちだ。乳化すると味としては単一化する。優しい味、まとまりを目指す際に必要だろう。多量の油分も乳化すれば気にならない効果があるようだ。

逆に、油が分離したカレー、インドやアジアでよく見られるセパレートタイプを目指す場合、対流が起こりやすい鍋が適している。また、分離すれば味わいが複雑化する。
ちなみに、物理的に鍋を揺らしても分離するのだが、放置しながら調理したいなら、底が薄い鍋で対流を大きく起こしやすくすると良いだろう。

乳化剤には(卵黄レシチン、乳カゼイン、ゼラチン、リン脂質)なども存在する。

IHとガス加熱での対流の違い

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(写真元:「gaspo」より)

火元も対流に影響を与える。
IHはなべ底のみ加熱するために対流が小さくガス火なら上昇気流により、鍋肌にも熱を伝え、鍋全体を熱するため対流が大きくなる。

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また、IHは鍋底外側から温まり、ガスは内側から温まるため、対流の回転がそれぞれ逆方向になる。

鍋肌にも熱を伝えるIH用鍋(フライングソーサーなど)で、対流を大きくすることも可能らしい。

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250℃までの昇温所要時間の比較

これは160℃以上加熱する時の注意点だ。あまり関係ないかもしれないので、読み飛ばしていい。

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(写真元:「材質の異なる12種類の鍋底の昇降温特性の分類」より)

上図は加熱時の鍋底温度のグラフだ。それぞれ250℃(最高温度)までの昇温推移に注目いただきたい。

アルミ系鍋は100~200℃にかけて、昇温の勢いが弱まるようだ。そのため、曲線を描くように、時間をかけて250℃へ到達している。
逆に鉄系鍋は直線的に、より短い時間で250℃まで到達するのだ。

これらの火入れの差は、最終的な味わいに影響を及ぼすだろうが、そもそも天ぷらや唐揚げを作るのでもない限り、あまり考えなくても良いかもしれない。

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■表面加工について

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一般的な話までしか出来ないのだが、例えばフッ素樹脂加工は食材と鍋底の間に水分が入りやすい。そのため、飴色玉ねぎを作る際、メイラード反応が効率的に起こりにくいのが難点だ。結果、最終的な味わいがボケてしまうこともあり得る。

とはいえ、加工している方がくっつきにくいし手入れも楽だ。各メーカーの努力でどこまで改善出来ているかに注目したい。

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★まとめ「底厚」

長くなったがまとめに入っていく。まずは底厚のおさらいだ。

■鍋底が厚い場合
・「熱容量」が高くなることで、昇温と降温に時間がかかる
・熱が水平に広がることでまんべんなく食材が焼ける
・対流が起こりにくい

■鍋底が薄い場合
・「熱容量」が低くなることで、昇温と降温の時間が早まる
・熱が不均一に伝わり、部分的に焦げやすい(フッ素樹脂加工で緩和可能)
・対流が起こりやすい

★まとめ「熱伝導率」

■熱伝導率が高い場合
・鍋底の昇温、降温時間が早まる。
・微妙な火加減調整がすぐに伝わる。

■熱伝導率が低い場合
・鍋底の昇温、降温に時間がかかる。
・温度が下がりにくい分、保温に優れる。

★各素材別、カレー調理鍋の比較

以上をもって、鍋の選定を行う。

正直、アルミや鉄フライパンで飴色玉ねぎを調理し、ステンレス鍋で煮込むなど、調理工程の使い分けでも十分な気がする。丁度自分は鉄フライパンを所持しているため、新たに買う必要はないと思っている所だ。

とはいえ、オールインワン、一つの鍋での調理も、洗い物が楽だが。

以下はあくまでデータをもとにしている上調理環境やメーカーにもよる点に注意いただきたい。ではれでぃごー。

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■銅
熱伝導率393 高め
熱容量3.44698 高め(「比熱」自体は著しく低いので、薄手の鍋だと冷めやすいだろう)
【特徴】酸化しやすい。高価。重い。
手入れが大変。油なじみは鉄ほどではない。無害な緑青(サビの一種)が発生する。高温だと変形する。見た目が綺麗
薄手なら昇温と降温が早い。厚手なら降温に時間がかかる。
鍋底に熱が均一に広がりやすい。
【カレーの方向性の予測】手早い脱水、濃い味、焙煎香、対流小さめ

銅イオンの効果で食材の色が鮮やかになるため、野菜の下茹でジャムづくりに高い適性があるようだ。また、銅は玉子焼き器として人気の素材でもある。

熱伝導率、熱容量共に優れており、微妙な温度調整を伝える。腕の良い人ほど美味しく調理できるだろう。

個人的には最高にカレー向きの鍋だと思った。1.5~2l程度の鍋あたりから始めてみたいなと。

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■アルミ
熱伝導率239 高め
熱容量2.46673 低め
【特徴】酸や塩分に弱い。黒ずむ。安価。
昇温降温が早い。鍋底に熱が広がりやすい。高温で変形する。
【カレーの方向性の予測】手早い脱水、濃い味、焙煎香、対流小さめ、冷めやすい

水野氏の実験結果から見ても、アルミ鍋はどんどん火入れが進み、あっという間に玉ねぎの脱水ができていた。
本場インドでもガンガン食材を加熱する。カレーは煮込み工程が存在する炒めものなのだ。となると、「熱伝導率」の高い鍋はメリハリのきいた加熱に優れ、本場の様な味わいに近づけるように思う。
鍋底は厚みがある方が焦げにくいし冷めにくいだろう。

ちなみにアルミフライパン(無加工)は高温調理に優れておらず、油が馴染みにくい。肉類が崩れてしまうため、ムニエルやパスタソース用として高い適性があるのだ。
となると、カレー調理においては、肉類に焼き目をつける工程にはあまり適さないだろう。が、大抵の場合グレイビー(玉ねぎ・スパイス・トマトを炒めた状態)を作ってから肉を炒めるため、余り関係ないかもしれない。

特に大きい鍋だと、冷めやすそうなので煮込みに適しているのか不安ではある。だがそれを補うポテンシャルがありそうだ。
鍋でなくても、飴色玉ねぎ用、またはパスタ用に、アルミフライパン(無加工)だけ購入するのも選択肢に入りそうだ。

フッ素樹脂加工済みは、くっつきやすさや手入れの面を改善しているが、代わりにメイラード反応がやや苦手かもしれない(メーカーにもよるだろう)。
とはいえ、価格や手入れから考えても、最も便利だと思う。

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■鉄
熱伝導率80.4 低め
熱容量3.4628 高め
【特徴】酸化しやすい。重い。手入れとして水分を飛ばす「油ならし(油の膜を固着させる)」などが必要。鉄分が摂取できる。無骨。渋い。
昇温降温に時間がかかる。
【カレーの方向性の予測】脱水も得意、高熱に耐える、深い味わい、対流が起きやすい

だが、先の水野氏の検証記事では、鉄鍋で作ったカレーが一番好きな味わいとなっている。コトコト乳化したカレーづくりは苦手かもしれないが、持ち前の火入れの良さからか、味が良くなるのだろう。

しかも、もう鉄鍋ってだけで既に魅力的だ(※個人の感想)。鋳鉄鍋(ストウブとか)はもちろん、ホーロー加工鍋(バーミキュラみたいな)も、見た目が良い。

もちろん、アルミ同様に鉄フライパンのみ購入するのもアリだと思う。こちらは飴色玉ねぎだけでなく、肉に焼き目をつける工程にも適正がある。

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■チタン
熱伝導率22 けっこう低め
熱容量2.37677 低め
【特徴】軽い。さびにくい。高価。
昇温に時間がかかり、降温は早い。

あまり利点が無い…?
加熱時、鍋底だけ熱く食材が焦げるも、水温はそこまでなので全体的に火が通らないという話も…。

むしろコップなどの食器としては、お湯を注いでも熱くないなど、利点が発揮できそうだ。

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■ステンレス
熱伝導率(ニッケル)16.3(クロム)26.0 低め
熱容量(ニッケル)3.98086、(クロム)3.542 高め
【特徴】錆びにくい。クロム系の方が熱伝導に優れる。丈夫で手入れが楽。
昇温降温に時間がかかる。
【カレーの方向性の予測】加熱に時間がかかる、脱水が苦手、焼き目をつけるのも苦手、火入れが遅いせいか優しい味わいに、対流が起きやすい

鍋底にアルミを挟むことで、炒めやすくしている鍋もある。

ガンガン使える便利な鍋で、大体適当に買った鍋がステンレスなケースが多そうだ。物にも環境にもよるだろうが、焼きムラが生じるかもしれない。自身の道具の、焦げやすい箇所を把握しておくと良さそうだ。

保温に優れるため、焼き工程は鉄やアルミフライパン、煮込みはステンレス鍋と、役割分担させるのもいいと思う。

あるいは、メイラード反応がそこまで要らない、ケララ州のカレー(玉ねぎニンニク等に軽く焼き目をつける程度)やタイカレー(そもそも焦がさない)、ソフリット(じっくり加熱する)の調理であれば、ステンレス鍋だけでも特に困らないと思う。

変則的だが、アウトドアで持ち運ぶ時に役立っている。丈夫で手入れが楽なので助かる。

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■ガラス
熱伝導率0.55~0.75 極めて低め
熱容量1.809~2.241 数値は低めだが、加工により保温性が高い
【特徴】オシャレ、割れることも

炒め調理にはクセがありそう。ただ、焦げ始める場所が毎回同じはずなので、練習して対処するべきだろう。レンジやオーブン調理も可能。
最大の利点がオシャレな見た目で、そのまま食卓に出したり、映像栄えしやすいのがメリットか。
耐熱ガラスのフライパンも存在するので、用途次第では選択肢に入るかもしれない。

複合、多層

複合材、多層鍋の場合、だいたいステンレスが中心素材だろう。そこへアルミを使用している場合はアルミ寄りの特性を持ち、鉄の場合は鉄寄りになる。
こればかりはメーカーによるので説明は割愛する。

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自分はアレコレ考えた末、銅鍋の購入を決意した。後日使い勝手をまとめたい。

今後は調理器具の特性を知り、状況や目指すカレーに応じて使い分けていこうと思う。当然調理技術も上げつつだ。

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参考記事

■材質の異なる12種類の鍋底の昇降温特性の分類https://www.jstage.jst.go.jp/article/cookeryscience1995/34/3/34_276/_pdf

■加熱調理 鍋の材質・板厚による熱伝導性と熱容量での大きな違い
https://www.koinu-honma.co.jp/wp-content/uploads/2016/03/Vol14P01-02.pdf

■鍋の材質と適する料理|料理日和
https://ryouribiyori.com/pot-material/

■食材への熱の伝わり方|フライパン倶楽部
https://www.furaipan.com/kaigi/10/1025.shtml

■悪いのはIHじゃない。道具なんだ。|フライングソーサー
https://www.flyingsaucer.co.jp/mekiki/ihfryingpan

■良いフライパンとして鉄のフライパンがよく挙げられていますが、それに比してステンレスのフライパンはどうなのでしょうか?
https://jp.quora.com/良いフライパンとして鉄のフライパンがよく挙げら

■くっつかない鉄フライパン使い始め〜育て方教えます
https://www.youtube.com/watch?v=ihvr5Hvp3Vs

■アルミフライパンは必要?
https://ropia.jimdo.com/2019/04/11/アルミフライパンは必要/

■料理に使える「乳化の技」|関西食文化研究会
http://www.food-culture.jp/event/regular/140601_nyuuka/report01.html

■96.カレーの油は乳化させるべきか分離させるべきか? 問題
https://note.com/airspice/n/neccf2f758056

■135.カレーの鍋を揺らすと味はおいしくなるのか? 問題
https://note.com/airspice/n/nc76783bc053d

■カレーの実験 031:ハンズオフ鍋比較第3弾
https://curryschool.jp/n/n21df218de551

■鋳鉄鍋とステンレス鍋、どっちが保温できる?
https://note.com/travelingfoodlab/n/n845423ce2d21




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