「蝶の力学 殺人分析班」を見たので感想など
WOWOWオリジナルドラマである「蝶の力学 殺人分析班」を見たので、感想を書いていきます。ネタバレしてます。
どんなドラマ?
WOWOWのドラマW枠で放送されていた、殺人分析班シリーズの3作目です。主人公は木村文乃演じる如月塔子という刑事。シリーズ1作目では連続殺人を追う、捜査一課十一係に配属されたばかりの新人刑事でしたが、今作では十一係のエースとして捜査員に指示をする役回りになりました。
今作でも、猟奇殺人と思われる事件の捜査に関わります。如月は十一係のメンバーと共に、手がかりを元に"スジヨミ"から犯人を探り当てようとしますが、犯人と思った人物までも殺されていき、連続殺人へと発展します。どのように真犯人に辿り着き、追い詰めていくかが見どころになっています。
なお、今作の最終話は蛇足というか、本編解決後のエピローグ的なお話でした。本編の真犯人を操っていた黒幕…というわけでもなく、まあ公安へ異動する予定の、十一係の先輩でありバディだった鷹野刑事からの卒業を以て今作を締めたかったんでしょうね。
ざっくり感想
"鷹野からの卒業"というテーマがテーマだけに、なんともグダグダ感の拭えない展開にイライラした、というのが正直な感想です。スジヨミは強引な予断まみれなのに捜査本部の刑事たちが納得しちゃうし、当然の流れとしてその読みが外れても、次の予断でまたGOがかかるの繰り返し。このシリーズってこんな乱暴だっけ?と首を傾げたくなるくらいでした。
原因としては、鷹野が不在がちで捜査にあまり関わらなかったことにあると思います。捜査方針が如月頼みになってしまい、同じ係の先輩が3人もいるのに誰もスジヨミの場を締めないし、ロクに反駁しない。捜査本部の責任者である管理官は、如月に乗って号令かけるだけのお飾りになってしまい、刑事ドラマとしての軸が"やわんやわん"になってしまいました。
もっとこう、連続猟奇殺人犯を追いかける緊迫感を前面に出して欲しかったな、と思います。
おわりに
ここまで1000文字いってないのでお分かりとは思いますが、そんなにオススメしません(笑)
"石の繭"、"水晶の鼓動"、そしてスピンオフの"悪の波動"と比べると、圧倒的に見ごたえが少なく、イライラする作品はちょっとね…。レビューは特に書いていませんが、悪の波動なんて最高でしたよ。古川雄輝の演技が好き、っていう贔屓も多分にありますが、そちらの方をオススメします。