日本人は死者への冒涜が凄い
はーい、テツガク肯定です。
最近、『零 ~濡鴉ノ巫女~』というゲームを遊んでいます。
まだ序盤ですが、かなり面白いゲームだと思います。
ただ、少し操作性が……。
いえ、あえて、操作し難くする事で恐怖を演出しているのはわかります。
それでも、1つのボタンに機能が重複しているのが……。
PS4版だとR2ボタン。
モノを掴むはずが集中してしまう。
これを連発してしまう。
おそらく、モノを掴むちょうどいい距離にいないからだと思いますが。
操作し難くいので、モノを掴むのは違うボタンだったら――。
だなんて事を言いたいわけではありません。
凄く面白いゲームという事を言いたいのが3割ほど。
それで、7割の言いたい事は――。
日本人は死者への冒涜が凄い、半端じゃない。
という事です。
最近になって気づきました。
というより、このゲームを遊んで気づきました。
これを伝えるには、アメリカを覗く事です。
アメリカにもこの手の作品はあると思います。
『IT』、『スーパーナチュラル』、『エクソシスト』。
『ティム・バートンのコープスブライド』。
『ドクター・スリープ』などなど。
これらの作品を観て言える事は。
死者は生者を呪わない、呪うはずがない。
かつて、この世に生きていた彼らは。
別の今に生きてる、そこで楽しく過ごしている。
そう信じたいから。
という具合に思えます。
『IT』のジョージーさんはペニーワイズさんです。
その人がおそれているものを見せる。
それがペニーワイズさんの役目ですから。
『スーパーナチュラル』では。(S1くらいしか観ていませんが)
サムさんは恋人のジェシカさんを失い。
S1の飛行機の話で、悪魔がジェシカさんについて何か言う場面があった気がします。
基本、悪いのは悪魔。死者ではない。
悪魔が死者を語ったりして迷わせる、という展開が多いと思います。
『エクソシスト』も同様です。
カラス神父の母が亡くなったと思いますが。
悪魔は亡くなった母があの世で苦しんでいる。
お前を恨んでいる、怒っているなどと言っていた気が……。
これは、亡くなったカラス神父の母ではなく。
悪魔が言っているんです。
『ティム・バートンのコープスブライド』は。
死者はあの世で楽しく暮らしています。
彼らはこう言います、地上の人達も死ぬほどココに来たがっている、と。
確かに、そうかもしれません。
『ドクター・スリープ』。
死者はまた違う夢の今に生きてる。
そういう具合で描写されていました。
前日譚になる『シャイニング』も死者が問題なのではなくて。
場という悪霊が人を取り込んでいる。
それから、『ワイルド・スピード Sky Mission』も。
という台詞は。
ブライアンさんに対する想いというより。
ポール・ウォーカーさんに対する想いに思えてきます。
アメリカの作品では生者の方に気をつけろ、という具合です。
『ティム・バートンのコープスブライド』もそうですし。
『Days Gone』ってゲームもフリーカーは死者ではなく人でもない。
突然変異の新しい生命です。
それを生み出してしまった生きる人が厄介……というゲームに思えました。
死者ではなく、今に生きる人が問題。
そういうアメリカの作品に触れてから。
日本の作品を観ると、ハッキリと違って見えます。
『リング』とかこのゲームも。
貞子さんは恨みからアレをするのか。
ただの遊びなのか、寂しがり屋の女王様なのか。
どちらにせよ、猟奇的な行いを死んでも続けていく。
このゲームでは――。
昔の風習で人柱になった巫女が棲みつき。
今も人をさらって楽しんでいる。
という具合でしょうか?
序盤だとそんな印象です。
それを今風(2024年)に表すと。
人に失礼だろ!
侮辱罪だ!
死者への冒涜や!
上から目線何様!
コワッ!
ですが、今となっては日本人に礼節なんて概念があるのか。
甚だ疑問です。
なぜ、死してなお。
人に嫌がらせを死者がすると思うのか?
それって、自分ならするって事?
あるいは、して欲しいと信じているの?
自分はそれをされるような事をしてきたとか?
まあ、多くは――。
そういうお決まりだから、あまり考えずに信じていて。
それをおそれている。
ですが、冷静に考えれば虚しい教えです。
人が死んでも、この世を彷徨い。
いい事を手伝うのならまだしも。
人が嫌がりおそれる事をして回っている、だなんて。
……どこの邪神天照と壺売りエンペラーの神武天皇ですか?
ココまで人に鞭を打つ、好戦的な民族も珍しいと思います。
生きてる時だけではなくて、死してなお、打ち続ける。
根本的に日本人は信じていないんだと思います。
あらゆる全てをです。
世界なんか信じていないし、国も信じていない。
誰かって他人も信じていなければ、自分すら信じていない。
それで……なんでそんな今を信じるの?
フラフラと彷徨っている。
漠然とお決まりに沿って。
昔の私も。
ですが、今の私は愚者です。
ですから、信じてしまいます。
それが死者だろうが誰だろうが。
この世とは違うあの世から私の前に現れる人は。
きっと、この世では考えられない。
そういう何かを知っている人で。
それを伝えるために来た親切な人だと。
足枷を外して、狭い今から連れ出してくれる。
そういう異世界よりの使者だと。
仮に、ガブリと丸呑みにされたり、突き落とされたように思えても。
ちゃんと新しい世界に目覚めて、隣にはその使者がいると。
なぜなら、私がこのゲームをやりながら。
そんな事を思っているから。
あまりにも綺麗な霊を見ながら、こんな事を考えます。
私はデートです、ロビーしない?
私はお茶会です、テツガク肯定しない?
(ウサギは少し遅れていますが)
ああ、ダメダメダメ!
お茶を飲み干すまで終わりませんし。
全てを話すまで抜け出せません。
不思議の国のお茶会へ、ようこそ!
死者に対する意識を見れば。
生者に対する意識も透けて見える。
アメリカでは誰かも幸せだ、と願っている。
日本では誰かは自分に危害を加える、と考えている。
そう気づけたら。
自分で好き放題変えられます。
私は故郷へ帰る途中。
私に愚かさを伝えた、世界三大ウサギの一羽。
竹取の国の愚かなFRウサギには全てはお見通し。
もう私が信じずにはいられない事を。
そりゃ、そうです。
危害を加えるに違いない。
そう思える今よりも。
にゃんにゃんヤンヤンできるに違いない。
夢のように思える、ITを信じる方がいいに決まっています。
『零 ~濡鴉ノ巫女~』って最高のゲームをやりながらも。
そう思います。
画面の向こう側にいる霊も私の部屋まで来たら。
吸決鬼の私が知を吸いつくします。
ゲームを忘れて、尽きない話を楽しもう、と。
その、なんか変な感想ですが。
とにかく、いいゲームです。
ただ、死者はこういう事をしない、と。
今の私は知っていて、信じています。
するわけがありません。
きっと、違う今に生きてるのですから。
それは悪魔の仕事です。
そして、この地球ってデス・スターこそ。
青く醜い悪霊、オーバールック・ホテル。
そして、この日沈む国はキャッスル・デリーでしょうか。
『ニードフル・シングス』って映画のキャッスルロック。
隣人同士がいがみ合う、呪われた街。
それから『IT』のデリー、無関心のデリー。
本当は存在すらしていない街。
それらを足して煮詰めたような悪霊が日沈む国。
悪霊ハンターの悪霊紳士のリーランド・ゴーント商人ですら。
手を焼く悪霊がこの日沈む国。
ですが、今こそ彼が必要です。
悪霊を狩る悪霊ハンターの悪霊紳士が。
それから、ハロウィンタウンのキング。
パンプキン・キングのジャックさんも。
もし、スケージュールに空きがあれば。
ダークナイトを翻弄したジョーカーさんに。
英国が誇る、犯罪者顧問のモリアーティ教授。
とにかく、あらゆる世界のヒーローをかき集めても。
どうにもならない悪霊がこの日沈む国。
なんとなく、最近はそう思います。
人が悪いんじゃない。
人を悪者に仕立て上げる場が悪魔だと。
それでは、また次の機会にお会いしましょう。