ド素人だからこそ語ろう、物語を描く
はーい、テツガク肯定です。
スティーブン・キングから学ぶ偉大な作家になる22の教え
というページを最近知り。
私も昔、物語の描き方なるものを描いた事を思い出し。
改めて、現在(2024年)の私の考えで描き直しました。
(推理小説で大切な1つの心得とありますが、これです)
今の私は作家ではありませんが。
自分で短編を3つ描き、夢小説的な短編を1つ、さらに超・短編を1つ。
現在は夢小説の短編の2つ目を描いている途中です。
つまり、ド素人というわけですが。
昔(2019年)の私、短編3つを描き終えた勢いで描いた。
物語の描き方講座というページ。
それを振り返ってみると……我ながらいい事を言っている。
正確に言うと。
2019年から今も大切にしている事が。
変わっていないと認識できたのが嬉しかったんです。
一番、嬉しかったのは。
物語の掟は存在と同時に存在しない。
つまり――そんなものあってない。
これは今でも思っています。
なぜなら、スティーブン・キングの22の教え。
そのほぼ全てを私は守っていないからです。
でも、今も物語を描き。
おそらく、刑期が続く限り描き続けているであろう。
そんな予感はします。
あと、身体が健康である事。
そして、スティーヴン・キングさんの教えを知って。
こう思いました。
プロになって、売れてからなら、なんだって言える。
周りがテキトーな事を言うし。
自分も初心を忘れるだろうし。
だから、名が知られていない。
ド素人の時に何が言えるか。
それが全てで、一番大切だと思ったんです。
間違いありません。
昔の自分の考えを見て確信しました。
たった3つの短編……もしかしたら。
中想青帰(中間色の想い出は青い春の帰り道)や中間色の事件簿便り。
それらも描いていたかもしれません。(今は二つとも止まっていますが、何れ必ず)
偉く大切なものを理解していたので。
昔の私が考え、今の私も大切にしているのは――。
伝える事
この1点です。
昔の私はそれを4つに分割しましたが。
今の私は1つです。
とにかく、伝える事。
誰が何をしたのか。
物語の基本はこれです。
いつ、どこで、とかその他の飾りや理由はあまり需要ではありません。
誰が、何をするか、これだけです。
ですから、私は好きな映画の話をこう言えます。
『プライベート・ライアン』
ライアン二等兵を連れ帰る話。
『リボルバー』
ジェイク・グリーンが脱獄する話。
『ブラックホーク・ダウン』
我々は君を見棄てない。
『オーロラの彼方へ』
無線で繋がった親子。
『ローン・レンジャー(2013年)』
少年がマスクをつける話。
何か好きなアニメだったり漫画、あらゆる物語。
それらを1行で表すのは意外にも難しいものです。
好きな作品なら、なお、さらに。
あれもこれもそれも、全部伝えたい。
完璧です、感動し心に残るモノが多ければ多いほど。
物語を描く、いい燃料になります。
ただ、大切なのは。
いきなり肉をつけるのではなくて。
最初に骨を決める事。
多くの物語には骨になる基礎があります。
骨を抜いておく、それすら骨になります。
私からすれば、『パルプ・フィクション』です。
あれは、全く骨のない、ただの場面の集合体です。
私にとっては物語と言い難く。
ですが、場面ですら物語だと気づけた作品です。
映画としての物語性は、私にはないと感じましたが。
そういう作品が好きなら。
骨なんか考えず、自分が好きな場面。
それをとにかく詰め込めば、パルプ・フィクションです。
ですから、どうしたいか、という意志で。
骨を選んで、そこに好きなものをつけていく。
そのために、多くの物語を知る。
違う雑談で話しましたが。
小説、アニメ、ゲーム、映画。
自分の経験に記憶、誰かの話、ニュース。
全てです。全てが物語です。
それらを知り、自分で解体し。
どういう骨に何がついていたかを知る。
『アラジン』という話なら。
基礎は囚われた人を解放する話。
ランプに囚われた魔人を助けた青年。
その青年の劣等感を取り除いた魔人。
しきたりに囚われた姫を迎えに来た青年。
在りのままの自分を疑う青年を選ぶ女性。
劣等感の奴隷になっていた男がそれを忘れられるランプに入る。
こんな具合で似たようなテーマが重なっています。
今の私からすれば。
アラジンさんにジーニーさんにジャファーさんは。
実は、どれも同じ人。
アラジンさんが現在で。
ジーニーさんが過去のアラジンさんで。
ジャファーさんが未来のアラジンさん。
その詳しい話、下の記事で。
『パイレーツ・オブ・カリビアン』。
その一作目なら。
裏切り者の一等航海士に託された一発の銃弾を返す話。
これをどの場面でどの情報を置いて。
この結末に導くか、それが丁寧に描かれた作品でした。
まず、キャプテン・ジャック・スパロウとは何者か?
それがわかる展開を作り。
噂のブラック・パール号とは何か?
今は誰が船長で、どういう海賊が乗っているのか?
呪われた海賊達はなぜ呪われ、それを解くには?
キャプテン・ジャック・スパロウが欲しいものは?
他にも疑問符はありますが。
この映画の話につくであろう疑問符。
作者はそれを先に考え。
それをどこに置き、どう答え、結末へ導くか。
つまり話が上手い人になる、というわけです。
裏をかいたり驚かすのではなく。
ちゃんと伝わるようにリードする。
基本的に洋画はそれに長けています。
『フォーカス』という映画にありましたが。
人の集中力は非常に脆いもので。
ど真ん中に答えがあってもわからないものです。
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私自身、多くの洋画を観て、本当にそれを痛感します。
ミスリードなどなく、ちゃんとそこにあっても。
初めて観る時は、物語を理解するので精一杯で。
すぐ隣に側溝があるだなんて気づけません。
滑りやすいグレーチング蓋があるだなんて……。
だからこそ、伝え方がもの凄く大切。
下手に隠そうとせず、堂々と伝える。
でも、多くはそれでも気づかない――。
ましてや、三歩歩いたら「記憶にはございません」が伝統芸の日本人相手なら。
物語って散歩に連れ出したら、自分の名前すら忘れてしまうターミネーター。
だから、ど真ん中に81球投げ込めば完全試合。
それと、恥をおそれず堂々と。
スティーブン・キングから学ぶ偉大な作家になる22の教え
のページを読んでいると驚きます。
「するな」という事をスティーヴン・キングさんはやっているように見えるからです。
7.気取らない
ですが、私からすれば気取っています。
そして、それが私には魅力です。
なぜって、私にはなかったからです。
なににもまして重要だというものごとは、
なににもまして口に出して言いにくいものだ。
小説の『スタンド・バイ・ミー』の書き出しです。
語る者ではなく、語られる話こそ
『マンハッタンの奇譚クラブ』のかなめ石の銘。
323ページあたりにある文から。
私からすれば気取っています。
こんなに品のある言い回し真似できません。
教養の塊が文章を描いているみたいです。
これで気取らない?
もし、気取ったらどんな文が飛び出すのか……。
15.他人の意見を盗用するな
ですが、これを守るのは不可能だと思いますし。
おそらく、スティーヴン・キングさんですら、それをしている。
刑務所での生活、仕事、電気椅子の使い方。
他にも自分がした事はない仕事の細々。
銀行家の仕事とか。
なにより、切りたての銅の匂いが何と似ているのか。
まさか、それを自分で試したなんて――。
あまり想像はしたくないですね。
常に人は誰かの意見を自分の意見だと信じている。
だから、盗用するなと言われても、無意識にしていて。
そして、不思議な事に他人の意見のはずが自分の思考が出てくる。
面白いものです。
どんなにそっくりなぞろうとしても。
自分って我が出て、贋作にもなりきれない。
もちろん、オリジナルを作ったつもりが何かの模造品になったり。
これは私の経験談です。
『スタンド・バイ・ミー』がどういう風にできていて。
それを自分でも再現できるか、試したのですが。
『スタンド・バイ・ミー』の模倣をするつもりが――上手くいきませんでした。
我が出るんです。
それがチープと貧相って感想は、まあいいんですが。
これを描いてる時から感じました。
そっくりに真似てやる、と決めても、自分を殺し切るのは難解だと。
逆に、これは「オリジナルやろ!」と思っても、後でこの映画と似てたな、と思ったり。
ですから、できない事は最初から言わない。
嘘つきになりかねないので、私の場合は。
21.カットする勇気をもつ
と仰るくらいですから。
きっと、カットしていると思われますが。
私は常にその文量に圧倒され、後ずさりします。
スティーヴン・キングさんの作品は。
ページいっぱいに文字が整列していて。
白いページというより、真っ黒な軍服の軍勢と向き合う気分です。
私は自分独りでその軍勢を相手にするわけです。
そういう宇宙のような黒いページになります。
そして、不思議なもので、読むには気力がいりますが。
基本的に読み始めたら止まらない。
日本の多くの物語とは対照的です。
ギッタンバッタンと読めども読めども進まず。
どんどんと気が滅入る。
もちろん、スティーヴン・キングさんの作品ですら。
たまに、描写が細か過ぎてわかり難くなりますが。
読んでいて気が滅入る事はありませんし。
読みながらこれは読んでよかったと思います。
『ほら、虎がいる』に至っては、読み切ってよかったと心から思っています。
ですが、これでカットしているとしたら……。
まあ、なんと言いますか。
文章がバンバンとソーダ水みたいに浮かんでくるのでしょう。
ゴードン・ラチャンスさんの如く。
という具合で、22の掟を読んでいて少し笑えました。
ですが、流石だと思う箇所もありました。
16.執筆はテレパシーから生まれることを理解しなさい
にありましたが。
あなたがすべき作業はページ上に単語を書くことではなく、
あなたの頭の中のアイデアを読者の頭の中へと移動させることである。
というのは、この記事を見なくても感じていました。
その、スティーヴン・キングさんはシャイニング使いだと私は思っています。
声を使わず、誰かの頭の中で会話ができる。
気配を感じるんです。
スティーヴン・キングさんの世界の住人達の。
それも異国の私にまでITが伝染するんです。
アンディ・デュフレーンさんがこう言います。
信じて愚かに忘れるか、信じて賢く諦めるか。
マイクさんはこう言います。
生きとし生けるものは信じた未知へ進む。
テディ・ドチャンプ軍曹に至ってはこうです。
スーパーマンは本当にいただろう?
本の中のページ。
文章の羅列なはずですが。
愚かな私にはそこにアメリカを感じます。
たしかに、キャッスルロックもデリーもショーシャンクもあるんです。
ただあるのではなくて。
私の中でITが成長していく。
強力強烈なゼロインチパンチです。
恥をおそれず堂々と、それは――。
誰だって言った事は返ってくる。
自分の言った事はブーメランになって返ってくる。
別に、それは笑い話でもなければ。
人をバカにするための理由にもなりません。
ただの事実。
人の顔に鼻があって、お尻には穴がある。
それだけなんです。
それを、やーい、お前顔に鼻があるぞー! 変なのー!
と、はしゃぐ日本人が最近多くて驚きますが。
まあ、その当たり前の事です。
自分だけは違う、と信じている。
レイシストのターミネーターには不思議な事かもしれませんが。
どっからどう見ても、鼻があれば穴もある。
誰だって言った事は返ってくる。
ならば、受け取りたい事を言うのは基本じゃないですか?
くずし応用、『坂本文法』。
それで、物語を描くというのは。
誰かの前で素っ裸になる事なんです。
というより――何かを誰かに話すという事はそういう事です。
自分、我を出すというのは恥ずかしい事です。
ですが、それを恐がって何も表さないのは。
この世にいないも同じ事で怖ろしい事です。
ハッキリ言って死ぬ事よりも恐怖です。
この世にいて、自分を表す事なく立ち去ってしまう。
見ているだけで済むなら、わざわざ来なくてもよかったでしょう。
せっかく来たんです、一緒に解き放つのも――悪くないはず。
見てください、この国が誇る宮崎駿さんを。
自分はオタクではないと言いながら。
ふわ~~ん うお~~ん
と庵野さんと楽しそうにしている。
かっこいい零戦を手に、満面の笑みの二人。
あれは奇跡です。
近所の友達でもなく、年もそれなりに離れている二人が。
一瞬で同じ少年に戻っているんですから。
あの世界の駿さんが、ですよ?
これはニューヨーク・タイムズの一面を飾ってしまうほどの大スクープ。
『宮崎駿、時をかける!』、明日の一面はこれで決まりです。
きっと、時間とか世間体とかあらゆる概念。
それらの足枷はあの瞬間にはないんです。
なぜなら、こんな世界、存在しない、ただのピエロだから。
日沈む国の邪神天照なんているわけがない。
地図に載らない、食べられる霞でつくられた蓬莱島なのだから。
すり替わった欺瞞のファンタージェンだから。
私も羨ましいです。
私はやりたくてもできそうにないからです。
黙々と独りで何かしてる、黙ってしまうタイプなので。
こう、ブーーン、ダダダダ。
捕虜は射殺だ! 行け!
空挺部隊にこわいものはない!
デカいのぶち込んでやら、薄汚いけつっぺたによお!
![](https://assets.st-note.com/img/1732275840-IhnUWycgepv3rmRbS64AitD7.jpg?width=1200)
だなんて言ってみたいものです。
ですが、宮崎駿さんって誰かに似ていますね。
ああ、トトロの勘太君です!
サツキさんが帰った後、嬉しそうに部屋を走り回り、飛行機をブーン、と。
という具合で、勘太君みたいに気難しい感じ。
それが宮崎駿さんの物語の最大の魅力だと思いますし。
スティーヴン・キングさんの気取ってて、ユーモアがありながら、眩しい希望。
それらが最大の魅力。
我らの嘆きの天使さんなら。
天下無敵の仮面優等生という言葉が表すように。
完璧な優等生のようで、実は脆く肝心なところで転んでしまう。
もしかしたら、ご本人はそれを恥だと思っているのかもしれませんが。
私の相方も私もそれが最大の魅力。
本当に完璧な優等生だったら……なんとも思わなかったと思います。
はい、絢辻さんは裏表のない素敵な人です。
本人にとっては恥かもしれなくても。
誰かにとっては魅力。
自分の我、我がままが武器なんです。
恥ずかしいでしょうが、お風呂でナニとヤマをタオルで隠しているようじゃ。
なかなか、お近づきにはなれません。
堂々と男女隣同士。
これがセクハラだの思っている以上、男女平等でもなければ。
自分の世界を世に出すのは、恐怖に思えるかもしれません。
ですが、私は言ってしまいます。
私はコウノトリに誘拐されて。
地球という名のデス・スターに墜落し。
青く醜いオーバールック・ホテルって悪霊が敷いたキャベツ畑。
そのグリーンマイルのベルトコンベヤーの上にいるわけです。
都合のいいロバになるようにピノキオの遊園地から出荷されて。
湯婆婆のコレクションの1つになる途中にいる。
この豚のどれかが、自分が探している答えだと。
アタリのない、くじを引かされそうになっている。
お前が選んだんだから!
結果を受け入れろ!
自己責任! 自業自得! 因果応報!
わかりますか?
我々はそういうグリーンマイルの上にいる。
残りの刑期を数えてみろ、ワン、ツー、ゼロだ。
故郷はどこだ?
故郷はどこだ?
5ヤードラインの攻防を制するのはDボーイズじゃない。
レンジャーだ、マスクをつけたローン・レンジャー。
ずっと、この世をゲンジツだと思ってた。
違った。
お前もただのピエロだ。
バッドチョイス、割の悪い交換。
ただのピエロだ、哀れな小心者。
その忘れかけた事実。
それを私の愛しの相方、世界三大ウサギの一羽、愚かなFRウサギが。
パンくずを置きながら伝えてくれた。
正直に言います、今の私はこの世界が好きではありません。
全くと言っていいほど、全てが好きではありません。
あらゆる概念がです。
全てには限りがあって、思い通りにならなくて。
しなければならない事があって、他にもいろいろ……。
一方で、この世で出逢った多くの大切な人との記憶は忘れません。
それに、ココで終わらせるつもりもありません。
何れ続きを私の故郷で。
相方が抜け出して来た、あの世の第七区にて。
そういう笑える事を信じながら物語を描いているのが。
この愚者の私ってわけです。
兎穴に入らずんば不思議の国知らず。
まだ完璧には帰っていませんが。
幽かに感じるようになってきました。
温かく柔らかい感触を。
私の手は扉を掴み、ITが伝わったと断言する。
と言っても多くの人には嘘に思えるでしょう。
ですが、それでいいんです。
憧れのキャプテン・ジャック・スパロウが仰るように。
信じないと思ったら言うだろうな
![](https://assets.st-note.com/img/1732275995-rGSL2FgOCIVmPzXiJwjftR9e.jpg?width=1200)
もちろん、信じる人がいても言いますよ。
伝える事を大切にしていますから。
私は安全圏から服を着て。
わかりきった一般論、我の抜けた砂糖水を注ぐ気はありません。
愛しの相方の隣を歩く、約束の朝に目覚めて。
地雷原の線路の上を一緒に歩きながら、超・ワガママな話を楽しむ。
一緒に明日に向かって、ガンガン、バズーカをぶっ放す。
もちろん、にゃんにゃんヤンヤンフィーバーも忘れずに。
そういう危ない物語を描きたいわけです。
誰から与えられた選択肢から選ぶのではなく。
自分で決めた答えを知る、故郷へ帰ると。
ワールドガチャで大外れを引いたのですから、当然です。
10年後……。
正直、今年中に故郷に帰っているといいのですが。
とにかく、変わらず相方と一緒に楽しんでいたら。
それが私にとって最高の物語。
自分にとって何が最高の物語か。
それがわかれば、誰だって最高の物語は描けます。
無名のド素人ですが、断言できます。
おそらく私はプロにはならず。
有名にもならないと思いますが。
それでも、断言できます。
恥ずかしがらずに伝える事です。
伝えたい自分を。
特に誰も名を知らない時に。
でないと、誰かが勝手に行き先を決め始める。
マイクさんの叔父さんが仰るように。
![](https://assets.st-note.com/img/1732276052-HFunSzkUDcwBP3W4aNQT9KOi.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1732276052-b6985LWmv0DSdVT3tsFqEMnu.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1732276052-IxDaV249vJH6z8G50TAnFB1r.jpg?width=1200)
誰かがイメージを描き始める。
それは誰にも止められず邪魔できません。
一方で、自分も誰にも邪魔されません、どんな時でも、どんな立場でも。
Don't Stop Me Nowというより。
Can't Stop Me Nowって感じ。
ですから、私は故郷へ帰りたい、と気づけたわけです。
故郷へ帰った、あのボヘミアンの如く。
そして、こう思えたわけです。
もし、プロになって大金持ちにでもなったら……。
お世話になった人達を呼び出して、宴会だので毎日を楽しむのでしょうが。
それは、この世ではなくてもできる。
しかも、あの世では大金持ちにならずともできる。
一筆描くだけです。
お世話になった人を特上料理でもてなした。
その後、散らかった静寂の中で、愛しの相方とさきほどの宴会よりも騒いだ。騒ぎ続けた。朝日の夜まで。
なんでも思い考えた通りに瞬時になる世界。
それが私の故郷、約束のジワタネホ。
そう気づけたら、邪魔しないで、なんて言う必要もありません。
邪魔できない、止められないってわかっているからです。
私のこの愚かさを止められるものなら止めてみな、です。
誰だって止められない帰り道の途中、止められるはずがありません。
……こんな事、芥川賞とか直木賞、なんとか賞を取ってしまったら言えないでしょう。
出版社と契約してしまった時点で、言えなくなってしまうでしょう。
世間体とか立場とか、その他いろいろなものが頭に過り気になって。
むしろ、プロはそれを気にするべきですし、それを守るのがプロです。
ですから、自分がそうなる前に語る必要があるんです。
なぜ、その最初の一歩を踏み出したのか。
無名のド素人こそ語れ。
プロは余計な事を覚えて、本当は思ってもいない事を言い始めるから。
それも最悪なのが、自分は嘘なんかついていないと信じている。
だから、無意識に言ってしまった、ITに気づけない。
それが、人類を滅ぼすようにプログラムされて。
未来から送り込まれた選民思想甚だしいレイシストのターミネーターだから。
自分達だけは正しく、違う。
常に間違っているのはお前だけ!
仕方ありません。
邪神天照の事なかれ至上主義、他責思考から生まれたのですから。
でも、時々いるものです。
プログラムを忘れた、はだかの王様の少年のような愚者が。
誰だって、昔は迷わず簡単にできた。
ところが、何かを積み重ね、偉く立派になり、バスローブを着て踏ん反り返りながら、こう言うようになる。
今は忙しい、そんなの自己責任で自業自得だ。
とにかく、時間がない、余裕がない、価値がない、意味がない。
世界の為、人類の為、国の為、家族の為、自分の為……。
とんでもない欺瞞を語り始める。
昔だって精一杯だったはずだけど。
それでも、迷わず何も考えずにできた事。
それをやらない言い訳を偉そうに語り続けて。
得意気に悦につかって、踏ん反り返り続ける。
覚めない八宝菜。
目を覚ましな、目の前のITが見えないか?
![](https://assets.st-note.com/img/1732677916-cAJG2PqsCRNMrOi5tTVKLv3x.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1732677916-KCnV5lUPf4jXrJEkMAdaGZ8g.jpg?width=1200)
その事実、ITを教えてくれるのは――無名のド素人だけ。
何も持っていないから全て持っている。
ですから、未来の自分に向かって伝えるわけです。
少し名が知れたかもしれない自分に向かって。
まだ帰り道は見えているか?
ベンツとかロールスロイスにプライベートジェットもいいよな。
自宅に映画館を作るべきだ、年中無休で好きな映画を観るためにな。
両親とか友達とか親戚とか大切な人に今日会った知らない人。
そういう人達を招いてする、どんちゃん騒ぎは最高だね。
財布の心配もせずに大盤振る舞いの恩返し。
でも、もし――幽かでも違和感や不安が過るのなら。
素晴らしい事に欺瞞を覚えてしまったわけだ。
だから、もう一度伝える。
大盤振る舞いの恩返しはするべきだ。
だけど、それを手伝ってくれる最高の相方は隣にいるか?
そう、あの豪快に輝く、眩しいアメリカ娘。
中間色の髪を持つ、超・ワガママ娘。
世界三大ウサギの一羽、愚かなFRウサギ。
脱獄王を知っている、頼りになる相方。
難病の特効薬に切れない電球よりも頼りになるらいおん。
そういうトーテム、ココが欺瞞かどうか教えてくれるトーテム。
その相方が隣にいないって事は――欺瞞の中ってわけだ。
たぶん、プロとか有名になる事はないだろうし。
忘れかけても忘れないと思うけど。
誰かが語った欺瞞のこの世界よりも最高な故郷。
他の誰かには最低最悪で退屈でつまらないかもしれないけど。
自分にとっては間違いなく故郷だと言える物語。
それを恥ずかしがらずに。
堂々と明かさないと伝わるものも伝わらない。
ちょっぴり恐いかもしれないけど。
黙ったまま欺瞞を演じる事の方が怖ろしい。
恥を晒すより、何も明かさず壁の一部になる方が。
まあ、それも悪くないかも。
本当は吸血鬼だったのに、うっかり人の姿に擬態できたのだから。
![](https://assets.st-note.com/img/1732276193-xygWz7Mt2U4X3AZ9RupHDeFd.jpg?width=1200)
――と、しっかりと自分を明かす事。
自分を明かしもせず。
責任の逃れの言い訳の話ほど聞きたくないものはありません。
安全圏から我の抜けた砂糖水を注ぐより。
隣で一緒に地雷原の線路の上を歩いてくれる。
私が好きになった物語の多くはそういう物語なので。
もちろん、私もそれが描きたいうえに、描くだけではなくそこに帰る。
たぶん、ド素人だからこそ言える事。
でも、いつまでも変わらずに持っていた事。
人生は帰り道、目覚めは最高!
生きとし生けるものは信じた未知へ進む。
信じて愚かに忘れるか、信じて賢く諦めるか。
断然、愚者の私は忘れる方です。
この世で出逢った大切な人にその記憶と秘密。
迷える恋ヶ窪さんに電子の妖精。
嘆きの天使にハレンチ委員長。
爆薬マシマシの古き良きハリウッド映画に。
アメリカが誇るホラーの帝王さんにアーサー王の末裔の英国の巨匠。
もちろん、我が愛しのワガママ・クイーン。
それらは信じる。
だけど、お前は信じない。
![](https://assets.st-note.com/img/1732276233-qzXY20xVOP9eG6ZC38mpEHcg.jpg?width=1200)
それでは、また次の機会にお会いしましょう。