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好かれる上司のもたらす影響
例え現場での仕事が出来ない人だとしても、部下から好かれる上司になれれば仕事が出来る部下が育ちます。
大前提として、
【好かれる=仲良しこよし】
ではありません。
なぜ好かれるだけで部下が育つのか?
好かれる為にすべきことはなにか?
▪️好かれる上司とは
部下に媚を売って友達のように仲良くすれば”自分は慕われている”と勘違いしている人も稀に見かけますが、そうではありません。
好かれる上司とは《信頼される上司》ということです。
名選手が必ずしも名監督にはならない
という言葉もありますが、これは仕事においても同じことです。
一社員の時の実績は輝かしい人でも、上司として・管理者としての仕事が出来るとは限りません。逆も然り、現場での実績はふるわなくても、人を大事に出来て、考える力がある人は良い上司になれます。
▪️上司の好き嫌いが職場に及ぼす影響
《好かれる上司》
好かれる上司の場合、部下はこの人の為に頑張ろうと仕事に励みます。
自分たちの成績が悪いと上司が上から怒られてしまう。そうならない為にも頑張ろうと意欲的に仕事に取り組みます。
《嫌われる上司》
嫌われる上司の場合、上司は何もしていないのに自分たちが頑張って成績を作り上げてきたのに、上司が上から褒められるのは面白くない。上から叱られる為にも仕事は手を抜こうという考えの人さえ出てきてしまいます。
上司次第で職場の雰囲気は大きく変わります。
その職場のトップが好かれる上司になる努力をするだけで、全体の士気が上がるのであれば好かれる上司になるしかないですよね?
では実際に好かれるためにはどんな事を意識すれば良いのかお伝えします。
▪️好かれる上司になる為のポイント
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⒈オープンな空気感を作る
いつでも話しかけやすいよう部署内の目配せや、話しかけられた時にはなるべく早く対応する事が大事です。
常にパソコンと睨めっこしていて、眉間にシワが寄っているような上司だと部下は相談したくても話しかけにくく、コミュニケーション以前に仕事の連絡すら滞る可能性もあります。
定期的に職場内を見渡す事で、上司に相談に行こうかタイミングを見計らっていた人は”今なら話かけられるかな”と行動に移す事が出来ます。
また、話しかけられた際にパソコンから目を離さず
【聞いているから話して良いよ】
のスタンスの人もいますが、論外です。
どんな内容であっても、話しかけられたらまずは相手に体を向け、しっかり目を見て話を聞きましょう。上司になり忙しくなると、こんな当たり前のことすら忘れてしまう人も多く見かけます。
どうしても話をする余裕がないくらい仕事が立て込んでいるのであれば別室で集中して仕事をするなど、環境作りを行うことも必要となります。
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⒉労いの言葉をかける
人は宝です。
今日1日頑張って働いてくれたことにも感謝しましょう。
組織というものは、現場で働く多くの【部下】がいなければ成り立ちません。
上司ももちろん働く人間として頑張っています。
その自分の元で働いてくれている人へ労いの言葉を掛ければ部下も、
上司も大変なのにいつも気にかけてくれてありがたいなと自然と信頼をしてくれます。
思っているだけでは伝わりません。
しっかり言葉にして伝えましょう。
「今日も1日ありがとう。お疲れ様!明日もよろしくね」
この一言を毎日継続するのは簡単なようで難しいものです。
しかし意識し伝え続けることで信頼をもらえるならその苦労は安いものだと思いませんか?
もう一つポイントを伝えるとすれば、
体育会系の話し方や挨拶をする人いますよね。
しっかりと相手に気持ちを伝えたい時はNGです。
日常会話であれば全然問題はありませんが、感謝や労いを伝える時に
「あざっす!お疲れっす」
では気持ちが半減になってしまします。
大事な言葉こそはっきりとした言葉で伝えましょう。
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⒊部下を否定しない
▶︎部下の発言に否定をしない
修正が必要であったとしても、否定をする必要はない。
否定だけして、解決策や打開案のヒントすら与えず話を終える上司には誰も信頼はしてくれません。
否定され続けるとむしろ心の距離は開き、”否定されたくないから話しかけない”という悪循環が生まれてしまいます。
例えば
今日の仕事はまだ全て終わっていないが、残業したくないので定時で帰ります。
という部下がいたとしましょう。それに対して
ダメ!やることやってから帰って。残りの仕事どうするつもり?
当たり前にありそうな会話ですが、人は自分が悪いと分かっていても相手の言い方次第で反論したくなる生き物なのです。
なので相手の意見に対して一度このように肯定してみましょう。
わかる!残業疲れるし嫌だよね。んじゃ勤務時間内に終わらせられるようにするにはどうすれば良いか一緒に考えよう。
と提案し、無駄の洗い出しの仕方を伝えるなど行ってみましょう。
否定ではなく、肯定からの代替案の提示をする事で部下自身の考える力も育ちます。ここで大事なのは、やり方・考え方を教えるという事です。
「この通りにやってください」で答えだけを押し付けた場合、うまく行かなければ言われた通りやったのに出来ないから自分のせいではないと責任転嫁になったり、考える力が育たず、常に答えを待つだけの部下になってしまいます。
やり方・考え方を教えて、上手くいかない時は修正の仕方を教え、自立した仕事が出来るようなマネジメントができれば自然と慕われる上司になります。
まとめ
①話しかけて良いよの雰囲気を作る
②しっかりとした言葉で労いを伝える
③否定はせず、肯定からのマネジメント
マネジメントに関しては長くなるので別の記事でまた詳しくお伝えします。
冒頭にも記述しましたが、仲が良いと慕われているは別物です。
しっかり区別し、部下との良好な関係を築き上げていきましょう。
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