足並みを揃える。
昔、学生時代の教育実習で、担当の教官に、
「もっと足並みを揃えなさい。他の学生みたいに」
と言われたことがある。
確かに、他の実習生よりも服装もカジュアルな時はあった。でも常識を外れて着崩していた記憶はない。
生徒たちとも仲良くなったが、度を過ぎるような態度で接したりはしていないと思う。
ただ、これはあくまで私の主観と記憶によるものだから、もしかして気づかないうちに失敗していたのかもしれない。
最近は、
「多様性」「ダイバーシティ」
という言葉をよく耳にするようになった。
でもその陰に隠れて、私たちは今でも、
「みんな同じ」を
自分に、周りに、子どもたちに、
強要しようとはしていないだろうか。
足並みを揃えなくてはいけないのは、
みんなが同じ気持ちで、同じ目標に向かって歩いていこうと、
「自分達で」決めた時だけだと思う。
闇雲に、出る杭が打たれる世界になってはいけない。
そんな風に今は育てる側として、気をつけている。