開業しようと思ったわけ
先ほど、免許更新を完了してきました!
長かった!汗
私、普段から裸眼なのですが、視力検査でことごとく見えず、、、(年々視力低下中)
「ちょっと待ってください、考えます」って言ったら、
「考えるものじゃないですよー見えないならそう言ってください」
と冷静に突っ込まれましたtoccorriです、こんにちは。
今日は、toccorriが、開業を決意するまでを振り返ってみたいと思います。
リース作りとの出会い
大学卒業後、私はずっと会社員でした。
が、出産を機に退職後、ひと時里帰りしていた際に母に言われた言葉。
「あんた、産んだはいいけどこれからどうする気なん?」(実家は福岡)
その質問にえーーっと、うーーんと、としか答えられなかった私。
次の週には、母が通っていたリース教室に連れ出されていました。
恐るべし母の行動力、そして先見の明。
そしてそこで出会ったリースに、一発で魅了されることに。
ここがtoccorriの出発点です。
そのお話は長くなるのでまた別途。。。
レッスン
最初は、イチ主婦の趣味でした。
レッスンに通って、先生にリースを手直ししてもらったり、デザインや色味についてのアドバイスをもらったり。
新しい技術もどんどん教えていただいて、これまでになかった刺激がとっても心地よかったことを覚えています。
そこらへんに落ちている木の実や、キッチンの余りもの代表(失礼!)であるスパイスが、ビーズやワイヤーを使ってまったく別の「キレイなもの」に生まれ変わる様、そしてその技の細かさ。
お教室は実家近くだったので、当然ながら帰省中しか通えません。
今みたいに、zoomレッスンとかないですしね。
地元にいる間は、まだ乳飲み子だった子らを寝かしつけたあと、黙々とリースを組んで作り貯めておいて、帰省の折にレッスンしてもらう日々。
そんな月日が何年か続きました。
転機
ある時から、「私にもリースを作ってほしい」と言っていただく機会が少しずつ増えていきました。
先生に教えを請いながら、その方をイメージして色味を考えてパーツを作り、リースをくみ上げていくプロセスの楽しさはまた格別で。
そして喜んでいただけることが嬉しくて。
それを幾度か経験していくうちに、こんな楽しくて素敵なリースを、「広く知ってもらいたい」、「販売したい」という気持ちが高まってきました。
でた。販売の欲。
手放したこと
一度出た販売の欲は、なかなか消えません。
いろいろ迷うことが苦手な私にとっては、こうなったらもうとりあえず動き出したい。
一方で、個人で販売することを決断するには、私にはひとつ手放さなければならない大きなものがありました。
それは、私にリース作りを教えていただいた先生の、門下を外れることでした。
私が教わっていたリース作りの技術は、ドイツやオーストリアで古くから作られている伝統工芸の一種です。
門下を外れるということは、当然その技術を表現する名称を使えません。
あのまま門下に残って、不定期でもレッスンを受ける。
そして門下が認定した販売の場に、「門下生の作品」として出品してもらう、という選択肢もありました。というかむしろ、それを勧められました。
だけど私は、その道を選びませんでした。
門下を外れる、ということ
理由は、いくつかありますが、
一番大きな理由は、個人でのプロモーションが一切認められないという点に尽きると思います。
詳細は割愛します。
が、門下内のルールや考え方、大事にしていることを知っていくうちに、
このまま門下生であることと、「自分の作品」をネット上に挙げる(ましてや販促する)という行為が共存できない
ことだということを理解した結果。。。
私が門下を外れることがお互いにとってベストだ、という結論に至りました。
迷惑かけるのだけは絶対にイヤ。
その後
門下を外れてからは、あとは自分との勝負です。
作品について専門的なアドバイスをくれる師匠はもういない。
自分で情報を集め、手作業を繰り返し、門下外、ジャンル外も含めてインプットの量を増やしました。
ドライフラワーを含めた、別ジャンルのワークショップやブランディングのセミナーに参加したりして、知見を広げるアクションに目を向けるようになりました。
作品を増やし、カレイドフレームやコサージュなどの、リース以外の商品開発を進めました。
門下生のひとりではなく、ただのリースを作るひととして、子育てしながらの生業にしたいと準備を進めていきました。
toccorriは現在もこれからも、「リース作家」として活動します。
(リース以外も作るけどね)
リースを習っていたころ、褒めていただいたポイントがたくさんある。
観点が「おもしろい」といっていただいたことがたくさんある。
今、toccorriの制作活動の原動力は、間違いなくこの門下生として在った数年間にあります。
感謝。
さー次はどんなリースを作ろうかな。
つづく。