今でも飢餓は起きている

こんばんは!毎日投稿81日目になりました。今日も頑張っていきましょう!

抑えがきかない人口爆発

 世界人口は、年々増え続けています。20世紀初頭に16億人だった人口は20世紀半ばに25億人、20世紀末には60億人に達しました。そして2021年現在、78億人もの人々が地球上で生活しています。
 
   この数字は人類の歴史を総じて見ても文字通り桁違いです。そして国連の予測によれば、2050年には97億人、つまり約100億人という新たなステージに差しかかろうとしています。人生100年時代とともに、人口100億人時代がやってくるのです。
 
   この急激な増加は、1913年のハーバーボッシュ法による人工肥料の開発という追い風を受けたために起こりました。カナダ・マニトバ大学のバーツラフ・シュミル教授によれば、仮にハーバーボッシュ法が発明されていなかったら、現在この地球に住む人口の5人に2人は存在しなかっただろうとされています。それほど、ハーバーボッシュ法は革命的な発明でした。
 
  しかし、ハーバーボッシュ法が開発された当時と比較すると、人口は4倍ほどに膨れ上がっています。いくらハーバーボッシュ法が優れた発明だったからといって、延々と増え続ける人口を養えるほど地球にエネルギーはありません。実際、現在も世界の10人に1人以上、すなわち約8億人もの人々が栄養不足に陥っているということが複数の機関で報告されています。
 
   農業が工業化され、私たちが大量消費社会を生きている間にも、世界では飢餓は起こっているのです。

SDGs 「2. 飢餓をゼロに」

 2030年達成に向けて掲げられた、17項目からなる「持続可能な開発目標」(通称SDGs)の2項目目、「飢餓をゼロに」は新型コロナウイルスの影響もあり(なくてもそうですが)このままいけば失敗に終わることが予想されています。
 
   増え続ける人口に対して、食糧供給が追いついていないのです。しかし、食料生産そのものは、実は世界の飢餓をなくせるだけの量はあるのです。それどころか、穀物の生産量で言えば世界人口の2倍の人々を養えるだけの量を生産しているのです。
 
   では、その食用に使われない残りは飢餓に苦しむ人々の元へ行かず、どこに行っているのでしょうか?

明日へ続く…

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