疲れ知らずのキーボード
ささいなきっかけでタイプミスをした経験は何度かあるでしょう。
使い慣れたキーボードであっても、疲労というのは侮れません。
肩こり、腰痛、目のかすみ。
自分に合っているキーボードがあると疲労も軽減できると思います。
そこで、私のキーボード遍歴をご紹介します。
みなさんそれぞれのスタイルに合ったキーボードを見つけるヒントになればと思ってます。
1.メーカー独自の専用キーボード(1980年代)
コネクタ各種、まだ業界標準化されていない時代だったので、キーボードを選ばないことになんの疑問を持ってませんでした。
2.Gateway2000 AnyKey(1990年代)
友人に勧められGateway2000のPCセットを購入。Gatewayが日本上陸前だったので単品売りはたぶんしてなかったと思います。
当時としては新しいプログラマブルキーと、安定感のあるサイズ。
よく使うコマンドを登録しておけば、ワンストロークで実行できるのが便利でした。高校生の頃から肩こり持ちなのですが、横幅の広いこのキーボードでそれほど肩こりに苦しんだ記憶がありません。
3.1000円キーボード(1995年代)
量販店でかんたんに手に入るような1000円メカニカルキーボード。
カタカタカタカタ、タッーン!ってのをやりたかったんです。
でも、メカニカルは指の関節に疲労がたまる気がします。
4.キーボード熱が冷める(2000年代)
客先常駐が多かったこともあり、PC標準のキーボードで満足していました。
メンブレンキーボード(フニャっとした押し具合)が多かったように思います。
個人的には、ちょっとフワッとしてるけどしっかりキーストロークのあるDELLのキーボードが好きでした。(機種によるでしょうけど)
5.ファンクションキーもブラインドタッチできるキーボード(2003年)
リネージュ2にハマる。
マルチユーザーのオンラインRPGなのですが、スキルの使用キーがファンクションキーだったんです。
ファンクションキーF4とF5、F8とF9の間にスキマのあるキーボードでブラインドタッチをしてました。ブラインドタッチ最優先。
6.オフィスに自前キーボードを持ち込む(2005年代)
6-1.Apple信仰に目覚める(自宅)
Windows派なのですが、突然Mac miniが欲しくなりました。ありますよね。そういうの。ストレスか。MacならApple製キーボード使うべきでしょう、とAppleワイヤレスキーボードを購入。1万円ほど。
パンタグラフ式なので、ほどよいクリック感。キーとキーの間隔も広めでタイプミス少なめ。さすがApple。
キーボードは1万円あたりから使い勝手が変わってくるなあ、と実感したキーボードでした。
6-2.肩こりが深刻になる(オフィス)
顧客との折衝からプログラミング、リリース、トラブルシューティングとすべてをこなさなければならないハードな時期でした。
タイピングというのは人体の構造上、無理な姿勢なのでは?という結論にたどりつき、思いきってGoldtouchを購入。日本円で1万円くらい。(実際に買ったのはVer1)
扇形のほぼ分離キーボード。ジョイントで連結しているので、完全分離ではありません。どうみても使いづらそうですが、どっこい、手首に無理な回転負荷がかからないため、肩こり解消になりました。
7.ついにノートPCを入手(2010年代)
7-1.念願のまっくぶっくをてにいれた(自宅)
ひょんなことから同僚さんからMacBook Air(11インチ)を譲っていただきました。小さい!薄い!でもタイプしやすい!Appleワイヤレスキーボードとほとんど同じ感触のパンタグラフ式。
肩こりはありませんでしたがこれは使用頻度が低かったからでしょう。
7-2.分離キーボード道まっしぐら(オフィス)
Goldtouchに慣れたものの、身体の正面でキーボードを置くことに耐えられなくなってきました。連日の残業、深夜休日の障害対応、とさらにハードな業務になった頃です。そう。モビルスーツのコックピットのように、身体の側面でタイピングしたい!と夢見ていました。
そこで見つけたのがKinesis FreeStyle。これも1万円ほど。
左キーボードと右キーボードを30センチくらい離せるので、肩がすぼまらない。だから肩こりもしない。
残りの人生、すべて分離キーボードにしよう!と確信しました。
8.小指がつらい(2017年~)
肩こりが気にならなくなったせいか、今度は小指の疲れが気になるようになってきました。
エンジニアなら誰しも、Ctrlキーで小指を酷使していると思います。
Enter、Shift、Tabもぜんぶ小指ですね。
FreeStyleもボロボロになってきた頃だったので、日本円で3万円キーボードという冒険をしました。Ergodox EZ。わりと変態キーボードですが、愛好者が多く、検索するとたくさんヒットします。
OSへのドライバインストールをせずに自由なキーカスタマイズができるのが最大の特徴。CapsとCtrl入れ替えというような生易しいものではなく、英字キーすらすべてカスタマイズ可能。
こんな方針で、頻繁に使うキーはすべて小指から外しました。
・親指シフト
・親指タブ
・親指Ctrl
・人差し指ESC
・人差し指Enter
・人差し指スペース
具体的なキー配置はこう。
キー配置でこうも疲労度が違うとは思いませんでした。普通のキーボードだとそれほど親指と人差指を使わないんだな、キー配置を考え直してから実感しました。日常生活ではいちばん使うのに。
9.まとめ
分離キーボードはいいぞ。
肩こりから解放されました。
さらにErgodoxなら小指の負担がなくなります。
まあ、分離キーボードはかなり趣味の領域ですが、1万円を超えたあたりから選択肢が急に増えはじめるのはたしかです。そのあたりの価格帯を目安にお考えください。
みなさんの指と肩の健康に幸あれ。
10.検討したが結局買わなかったもの(おまけ)
Microsoftエルゴノミクスキーボード。
未来的なデザインが好き。そそる。だが大きくて邪魔すぎる。
デキる人はたいてい持ってる東プレRealForce。
高いのに高そうに見えないのでドヤ顔できない。地味。
HHK(Happy Hacking Keyboard)。
省スペース化になんのメリットも感じなかった。反面、あのコンパクトさはとても魅力。
Kinesis Advantage。
よんまんえんには手が出せませんでした。決定的なのが親指バックスペース。そんなに使うかな、と。
よろしければサポートお願いします!いっそうやる気を出して記事の執筆をさせていただきます!