現代人の苦悩の根源と解決のための鍵 ー 電子書籍の内容&解説 2 ー
わたしたち現代人の苦悩の根源には何があるのでしょうか。。。
この問いについて書きたいと思います。
前回の記事で紹介しましたAmazonKindleから出版した電子書籍の1冊目
の冒頭部分です。
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第1章 苦悩の根源としての承認欲求
~ ダークサイドの章 ~
近現代人の苦悩の根源とは何か。
それは、子どものときには無かったものである。
もしくは、社会が都市化するまでは、あまり無かったものである。
我々が、成長し、学校や会社や何らかの組織のなかで生きるうちに、つまり、人々が密集する人間社会のなかで生きるうちに、後天的に身につけてきたものである。
それは、どこまでも承認されたいという欲求である。
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結論は、
過剰なる承認欲求
です。
承認欲求は、人間すべてに備わっている欲求であり、これがあるから、人は社会のなかで努力し、成長し、自己実現をし、社会全体も発展していきますよね。
このため、承認欲求そのものが苦悩の根源だと言っているのではないのです。
問題なのは、
「過剰なる」
というところです。
過剰なる承認欲求
です。
これが人々の、特に現代人の苦悩の根源であることに気づいたのです。
過剰なる承認欲求から、ありとあらゆるマイナス思考、悪感情、悪しき引き寄せ、トラブル、偏り、歪み、不幸が生じるということを突き止めました。
なんだそんなことか。。
と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、これは考えるほどに真理であることを確信したのです。
自分のこれまでの生きづらさの正体であり、ありとあらゆる苦悩、過ち、失敗、愚かさ、トラブル、不幸の根源でした。
アドラーは、
「自分をどう評価するかは他人の課題。自分の課題ではない。」
と述べていますが、こうした考え方ができるかどうかでもあります。
前述したように、人は、承認欲求があるから、周囲から認められたいと思うから、ルールや規則に沿った市民として努力して生きていくのであり、そうして社会も成り立っています。
ですから承認欲求は人が社会性を有するために必須のもので、人間が人間となるために大切なものです。承認欲求が全くなくなれば、自己衝動である本能だけで生きる動物となります。それはそのとおりです。
しかし、
幼少期から競争原理のなかに投げ込まれる現代人のなかではこの承認欲求が肥大化していくのです。
現代人は、自分、他者、そしてこの世界が絶対の価値を有しているという合理性を超越した素朴な信仰とも言うべき基本的信頼感覚を喪失し、いかに周囲から認められるか、評価されるか、賞賛されるかといったことによってすてべを価値判断してしまうのです。
その結果、
自然なる承認欲求
から
過剰なる承認欲求
に執着し、苦悩することになるのです。
過剰なる承認欲求はよほどのことがないかぎり満たされることはありません。
命を縮めるほど努力して実績をつくるか、突出した才能をもっているか、無条件にちやほやされる環境にいるか…でなければ過剰なる承認欲求は満たされることはないでしょう。
一般には、過剰なる承認欲求を抱くと、
行き着く先は、底なしの苦悩のなかで何らかの精神疾患に陥るか、犯罪的な行動に向かうかのどちらかです。
これは歴史上の人物を眺めてもよく分かります。
過剰なる承認欲求にとらわれるということは、かくも恐ろしいことです。
生きるのが苦しくて苦しくて仕方がない方
どうぞ自らを振り返り、その苦悩の根源に過剰なる承認欲求がなかったか内省してみてください。
かならず、その苦悩の海の最深部には、ヘドロを生成し続ける過剰なる承認欲求という名の巨大なモンスターがいるはずです。
しかし、この巨大なモンスターは光を当てると眩しくて固まってしまう。戦意を喪失し、戦闘能力を失ってしまうのです。
楽勝です(笑)
今現在の、また過去の自らの思いと行いを客観視し、その根底にうごめく過剰なる承認欲求というモンスターがいることに気づき、このモンスターの生態をつぶさに観察することです。これがモンスターに光をあてる行為に相当します。
こうして内なるモンスターに打ち勝つことができるのです。
これによって得られる心境は、
仏教における無我、空、禅定、中道、悟り
といったものに近似します。
苦悩の海から上がり、幸福への道を歩むこと。
ダークサイドから脱すること。
運命を好転させること。
そのための第一条件となるのです。
今回はここまでです。
読んでいただき本当にありがとうございました。
次回以降の記事も、電子書籍の内容と解説をしていきたいと思います。
私の記事を読んでくださった方々が、何らかのインスピレーション得て、少しでもラクに楽しく充実して生きることができるようになったと感じていただけるなら、これに勝る幸せはありません。
そのために今後もこのnoteというすばらしいプラットフォームを通じた発信を続けたいと思います。
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