ゆうじさんのこたえ:情報は人を幸せにする?(リレ哲)
一応情報を扱う仕事をしているつもりなのですが、情報って?と改めて考えるとたくさんの視点があるのだな、思いながら筆を起こしています。
○○系、という形で書き出してみますが、これは自分の勝手な分類です。根源的なものから徐々に人の営みの中で言語化/概念化されたのかな、と思う順番のつもりで書きます。
要素系 (言語、数字、音、絵、触感、味、匂い、など)
数値化系 (歴、時間、気温、金額、割合、確率、個数、量、重さ、硬さ、音階、テンポ、など)
名称化系 (人の名称、モノの名称、概念の名称、色/音の名称、単位、など)
属性系 (年齢、生年月日、肉体の性別、身長、体重、住所、電話番号、メール アドレス、など)
記録系 (ある切り口の評価基準に対する点数、ある対象の活動記録、ある人/モノをある範囲である切り口で言語/数値化したリスト、など)
定義系 (憲法、法律、スポーツ等のルール、学校や会社等のある組織の行動ルール、契約、定理/公理、教典、など)
公的共有系 (政府/自治体の広報、信頼性の高い発信元からのニュース、天気予報、など)
私的共有系 (ある人の感情/思いの表現化 = 小説/漫画/エッセイ/静止画/動画/SNSへのコメント、など)
もちろん抜け漏れだらけだと自分でも感じますが、[もし情報をそれなりの解像度で分類するなら] という観点でいったん上記のようにまとめてみました。
眺めていると、要素系~属性系までがなんというか集団で社会生活を営む際にあることが自然と思える "色のない" 情報で、そこから先は人の思惑や感情、願いの "色がついた" 情報なのかな、と感じました。
(もちろん、名称とかにもその名前を付けた文脈というか、ロマンはあるなあ、と感じますがいったん分類として。。)
色のない情報はインフラとか環境みたいなものかな、と思いました。
あるのが当たり前、という感覚だけど無くなったら複数の人が一緒に過ごす日常がものっすごく成り立たなくなる。。と想像でき、地味だけど確実に人を幸せにしてくれる情報だな、と思います。
猫と言って [ああ、猫ね] と同じ生き物を想像できるのは安心で幸せです。
で、色のある情報なのですが、急に難しいなあと感じます。
その情報を作った/発信したまさに [その人] と自分の関係性や距離感、その人への印象など [自分の状態] にものすごく依存すると思うのです。
自分が好感を持ってる人が発信した情報に触れると基本的には [その表現/考え方/まとめ方とか良いわね] と幸せになりやすいとは思うものの、それも自分の心身が健康じゃない時には妙に疎ましく感じる時もあったりするし、 ほんと自分のコンディションに左右されます。
平野啓一郎さんの [分人] という考え方がすごくしっくりしてまさにそうだよなあ、と今のところ思ってるのですが、自分の分人の状態次第で、色のある情報に触れた時に自分が幸せかどうかが都度変わるなあ、と感じる日々です。
ということで、[情報は人を幸せにする?] というテーマに関しては、いったん [色のない情報は幸せのベースだと思う。色のある情報で幸せになるかは自分次第なので、自分の状態やご機嫌を良くしておくことが幸せを感じやすいといえるのかな。] というのが今の自分の指針です。
自分のご機嫌、超大事なのでこれからも自分を適度に甘やかしていきたいと改めて思いました。
(ゆうじさん)
◆ステータス:プラクティショナー
「スナックなファシリテーター」
◆プロフィール:
ぼんやりとした生きづらさを地味にしつこく流さないよう生きてたらここまで来ました。お酒と音楽と落語と猫、三叉路が好きです。
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【ピョエ坊(ソジテツ広報)より】
ある問いに対する自分のことばをリレー形式で書いてもらうリレ哲。次回のバトン走者は、まゆこさん。どんな「自分自身のことば」を紡いでくださるか、楽しみです。
ソジテツは、ふつう・当たり前や、一般論、世間的な正しさではなく、ひとりひとりの中にある様々な「自分の考え・体験・価値観」を表現することを、大事にしています。こたえはきっと百人百様だと思いますが、それが素敵なことなんです。
これをご覧のみなさんも、良ければ「自分の考え・体験・価値観」で考えてみてくださいね。
【月別テーマ予定】
8月:幸せ、お金
9月:教育、学校
10月:年齢、年代
11月:〇〇らしさ
12月:マイノリティ、生きづらさ
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