まりさんのこたえ:情報は人を幸せにする?(リレ哲)
私は、必要なタイミングに、必要な情報が得られた時 (あ~、それそれ。それが今必要だったの!的な)、とても助かるし幸せな気持ちになる。今回は、私が経験したエピソードでこの状況を説明したい。
私は非常に方向音痴だ。まさしく地図をぐるぐると回してしまうタイプである。携帯電話のナビを使っても曲がり角を間違えるという強者だ。
そんな私が、住宅街の奥深くにある公民館 (あくまでも自分のイメージです…) で実施されるワークショップに参加した時のことである。
通勤・通学時間が終わった住宅街には人通りがなく、私は地図を見ながら、ただひたすらその場所を探していた。その一生懸命さが災いしたのだろう。道を間違えた上に歩き回ってしまったのである。
「みつからない…」と途方に暮れかけたその時、家の前を掃き掃除されている方と出会った。
冬なのに汗だくで必死な形相の私は(←多分こんな感じだったろう)、失礼がないように、慌てていたので気迫でその方を圧倒してしまわないように深呼吸をしてから、目的地の「公民館」の場所を伺った。
その方は、掃除の手を止めて、丁寧に身振り手振りも加えながらでご教示くださり、方向音痴でもわかるような判りやすい目印を教えてくださったのである。
まさしく地獄で仏。今風ならば「神」と表現したらいいのだろうか。
会場に無事到着できた時、何度も心の中で手を合わせたのであった。
(直接お礼を申し上げられませんでしたが、その節は本当にどうも有難うございました。無事に到着できました。)
このように私にとって、必要なタイミングでいただける情報は非常に有難く、感謝と幸せを感じるのである。
普段からこのような経験をしている私は、反対に人から何かを尋ねられ、こちらから情報をお伝えする時に気を付けていることが2つある。
1つは、自分が興味を持っていたり詳しかったりする情報について尋ねられた時、もう1つは、自分がその情報をきっちりと伝えたくなっている時、
相手が必要としている以上の情報量や情報の質を伝えないように気をつけている。
こちらが良かれと思っても、情報が多すぎたり、付随する情報を加えたりしてお伝えすることで、受け手を圧倒させてしまうことがあったからだ。そうならないためにも、情報を必要としている人が、何に困っていて、何がわかったら困りごと解決の糸口になるのか、対話を通して明確にすることは大切だと思っている。
と、偉そうに語っているが、まさしくこのように語りたいマインドの時が要注意なのだ。
ところで、私のこの「方向音痴」はどうにかならいものだろうか。全くもって困ったものである。。。
(まりさん)
◆ステータス:プラクティショナー
「止まり木ファシリテーター」
◆プロフィール:
「働く」をキーワードに、産業・医療・福祉・教育の分野でカウンセラー(臨床心理士/公認心理師)として働いてきました。「働くことは生きることに繋がる」をモットーに、個人、集団、組織を支援させて頂いています。「半径2メートルの安心」をいかに提供できるか。これからも自分の在り方を模索してきたいと思っています。
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【ピョエ坊(ソジテツ広報)より】
ある問いに対する自分のことばをリレー形式で書いてもらうリレ哲。次回のバトン走者は、ゆうじさん。どんな「自分自身のことば」を紡いでくださるか、楽しみです。
ソジテツは、ふつう・当たり前や、一般論、世間的な正しさではなく、ひとりひとりの中にある様々な「自分の考え・体験・価値観」を表現することを、大事にしています。こたえはきっと百人百様だと思いますが、それが素敵なことなんです。
これをご覧のみなさんも、良ければ「自分の考え・体験・価値観」で考えてみてくださいね。
【月別テーマ予定】
8月:幸せ、お金
9月:教育、学校
10月:年齢、年代
11月:〇〇らしさ
12月:マイノリティ、生きづらさ
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