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My Body is Mine.私の身体は私のもの。『彼女の権利、彼らの決断』
「My Body is Mine. Your Body is Yours.」
私の身体は私のもの、あなたの身体はあなたのもの。誰かにとやかく言われるものではない、自分で決める。
そんな当たり前のことがなし崩しにされそうな中で見たい『彼女の権利、彼らの決断』。
原題『Reversing Roe』が示す通り、妊娠中絶を女性の権利と認めた(アメリカ合衆国憲法修正第14条により保障された権利として、堕胎禁止を違憲とした)、米国のロー対ウェイド裁判をめぐる攻防をおさめたドキュメンタリー。
米国では現在(2022年5月)ロー対ウェイド裁判の判決が覆ってしまうかも、というギリギリの状態らしく、著名人がアクションをおこしたり、グッチが社員の中絶費用を出すことにしたりと大きな社会課題になっているようだけど、、日本は。。
経口中絶薬について”配偶者”の同意が必要って、配偶者って要は他人だけどね。
中絶について、どこからが権利を有する生命体なのかなど揺らぐことが多いのは当然かと思う。しかしそれを本人の意思や事情を抜きに行政(国や州)や宗教が決めるのはおかしい。他人の同意が必要なのも、なんで?
自分だったら「My Body is Mine. 」が脅かされたらキレるくらい嫌がるくせに。リプロダクティブヘルス&ライツとか、ボディポジティブとか言われなくても。
『彼女の権利、彼らの決断』に出てくる、中絶を行うお医者さんの言葉と佇まいがとても重く、尊い。
「My Body is Mine. Your Body is Yours.」という、私自身のことを大切にして決められる、他の存在(人も、自然も)のことも大切にしてその決定を尊重できる、ということがないと、多様性も持続可能性もないはず。自愛があってのサステナビリティ。