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アメリカと日本そして今後

今のアメリカが移民で国が成立していて以前の歴史や伝統がなく彼らの拠り所はアメリカ独立宣言に原点を置いている。この宣言の基本、個人と自由がベースとなって今のアメリカが支えられている。

日本は2千年以上の歴史と伝統の中で『家』が重要なベースになっている。明治維新で個人主義が西欧から入った。伝統の『家』とこの個人を両立させる苦労は、今でも続いている。志賀直哉の暗夜行路でもこの両者の問題は重要なテーマになっている。

第二次世界大戦直後に入った憲法のベースは、平和(非暴力)、個人、自由でアメリカの憲章以上に理想的な基礎を作ることに成功をしている。敗戦後70年間特に前半に奇跡とも言われる復興をして日本は大国の一国として世界でも認められ憧れの国とも言われるまでになった。

一方で、戦前からの政治家でもある岸信介氏はこの憲法に全て賛成ではなく早い時期から改憲の考えを持っていた。この家系の一員である安倍元首相は、それを勧めて改憲の為の下拵えをした。自衛隊の法制化、自由の拘束化、個人から『家』重視を推し進めて今回の選挙でその骨格となる憲法改正の為の議員数確保を目指した。


ここで起きた投票日目前の安倍元首相暗殺は、日本国民に危機を暗示した事件であった。

自衛隊を養護しまた統一教会の応援者である安倍氏の暗殺者が元自衛隊員で暗殺の理由が統一教会である事は、暗殺者が安倍元首相の業績の生みの落し子と言っても過言ではない。もし自衛隊(暴力)がなかったならばこの暗殺は、起きなかった。銃殺は、日本では非常に希有である。日本人は銃の取扱いを知らない。自衛隊員は、別である

この暗殺が起きた時点で100人が100人暴力反対を訴えた。然しながら選挙は、改憲派が余る以上の議員確保をして平和(非暴力)、自由、個人から暴力、非自由、『家』重視の憲法になることを承認する結果を示した。結局、日本の危機を示唆している事件が起きても日本国民は、無視してその危機を選択した事になる。

『家』と個人の問題がより複雑化しより不自由が強制化されそれに暴力を加えた状態の国となっていく可能性のある、今後の新しい日本は『暗夜行路』を進んで行く事になるのか。

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