チャーハン食べながらライター業を考える
先日、近所の定食屋さんにはじめて行きました。
本来はおでんが有名な歴史ある店。とはいっても敷居が高い老舗ではなく、おばちゃん2人で切り盛りしている、昔ながらの食堂のような店舗です。
そこは○○定食と聞いてイメージできる定食が、ほぼそろっています。私は魚が食べたかったのでサバの塩焼き定食を注文。おいしくいただきました。
いや、そんなことが言いたいのではありません。
私の周囲や、来る人来る人、みなさんチャーハンを頼みます。本当にみんなチャーハン……。
そのうち並んで待つ人も現れました。私が入店したのは12時台でしたが、1時になると「ごめんなさーい。御飯がないのよ」と断られる客が出始める始末。
メニューには麺類もありますが、これだけみんなご飯を頼めば、そりゃなくなります。恐るべしチャーハン。一体何がそんなにすごいのでしょう。
翌日。絶対チャーハンを食べようと、お店に行きました。注文しました。これだけ多くの客(ほとんどがサラリーマンとおぼしき人です)を魅了する「極上炒飯」とはいったい……
ん?確かにうまい。おいしい。しかし、フツーだぞ。
ご飯は柔らかめ。胡椒がよく効いていて、食が進む味わい。
いってみれば普通。でも普通だからこそ、飽きない味ということか。
もちろん、みそ汁と小鉢がついて500円という価格も大いなる魅力でしょう。
でも、これだけメニューがそろっているのに、みんなチャーハン。
そう。この店にとってチャーハンは、とんでもない商材、勝負手です。
豊富なラインナップをそろえた上で、飽きずに愛してもらえる勝負手を持っている
自分の仕事に置き換えても通ずるものがあると思いませんか。
自分もフリーライターとして幅広く何でも書いてきました。金融、不動産、働き方改革といったビジネス系から美容、旅行まで。求められる以上の水準であると自負してはいます。
でも、誰からも求められる勝負手があるかなあと思うと、どうかな。
このジャンル、この業界なら、全世界のライターの中で、コイツに頼もう。
そういってもらえる武器を確立したいものです。
そういってもらいたいジャンルはあるんですよ。
「スポーツ×ビジネス」だったり「ビジネス×ミドルシニア」だったりね。
精進しないとなあ。
チャーハンもりもり食べながら、こんなまじめなこと考えました。
ごちそうさまでした。