【鉄道自分史】#1はじめての蒸気機関車撮影旅行は中2の冬休み(1973年12月）①北九州編（後藤寺線）

　今年の1月で還暦を迎えた私ですが、1972年4月中学1年から鉄道写真を撮り始めました。途中のブランクもありましたが今年で48年目になります。生まれは大阪で、初めての撮影は自転車で行ける関西本線平野駅付近へ一人で行きました。その次は夏休みに父親に車で行ってもらった奈良駅や三重県伊賀市の柘植駅でした。その後は友だち2~3人でほとんどが関西本線でしたが廃止となる1973年9月まで何度も行きました。47年前の2日前が関西本線周辺の蒸気機関車が最後の日となり雨の中一人で出かけ、午前中で撮影を終え寂しく家に帰りました。

　10月に入り、もう日帰りで行けるところには蒸気機関車は走っていませんでした。気晴らしに近隣の龍華機関区（大阪府八尾市）に行って電気機関車を撮ったり、阪和線の古い電車（旧型国電）を撮ったりしていましたが、まだ蒸気機関車が見られる九州や北海道への憧れが募るばかりでした。そして、よく一緒に撮影に行った同窓生の双子の友だち2人と冬休みに九州へ行こうと決めたのは10月の末頃だったように思います。

　写真は1973年12月24日2学期の終業式の日、夜行列車に乗り翌日九州へ降り立ち後藤寺駅で何枚か写真をとった後、初めて撮った9600型蒸気機関車の走行写真です。大阪では見ることのできない雪の中の初めて見る9600型。正面すぎる感じもしますが、雪景色の中力強く走り出すシーンは今でも忘れることができません。また、撮った写真もお気に入りの1枚になりました。この日はこの後藤寺駅から後藤寺線の隣の駅、船尾までの間を1日中歩き回って写真や８mmを撮りまくりました。

　一生の思い出になった九州旅行。2日目を終え福岡から夜行列車で宮崎へと向かいました。